一番多い忘れ物は水筒で二番目はクーラーボックス
今夏はプレー中に忘れ物を拾う機会がものすごく多かったです。一番多い忘れ物はやっぱりクラブです。グリーン周りで使用したクラブをグリーン脇に置きっぱなしにしてしまいます。そして忘れた本人は次のホールのグリーン周りに来たとき「あれっ、サンドウェッジがないぞ」と気づきます。
幸いなことにクラブの忘れ物はよほど目立たないところに置き忘れない限り、後続組が見つけて拾ってくれます。
カートナビの無線で「○番ホールのグリーン周りにクラブを置き忘れてしまいました。メーカーは○○で、番手はサンドウェッジです」と伝えれば、スタッフが後続組の回収状況を確認しながら置き忘れた場所まで探しに行ってくれます。そうすると、たいてい2~3ホールで自分の手元に戻ってきます。

ただ、その間は置き忘れたクラブを使うことができませんから、やはり忘れないように気をつけたいです。忘れないためにはグリーンから次のホール(乗用カート)に向かう動線にクラブを置くのがポイントです。
とはいえ今年の夏はとりわけ暑かったですから、頭がボーッとして普段なら置かない場所にクラブを何気なく置いてしまった人が多かったのかもしれません。
二番目に多い忘れ物はヘッドカバーです。こちらはグリーン周りではなくティーイングエリアやカート道路に落ちています。ティーショットを打った後につけ忘れたり、つけたつもりがしっかり装着できておらず、カートの揺れではずれたりします。
こちらも後続組が拾ってくれることが多いので、それほど心配することはありません。ラウンド中の忘れ物は、目立つ場所にあれば誰かが拾って届けてくれます。
一方で、ラウンド終了後の忘れ物はどんな物が多いのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「ラウンド終了後の忘れ物で多いのは、一番多いのが水筒で、二番目がクーラーボックスです」
「クーラーボックスはプラスチック製の頑丈なやつではなく、アルミ製の折りたためるクーラーボックスです。ビールか何かを持ち込んで、中身は全部飲んじゃって、ペニャペニャになった状態で忘れていきますね。逆にキャンプに持っていくようなクーラーボックスはみなさん持ち帰ります」
秋は上着の忘れ物が増える季節なので要注意
話を聞いたのが9月ということもあり、いかにも夏の忘れ物といった結果になりました。それ以外に名前が出たのは、キャップ、サングラス、電子タバコです。
要するに乗用カードのフロントシートにあるドリンク入れや小物入れなどの収納スペースか、リアシートにあるカゴタイプの収納スペースに入れた物をそのまま置きっぱなしにしてしまうわけです。

ゴルフ場のスタッフも忘れ物に気づいたらすぐに持ち主を確認するのですが、アウトコースとインコースから同時にホールアウトしてきたりするとバタバタしますから、片づけが終わったカートを車庫に戻すときに忘れ物に気づいたりします。
そのような場合、クラブハウスのフロントに「本日の忘れ物」というコーナーを設置して持ち主に発見してもらおうと試みるのですが、昨今は自動精算機でプレー料金の精算を行なう施設が多いので、フロントに目が向かないまま忘れていくケースが増えているようです。
ちなみに夏場は水筒とクーラーボックスの忘れ物が多かったですが、秋になるとこれらのアイテムの持参率は減ります。その代わりに増えてくる忘れ物は上着です。スタート前は肌寒くてセーターやウインドブレーカーを着ていても、スタートして気温が上がってくると上着を脱いでカゴタイプの収納スペースに畳んで入れます。
そしてホールアウト時も気温がそれほど下がっていないので、最初から半袖でプレーしていたと思い込み、上着を忘れてしまうのです。
いずれにしても、何かを忘れるのはフロントシートの収納スペースかリアシートの収納スペースのどちらかですので、ラウンド終了時は必ず何かを置きっぱなしにしていないか確認する習慣をつけることが、忘れ物をなくすコツになります。