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- 世界基準の飛距離を生む理由とは? 後藤あいと笹生優花に共通する3つのポイント
圧倒的な飛距離で注目を集めるアマチュア・後藤あい。全米女子オープン2勝の笹生優花と比較すると、「飛距離」「憧れのローリー・マキロイ」「体づくり」という3つの共通点が見えてきます。
圧倒的な飛距離
17歳、高校3年生のアマチュア・後藤あいが注目を集めています。昨年のステップ・アップ・ツアーで優勝を果たし、今季出場したレギュラーツアー3試合ではすべて予選を通過しました。
後藤の最大の武器は、プロの中に入っても際立つ飛距離です。出場した3試合のうち2試合でドライビングディスタンス(以下DD)1位を記録。KKT杯バンテリンレディスでは2位の穴井詩に8ヤード差、リゾートトラストレディスでは2位の神谷そらに約14.5ヤード差をつけてトップに立ちました。今季のドライビングディスタンスランキングで1位の穴井、5位の神谷を上回る飛距離を見せたのです。

「飛距離でプロを圧倒するアマチュア」として思い出されるのが、国内ツアー2勝、全米女子オープン2勝の笹生優花です。笹生は17歳で出場した2018年の伊藤園レディスでDD1位を記録。18歳で出場した2019年のサントリーレディスオープンでは、2018年シーズンまで2年連続でDD1位だった葭葉ルミに8ヤード差をつけてトップに立ちました。
また、笹生がプロデビューした2020-21年シーズンのDDは262.0ヤード。シーズン途中から主戦場を米ツアーへ移したため規定ラウンド数に達せずランキング対象外となりましたが、実質的には1位相当の数字でした。
圧倒的な飛距離という共通点を持つ後藤と笹生ですが、実はそれ以外にも2つの共通点があります。それが「憧れの選手がローリー・マキロイ」であること、そして「体づくりを重視していること」です。
憧れの選手はローリー・マキロイ
後藤も笹生も、男子ゴルフ界を代表するローリー・マキロイに強い憧れを抱いています。
後藤は「飛距離が出てショートゲームもうまいマキロイが理想」「マキロイのスイングに似ていると言われることがある」と語っています。
一方の笹生も、マキロイのスイング動画を参考にしながら自身のスイングを作り上げてきました。2021年に全米女子オープンを制した後には、全米オープンの会場を訪れ、憧れのマキロイと初対面を果たしたことも話題になりました。
実際に2人のスイングを見ると、マキロイとの共通点が少なくありません。トップ・オブ・スイングでの大きな捻転差や切り返しの間の使い方、さらにダウンスイングで側屈しながらも右肩が過度に下がらない動きなどには、マキロイを思わせる要素が見られます。
飛距離を支える独自の体づくり
体づくりを重視していることも、2人の共通点として挙げられます。
後藤は4D-Stretch社のマシンを活用し、笹生はワールドウィング社のマシンを取り入れて身体機能の向上に取り組んでいます。
両者のマシンは構造こそ似ていますが、コンセプトには違いがあります。
4D-Stretch社のマシンは、筋肉や関節を柔軟にしながら関節可動域を広げ、体を動かしやすくすることを目的としています。
一方、ワールドウィング社のマシンは、神経と筋肉の協調性を高めることで、効率的な身体動作を身につけることを目的としています。
後藤は4D-Stretch社のマシンについて、「体がほぐれるのでスイングがしやすくなる」「スイングがおかしいと感じた時に使うと、違う感覚になる」と、その効果を語っています。
笹生は2023年からワールドウィング社のマシンを本格的に導入。ジュニア時代からフィジカルトレーニングに力を入れてきましたが、さらなるレベルアップを目指し、元メジャーリーガーのイチロー氏が現役時代から活用していたことで知られる同社のマシンを取り入れています。
2人の飛距離を支える身体能力
後藤と笹生はともに、「マキロイのスイングに似ている」と評されるだけのキレと迫力を備えたスイングを持っています。そして、そのダイナミックな動きを可能にしているのは、高い身体能力と柔軟性に支えられた体づくりです。
後藤のスイングについては、ツアー中継の解説者が「この柔らかさ」と驚きを口にしたこともありました。飛距離だけでなく、しなやかな体の使い方が大きな特徴といえるでしょう。
後藤はすでに国内ツアーで結果を残していますが、プロとして本格的にツアー参戦するためには、今年受験予定のプロテスト合格が必要です。一方、昨季から本来の力を発揮し切れていない笹生は、復調のきっかけをつかみたいところです。
今後も飛距離を武器に戦うであろう2人のプレーから目が離せません。
解説:野洲明
ゴルフ活動家。各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
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