“指定昼食付”ってどういう意味? コロナ禍以降に変化した気になるゴルフ場のランチ事情とは

ゴルフ場の予約サイトで「指定昼食」という言葉を目にすることがあります。が、一体どのようなものなのでしょうか。

プレー料金と一括にすることで「お得感」を出している!?

 ゴルフ場の予約サイトを開くと、ハーフやナイター、スルーなど1つのゴルフ場でも様々なプランが用意されています。

ゴルフ場のプレー料金は、コロナ禍以後から昼食別のプランも増えてきました
ゴルフ場のプレー料金は、コロナ禍以後から昼食別のプランも増えてきました

 そのなかの一つに昼食付のプランがありますが、説明書きの部分に「指定昼食となります」といった文言が添えられていることがあります。指定昼食とは一体どのようなものなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。

「あらかじめ決められたメニューなら、追加料金なしで昼食が食べられるシステムのことです。ゴルフ場のレストランのメニューには、カレーライスやラーメンといった1000円ちょっとのものもあれば、ステーキやウナギなど3000から4000円もするようなものまで様々な種類があります。昼食付プランを選択した場合は、ゴルフ場側から指定された料理の中から1品を選ぶことになります。ただ、選択肢にない別の料理を食べたい時は、その料理の値段とプラン内で昼食代として用意されている金額との差額を払えば注文できることが多いです」

「元々は、プレー料金から食事代まですべて込みの値段にすることによってお得感を出し、ビジター(メンバーではない来場者)にももっと来てもらえるように始めたという背景があります。しかし、実際はメンバーも含めた利用者全般に開かれたものとなっているところも存在します。仮に、昼食付プランがビジター限定のものだったとしたら、メンバーはビジターと比較して負担すべきグリーンフィーが安くなっている代わりに、レストランを利用する際は食事代を払わなければならないことから、お得感が得にくくなってしまいます。メンバーに対する配慮として、昼食付プランを広げているゴルフ場もあるんです」

 ゴルフ場のレストランで提供される食事は、1品料理だったとしても1000円を超えることは珍しくないため、昔から「高過ぎる」や「割に合わない」と言われ続けてきました。1万円近くするプレー料金にプラスで数千円払う必要があるとすれば、ビジターはもちろんメンバーでさえもレストランを利用しなくなる可能性があるわけです。

 昼食付プランや指定昼食は料金をわかりやすく、そしてお得に感じてもらい、多くの人にゴルフ場ないしレストランに来てもらうことを図った、経営戦略の一つと考えられるでしょう。

“食事代別”の以前の形に戻すゴルフ場が増加傾向

 最近では、プレー料金から昼食代を含まない、元の方式に戻しているゴルフ場も増加傾向にあるようです。

 きっかけは、ここ数年におけるゴルフ人口の増加。各地のゴルフ場は需要の拡大に合わせてプレー料金の値上げを実施したものの、一気に跳ね上がった価格に不満の声を漏らす人が続出したことです。

 近年では、時間短縮の効果があったりペースが乱される心配が少なかったりと、昼食休憩を挟まない「スループレー」を選択する人も増え、一般化しつつある状況です。そのため、ゴルフ場のレストランはこれまで以上に敬遠される存在になっていると考えることもできるでしょう。

 指定昼食と聞くと「簡単な料理しか頼めなさそう」や「結局、値が張るのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし、食事に力を入れているゴルフ場も多く、どのようなものが食べられるのか調べてみるのも面白いでしょう。

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