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- ギネス記録は時速200キロに迫る!? ゴルフカート“本気”出したら何キロ出る? 航続距離は?
今やゴルフのラウンドに欠かせない存在となった「ゴルフカート」ですが、その「走行可能距離」など、性能についてはあまり知られていません。ゴルフカートは1回の燃料補給、フル充電でどのくらい走れるのでしょうか。
ゴルフカートは年々進化している
キャディーを付けないセルフプレーが一般化し、プレースピードの向上などを理由に「ゴルフカート」を導入するゴルフ場が多くなりました。

今までのゴルフカートはガソリンで走るタイプが主流でしたが、最近では環境により配慮した電動のタイプも増えています。ゴルフカートに乗ってラウンドするスタイルは当たり前となりつつありますが、一方で、1回の燃料補給で走れる「走行可能距離」など、そのスペックについてはあまり知られていません。
では、ゴルフカートは、ガソリン満タンもしくはフル充電の状態で、どれくらいの距離を走ることができるのでしょうか。全国でゴルフ場を運営する株式会社東急リゾーツ&ステイの広報担当者は以下のように話します。
「年式や使用状況によっても変わってきますが、ガソリン満タンの場合で2〜3ラウンド、フル充電の場合は1.5ラウンドほど連続して走行させることができます。ガソリン車は、一般的な自動車と同じでレギュラーガソリンを使用することが多く、ゴルフ場の敷地内にある給油施設で、3日に1度ほどの周期で燃料補給を行います。バッテリー駆動車は、営業終了後にプラグを差し込んで夜のうちに給電を行い、翌朝にはチャージが完了します」
ちなみにガソリン車と電動タイプのどちらも、後部座席の下にガソリンタンクやバッテリーが内蔵されており、同じ位置に給油口やコンセントの差し込み口が設置されています。走行スピードも、全開にすれば時速15〜20キロまで出すことができますが、多くのゴルフ場ではリミッターをかけて10キロ前後までしか速度が上がらないようになっています。これは下り坂や長い直線でスピードを出し過ぎて事故が起こることを防ぐための処置となっています。
なお、ゴルフカートの世界最速記録というものも存在します。アメリカのプラム・クイック・モーターズ社が制作した「バンディット」というゴルフカートは、2014年10月31日に時速191.12キロを叩き出し、ギネスブックに登録されています。
コンピューター制御のカートも増えてきている
最近ではカート道路内に誘導線を埋め込み、そこから発せられる磁力を感知することで自動運転や遠隔制御が可能となる「電磁誘導カート」を導入するゴルフ場も増えています。
この電磁誘導カートに乗ってみると分かりますが、手動で運転する場合に比べて、スピードが遅めに感じられます。通常、どのような設定がされているのか、前出の広報担当者に聞いてみました。
「電磁誘導カートはすべてコンピューター制御され、道路の形状や前方の状況に応じて走行します。手動運転だと、スピードの出し過ぎやハンドル操作の誤りによる脱輪や人身事故、横転などが考えられますが、電磁誘導ではそのような事態にならないよう安全第一の速度調整を行っています。」
「例えば、停車する時は衝撃がないようにブレーキングし、動き出す時も急発進せず、ふんわりとアクセルを入れるため、安心して乗車できると思います。少し古い車種になると、カート同士が接近した際に非常ブレーキがかかることもしばしばありましたが、最新の車種は改良され、そういった急停車が起こる確率は低くなっているとメーカーから聞いております」
せっかくの楽しいゴルフも、運転時の不注意で事故が起きたら台無しです。そのため、電磁誘導カートはゴルファーの安全を考えた仕組みで走っているのです。
さらに、ゴルフカートは日々進化を続け、性能面でより高度なものになりつつあります。株式会社スマイルイービークルが開発した「APro(アプロ)」は、シートヒーターが標準装備され、冬のラウンドを快適にしてくれますし、USBソケットも搭載されているので、スマートフォンなど、電子機器の充電も可能となっています。
また、ゴルフカートの大手メーカーであるヤマハ発動機は、2019年に燃料電池で走行する小型車両の実証実験を行いました。ゴルフ場ではなく、石川県輪島市で観光目的の移動手段として使用され、走行可能距離の大幅な向上など、一定の成果があったようです。
以前はシンプルな構造だったゴルフカートも、年々改良が加えられ、快適かつ高性能なものがどんどん増えています。ラウンドの充実度を高めてくれる存在として、今後ますます注目を集めることになりそうです。
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