高級車で来場して「両隣にクルマを駐車しないでくれ!」 ゴルフ場で実際にあった“駐車トラブル”とは?

多くの来場者がクルマで訪れるゴルフ場。そんなゴルフ場の駐車場では、ちょっと信じられないようなトラブルが起こっているといいます。

乗り合いが減少したことで駐車スペースが足りなくなることも

 ゴルフ場にはクルマで来場する人が大半だと思います。もちろん、ゴルフ場に到着すれば必ず駐車場に停めますが、そこでは様々なトラブルや駐車マナー違反が起こっているそうです。ゴルフ場の駐車場ではどのようなトラブルが具体的に起こっているのでしょうか? 関係者に話を聞きました。

 ゴルフ場の駐車場といえば、広大な敷地が確保されているイメージです。しかし、ゴルフ場によっては混雑する土日にはスペースが足りなくなり、第2、第3駐車場へ案内される場合もあります。

ゴルフ場の駐車場では思いも寄らないトラブルに見舞われることもある 写真:AC
ゴルフ場の駐車場では思いも寄らないトラブルに見舞われることもある 写真:AC

「一昔前は1組4名乗り合いで来場するゴルファーが多く、来場する車の台数は多くはありませんでした。近年は一人予約プランで来場されるお客様がいるなど、一人1台というパターンが増加しています。その結果、来場者が多い日には駐車スペースが足りなくなる場合があるのです」

「また近年はクルマのサイズが大きくなったこともあり、駐車スペースの大きさも車種によってはギリギリだったりします。ドアの開閉で隣接車にキズを付けてしまう『ドアパンチ』も増加傾向にあります」

 また、コース上で起きる打球事故は駐車場でも起こります。「コースと駐車場が近い場合、予期せぬミスショットでゴルフボールがフロントガラスを直撃、破壊してしまう事故が発生します。初めて行くゴルフ場では、駐車場とコースの位置関係を把握しておくと、そういった事故に巻き込まれる可能性は減らすことができると思います」

 ゴルフ場側もネットを張るなどの対策を行っていますが、完全に防ぐことはできないそうです。

クルマで来たことを忘れて友人と乗り合いで帰ってしまう人

 クルマにまつわるゴルフ場でのトラブルはまだまだあるそうです。

「カギを落としてドアが開けられない」「故障して動かない」といったトラブルでJAFやロードサービスを呼ぶこともあるそうです。

 さらに、比較的大きな事故も稀に起こります。「ゴルフ場に到着するとポーターがキャディーバッグを下ろしますが、来場者が集中すると車寄せが渋滞することがあります。そんなとき、前方確認を怠ったドライバーがポーターをはねてしまったことがありました」

 筆者も人身事故ではないのですが、クラブハウスの壁に車が衝突して破壊された部分をブルーシートで覆っている現場を目撃したことがあります。

 事故ではないのですが、ちょっとお騒がせなゴルファーもいたそうです。ある日、営業が終了し従業員が帰ろうとすると誰もいないはずの駐車場に車が1台残っていたそうです。従業員は「なんだろう」と感じつつもその日は帰宅しました。翌日に持ち主から連絡があり、うっかり同伴者の車に乗って帰ったのこと。「翌日、車を取りにいらっしゃいましたが、当日に知らせていただきたかったです。心配になります」

 駐車スペースに関するトラブルも多いといいます。特に大型コンペでパーティーがある場合、終了後にすぐに帰宅するために駐車禁止にしているクラブハウスのエントランス付近に車を置いておく自己中心的なゴルファーも多いといいます。「うちのコースではクラブハウスの前に止めたままの車があれば、すぐに館内放送して呼び出します」と話します。

 自己中心的なゴルファーは意外と多いそうで、「高級車で来場された方が『両隣にクルマを停めないようにして欲しい』と要望してきたことがあります。その時はできる限りのことはさせて頂きましたが、できればやめて欲しいです」というワガママゴルファーエピソードも教えてくれました。

 他にも「当て逃げ」や「盗難」もゼロではないそうです。もちろん、ゴルフ場側も定期的に見回るなどの対策をしていますが、最終的にはゴルファー自身が気をつけるしかないようです。

 ムダなトラブルや事故を回避するためにも、多少不便に感じても遠い位置に駐車するといったことを実践する必要があるのかもしれません。

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「禁止されている品目」として、大きく注意喚起されている
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飲食物、メタルスパイクシューズ、はしご、潜望鏡、セルフィー・スティック、約25センチ×25センチ×30センチ以上のリュックやバッグ
ゴルフ場の駐車場では思いも寄らないトラブルに見舞われることもある 写真:AC

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