100切りよりも高い壁! 90切りを達成するために“今すべき練習”と“今じゃない練習”とは? | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

100切りよりも高い壁! 90切りを達成するために“今すべき練習”と“今じゃない練習”とは?

ゴルフを始めたら、まず大きな目標となるのが100切り。ある程度の期間ゴルフを続けている人なら、そこはクリアしている人も多いでしょうが、100は切れるようになったものの、次なる目標となる90切りを目の前に長いこと足踏みしている人も多いでしょう。90切りのために“今すべき練習”と“今じゃない練習”とは?

90切りは10ヤード、30ヤードのアプローチを徹底的に

 100切りにはそれほど苦労しなかったし、90台前半でラクに回れるようにもなった。でも、そのあたりから1年、2年、あるいはそれ以上、伸び悩んでしまう人が結構います。

 アマチュアにとって「90」は、100切りよりも高い“スコアの壁”のように感じます。伸び悩みの原因は何なのでしょうか? どうしたら「90」の壁を打破できるのでしょうか?

アプローチ練習が大事とはよく聞きますが、何ヤードを重点的に行えばいいのでしょうか? 写真:AC
アプローチ練習が大事とはよく聞きますが、何ヤードを重点的に行えばいいのでしょうか? 写真:AC

「まず、アマチュアのみなさんにお伝えしたいのは、90の壁は誰にでも切れるということです。抜群の運動神経がなくても、キラリと光るようなゴルフのセンスがなくても、正しい練習さえすれば85前後で回ることは可能です。難しく考えることはありませんよ」

 そう語るのは、プロゴルファーの奥山ゆうしさんです。奥山さんがコーチをしているお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾さんも、ここ数年で90の壁を破っただけでなく、今では調子がよければ70台で回ってくるそうです。

 90の壁を切るのに大事なポイントは何なのでしょうか。

「精神面では本気を出す。技術面ではアプローチを徹底的に練習する。この2点が最も大切だと私は考えています。“本気を出す”を他の言葉で言い換えると、ふだん練習を“なんとなくやる”のは、ゴルフの上達にとって大敵だということです。人によってはそれでも100は切れたでしょう。でも90を切るには、難しく考えることはないとはいっても、単純計算でオールボギーより少ないスコアで回らなければなりません」

「それにはふだんから、どういう練習をするか、なぜそれが必要なのか。理由と正しいやり方を理解してやらないと身につかないでしょう。さらに大事なのはやりきることです。練習した打ち方なり球筋なりを身につけ、結果を出して初めて“やりきった”といえるのです」

 とはいえ、例えばドライバーショットを250ヤード真っすぐ飛ばすのには大変な努力を要します。ドローやフェードの打ち分けも同じです。多くのアマチュアにとってドライバーの練習はやりがいがあって楽しいし、上達を目指すうえで飛距離も球筋コントロールも身につけたいと思うでしょう。ただ、習得するには時間がかかるのが難点です。

「時間がかかるのは高度な要素が多いからです。ある程度身についてきたと思っても、その日の調子の良し悪しによって好スコアに結びつかないことも少なくありません。なかなか結果に表れないことで心が折れ、途中で諦めたり放り出したりしてしまうケースもあるでしょう」

「そこで目を向けてほしいのがアプローチの練習です。いくらショットを250ヤード真っすぐ飛ばしても、アプローチがダメだと決していいスコアは出ません。例えば、ミドルホールの3打目、20~30ヤードのアプローチをザックリ。次のアプローチでカップから10メートルに乗せたけれど、動揺してしまってそこから3パット……なんてことも少なくないでしょう。3打目の20~30ヤードをうまく寄せていたらパーのチャンスもあったし、悪くてもボギーは取れたはずなのに、結局トリプルボギー。アプローチはスコアの要なのです」

「スコアを確実に縮めるには、ドライバーやアイアンよりアプローチの練習をたくさんやることが大事です。できるだけ簡単な打ち方から始めましょう。簡単だから誰にでも短い時間で習得できて、スルスルとスコアがよくなっていきますよ。90の壁を切るまでは1つずつ簡単なアプローチから練習して、習得までやりきり、結果につなげるよう心がけてください」

 アプローチの基本には、ランニング、ピッチエンドラン、ピッチショットの3種類の打ち方があり、距離はそのつど変わります。いったい何から練習したらいいのでしょうか。

「キャリーで10ヤード、30ヤード。まずこの2種類の距離感を覚えてください。それぞれ20分か15分ずつでも練習すると、だいたいの打ち方や距離感が分かります。これを練習場へ行くたび優先して行いましょう」

「アプローチショットは目標のどれだけ近くへボールを落とせるかが問われます。特に10ヤード、30ヤードであれば、目標にした“そこ”へボールを落としたい。距離が短いほど誤差があってはいけないのです。打ち方は完璧でなくてもいい。10ヤード、30ヤード先の目標に、できるだけ近くキャリーでボールを落とせる距離感が大事です」

「10ヤード先の目標を狙って15分もすると、カップの数十センチ以内に落とせるようになってくる。コースに出た時もその距離感で打てば、寄せワンのパーを取れるチャンスが確実に増えます。90を切る確率も高まるはずです」

「70台のスコアを目指す人ならキャリーで50ヤードのところに落とす練習も加えてほしいのですが、90を切りたい人には、50ヤードは最優先テーマではありません。50ヤードの感覚は15分くらいの練習ではつかみきれませんし、結果につなげるには長い月日が必要だからです。90を切って次のレベルを目指すときの優先テーマにするといいでしょう」

 まずはキャリーで10ヤード、30ヤード。比較的やさしいものから身につけて結果を出すことが、90の壁を破る近道になるというわけです。

家でウレタンボールを打つだけでも効果あり

 ところで、先ほど奥山さんは、50ヤードの練習は90切りを目指す人にとっての最優先テーマではないと指摘しました。その練習をよくしている人が多いけれど、それは90の壁を破ってから取り組んだほうがいいですよというような、“今じゃない”練習はほかにもあるのでしょうか。

「しいて言えばドライバーの打ちすぎです。90を切るには、飛距離はなくても、打球が大きく曲がらないショットをある程度打てないといけません。ただ最初に言ったように、ドライバーショットの技術習得は時間をかけて取り組むものです。真っすぐ打ちたいな、飛ばしたいなと抽象的なイメージだけで50球、100球打って練習した気分になっても、球の行方ばかり気になって打ち方を身につけるところまで至りません。スイングづくりの面でも目に見える変化は期待できません」

「練習場でドライバーを打ってはいけないとは言いませんが、なんとなく打ちたいから打つのなら、家でウレタンボールを打つ練習をしたほうが効果はありますよ。100ヤードのつもりで、壁に向かってウレタンボールを打ってみるといいでしょう。ショートアイアンでしっかり振るのでも、7番アイアンのハーフショットでもOKです。本気を出して毎日10分やったら必ず上達につながります。週3回でもスイングづくりに役立ちます」

 アマチュアの場合、10ヤード、30ヤードのアプローチを練習するのはボール代がもったいないし、練習しなくてもある程度できそうに思って、ついおざなりにしがちです。

 でも10ヤード、30ヤードこそスコアメイクの鍵。優先的に練習することで90の壁を早期に打破できるという奥山さんのアドバイスは、心に刺さります。同時にドライバーショットをなんとなく、あるいはストレス解消的に練習していた人は、時間をかけて、スイングづくりをしながら身につける意識も必要と言えそうです。

【写真】これが奥山ゆうしプロが考える「右に行く人」と「真っすぐ飛ぶ人」の決定的な違いです

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奥山ゆうしのインスタグラム(@okuyamayushi)
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