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- 上達にはラウンド後の“居残り練習”が効果的って本当? 実際にどんな練習をすべき??
ゴルフの上達には「ラウンド終了後の練習が効果的」という話を聞くことがあります。ラウンド後は体に疲れがたまっていることが考えられますが、そのような状態でも練習すべきなのでしょうか?
ラウンド後に練習をするなら「アプローチ」と「パッティング」
朝から18ホールをラウンドするとなると、昼休憩を含め夕方ごろまで動くことになるので、体にはそれなりに疲労がたまることが考えられます。ラウンド後は湯船につかって汗を流し、着替えて早々に帰宅する人がほとんどかもしれませんが、中には帰り道に練習場に寄ってその日の復習をする意識の高いゴルファーもいるそうです。
では、ラウンド後の体が疲れている状態での練習には効果があるのでしょうか。現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営する梶川武志プロは「ショット練習は避けて、ゴルフ場でアプローチ練習をするのがオススメ」と語ります。
「ラウンド後の体が疲れている状態でショット練習をするとスイングを崩してしまう可能性があるので、個人的には控えたほうがいいと思います。しかし、パターやアプローチは体の疲れの影響をあまり受けません」
「そのため、私が主催するラウンドレッスンではラウンド後にパター練習とアプローチ練習を取り入れています。そして、芝の上から打てるアプローチ練習場があるゴルフ場をラウンドレッスンの会場にしています」
さらに梶川プロは、パター練習とアプローチ練習の重要性について、次のように話します。
「パターやアプローチはラウンド前に練習できると思うかもしれませんが、朝は時間も少なく、他のゴルファーも練習をしていて混んでいることが多いです。落ち着いて練習をするにはラウンド後のほうが向いていますし、パターやアプローチは感覚がとても大切なので、修正したり再確認するためにはラウンド後の練習が効果的なのです」
「もちろん、中にはパッティングやアプローチができる街の練習場もありますが、ラウンド後にわざわざ移動するほうが大変です。ゴルフ場でそのまま練習したほうが効率的ですし、効果も高いはずです」
具体的にはどんな練習をすべき?
また、梶川プロは具体的な練習方法についても紹介しています。
「2メートル程度の距離のパッティングを4方向からカップに入れる練習がオススメです。一つカップインできたら、次は90度方向を変えてカップを狙います。もし、入らなかったら最初の位置に戻ってパッティングを再開し、4カ所連続して入るまで続けます」
「アプローチ練習も、10ヤード程度の距離に半径クラブ1本ほどの長さの円を2カ所想定し、円の中からもう一つの円の中に収まるようにボールを打ちます。次に反対側の円から最初にいた円の中にボールを落とすアプローチを打ってください。これも失敗せずに2往復できたらOKとします」
「私もプロ仲間との練習ラウンドや試合前の指定練習日のラウンド後に、この練習を必ず行っています。アマチュアは芝の上で練習できる機会もそう多くないと思うので、ゴルフ場の環境を有効的に活用しましょう。この練習は体力よりもメンタル面が疲弊するかもしれませんが、これを根気強く続けるだけでパターとアプローチの感覚が向上するはずです」
通常、18ホールを回り終えてクラブハウスに戻ってくると、ゴルフ場の係員がキャディーバッグを片づけて引き取り場所までバッグを運搬してしまいます。ラウンド後に練習をする場合はマスター室か係員に練習をする旨を伝え、終わった時にも必ず声をかけるようにしましょう。
アプローチとパターはスコアメイクのカギを握ると言っても過言ではありません。ゴルフ場のようにキレイに整備された環境で練習できる機会はめったにないので、腕前を磨きたいゴルファーはラウンド後の練習に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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