「世界のアオキ」の代名詞! 最近見かけない「タップ式」パッティング 挑戦してみる価値ある? | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

「世界のアオキ」の代名詞! 最近見かけない「タップ式」パッティング 挑戦してみる価値ある?

パットの打ち方には、手首を動かさず振り子のように動かす「ストローク式」と、手首を積極的に動かす「タップ式」と呼ばれるものが存在します。今では少数派となったタップ式には、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

タップ式はかつてのグリーン事情から生まれた

 パットのストロークは、手首は動かさず自分が振り子になったつもりで振る「ストローク式」が現代の主流。トーナメント中継で見るプロたちのようなスタイルが理想とされています。他方で腕をあまり振らず、手首を積極的に使ってボールをはじくように打つのが「タップ式」です。どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は以下のように話します。

タップ式のパッティングで入れまくっていた全盛期の青木功(写真は1980年全英オープン) 写真:GettyImages
タップ式のパッティングで入れまくっていた全盛期の青木功(写真は1980年全英オープン) 写真:GettyImages

「タップ式のメリットは、『このくらいの振り幅にしよう』と考えることがないので、迷いや雑念を減らせる点。フィーリング重視で打つことができます。対してデメリットは、ボールとフェースが触れている時間が一瞬なので、インパクトがブレると影響を大きく受けてしまうこと、手首だけで力加減を調節しなければならないので距離感がうまく出ないといった点が挙げられます。ビギナーの方でもタップ式に挑戦する人はいますが、『ミスが大きくなってしまう』と断念する傾向があります」

 人によって感覚や好みが異なるので、ストローク式とタップ式のどちらが適しているかと断定することはできません。普段はストローク式という三浦プロは、「いちいち構える必要のない距離であればタップ式で打っています」と、2つの打ち方を使い分けているそうです。

 トーナメント中継を見れば、出場しているプロの多くがストローク式を採用していますが、かつてはタップ式が主流だった時代もありました。特に1970年代頃までは、グリーンに使われていたのは、高麗やバミューダで芝目が強くグリーン面も凹凸が激しかったといわれています。

 そうした細かな起伏に負けないボールを生み出すには、インパクトで強くヒットする必要があると考えられていました。つまり、タップ式でダウンブロー気味に打つことで理想の転がりをつくっていたわけです。

タップ式×大型ヘッドは相性が悪い

 パットの名手であり、タップ式の代表格ともいわれているのが、現JGTO(日本ゴルフツアー機構)会長の青木功です。果たして現代でもタップ式に挑戦してパットがうまくなる可能性はあるのでしょうか。三浦氏は以下のように話します。

ピン型やL字型などの重心が浅いタイプのパターがタップ式に向く 写真:AC
ピン型やL字型などの重心が浅いタイプのパターがタップ式に向く 写真:AC

「そもそも『パッティングの練習とは何か?』と聞かれたときに『カップに入れること』と答えてしまう人はなかなか上達しにくいです。パターがうまい人は皆『距離感を合わせること』と話します。つまり、どのくらいの強さで打てばよいのか見極め実践する力が必要なわけです。ストローク式でも、タップ式でも、自分がイメージした距離感が出せるかどうかが大切になります」

 ストローク式は、両肩から両ヒジ、そして手首にかけて結んだ線を五角形にし「肩の縦回転」を意識。タップ式は、ヒジを曲げずに三角形にすることを意識して、手首のスナップを利かせて打っていきます。

 使用するパターとの相性も覚えておきましょう。タップ式の場合は、ヘッドが大きくて平たい「マレット型」よりも、ヘッドが細長くてシンプルな見た目の「ピン型」や「L字型」を使ったほうが打ちやすいとされています。

 今ではグリーン面の凹凸も少なくなったことで、ストローク式でラインに乗せていくようなパッティングのほうが距離感は合いやすく、プロも含め多くのゴルファーが「ストローク式」を選んでいます。しかし、どうしてもパットを打ちきれない、よく行くコースがコーライグリーン、あまり速いグリーンでプレーすることがないといった人はチャレンジする価値があるかもしれません。

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タップ式のパッティングで入れまくっていた全盛期の青木功(写真は1980年全英オープン) 写真:GettyImages
ピン型やL字型などの重心が浅いタイプのパターがタップ式に向く 写真:AC

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