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- ゴルフ場のカート道は一方通行のはずなのに!? 乗用カートで「逆走」が起こる原因と未然に防ぐ方法とは?
電磁誘導式だったり、自走式であってもコースレイアウト的にカートをバックさせる機会はほとんどありません。しかし、まれに順路を逆走してくる人がいるようです。
忘れ物や落とし物に気づいて逆走してしまう
多くのゴルファーに重宝されているカートですが、コースレイアウトの関係で基本的には来た道を戻ることはできなくなっています。
ところが、コースの向きに逆らうようにカート道を逆走してくる人がまれに存在し、危険な思いをした人がいるようなのですが、どうしてそのようなことが起こるのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「最近では、電磁誘導によって自動運転や遠隔操作ができるカートが普及していますが、ゴルフ場によっては利用者が手動運転に切り替えができるところもあります。カート道は一方通行で、バックや逆走はマナー違反ですが、手動運転ができてしまう場合、順路とは関係なく走らせることができてしまいます」
「逆走の理由はいくつか考えられますが『前のホールにクラブを置き忘れた』、『携帯を落とした』といったケースが多いようです。貴重品がないと不安になり、カートで前のホールに戻ってしまうようです」
では、プレー中に落とし物や忘れ物をしてしまったらどのように対処すればいいのでしょうか。
「途中で落とし物や忘れ物に気が付いたとしても、カートで探しに行ってはいけませんし歩いて行ってもスロープレーの原因となります。ハーフターンやラウンド終了後まではそのままにしておくのが適切です」
「カートについているナビゲーションやトランシーバーで、キャディーマスター室にその旨を伝えれば、すぐに捜索してくれるはずです。後続組も『前の組の落とし物は、ピックアップして連絡を入れる』というマナーが広まっているので、過度に心配しなくても大抵の場合はすぐに見つかるでしょう」
道が複雑で迷ってしまうケースもある
また、逆走にはほかの原因もあるといいます。
「カート道の敷かれ方によっては交差点のような形をしていて、順路が分かりにくくなっている場合も見受けられます。自動運転の場合は問題ありませんが、次のホールへの行き方に迷って逆走になってしまうケースもあります」
カート順路が複雑で、うっかり入ってしまった場合は仕方がないかもしれませんが、意図的に逆走するのは大変危険な行為だと言えます。
また、カート道は私有地内を走る「私道」に該当し道路交通法の適用範囲外となるため、ハーフターンでお酒を飲む人もいます。ですが、アルコールを摂取すると判断能力が鈍くなって逆走も起こりやすくなるので、普通のクルマと同じようにお酒を飲んだらハンドルは握らないようにしましょう。
ゴルフカートは、プレーをスムーズに進めてくれる非常に便利な乗り物ですが、操作方法を間違えると大ケガにつながるような事故に発展しかねません。簡易的とはいえ「自動車」の一種なので、扱いには気を付ける必要があります。
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