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- エンジョイゴルフに「失格」はないけれど… 「ボク、なんのボール使ってましたっけ?」は絶対やめた方がいい理由
ルール改正やプレーイング4の設置により、競技ゴルファーでもない限りアマチュアが「暫定球」を打つことはほとんどなくなりました。しかし、自分がどのブランドの何番のボールを使っているのかを把握していないのは、プレーを進めるうえで弊害しかありません。
鶴岡果恋選手がプレーしたボールを勘違いしてスコアを過少申告
女子プロゴルフトーナメントの「ヨネックスレディス」を最終日最終組でプレーした鶴岡果恋選手が、ホールアウト後に17番パー4のスコアを誤記していたことが発覚し、過少申告で失格処分になりました。
鶴岡選手はこのホールの第1打を右に曲げ、OB方向に飛んだもののボールの行方が確認できなかったため、暫定球を打ちました。鶴岡選手のインスタグラムによると、暫定球を打つ際にその場でボールに印をつけたそうです。第2打地点でフェアウェイ右サイドに止まっていたボールを確認したところ、ティーイングエリアでつけた印がなかったので第1打と自己判断し、第2打としてプレーしました。

ところが帰宅途中に日本女子プロゴルフ協会から電話があり、映像を確認したところ、自分が打ったボールが暫定球であったことが判明しました。本人いわく、「この時点で自分がつけた印が消えてしまっていたという事を初めて認識した」とのこと。
本来であれば「6」打で提出しなければならないスコアカードを「4」打で提出したことにより、スコアの過少申告で失格となりました。
この処分に対してSNSにはさまざまな意見が書き込まれていました。一番多かったのは、「1球目と2球目(暫定球)はボールの番号を変えるべきだったのではないか」という意見です。
でも、これは普段から競技ゴルフに出場している人たちの意見です。競技ゴルフに一度も参加したことがない一般ゴルファーには伝わらないのではないかと感じました。なぜなら一般ゴルファーは普段のラウンドで暫定球を打つ機会がないからです。
2019年のルール改正によって、「ティーショットがOBの場合、1罰打を加えて3打目として再度ティーショットを打つ」というルールは競技ゴルフ以外ではほとんど使用しなくなりました。
一般ゴルファーがプレーするコースでは、ローカルルールで前進4打の特設ティーが設置されていたり、OBとの境界を横切った地点の近くに救済エリアを設定し、そのエリア内にボールをドロップして2罰打でプレーを続けるローカルルールを採用したりするのが主流になりました。
したがってティーショットがOBの可能性がある場合でも、「とりあえず行ってみて、ボールが見つからなかった特設ティーから打ちます」というのが基本的なプレースタイルになっています。
アマチュアも自分が打ったボールは覚えておくべき
ただ、アマチュアの場合は暫定球を打ったわけでもないのに、第1打のボールの種類や番号を覚えていないことがあります。
ティーショットがOB方向に飛んだので一緒に探しに行くと、それらしきボールが見つかったので「ブリヂストンの1番ですか」と聞くと、「ボクのボール、ブリヂストンでしたっけ?」と聞き返されます。
ポケットの中にボールが常に2~3個入っており、種類が全部違うので、どのボールを打ったのか自分でも分からなくなってしまうのです。ロストボールを大量に買い込んでいるビギナーに起こりがちな現象です。
また、人からもらったボールだと読み方が分からないこともあります。コストコボールのKIRKLAND(カークランド)をうろ覚えで「カークなんとかです」といったりする人もいます。
逆にいうと、本間ゴルフの「D1(ディーワン)」は安くて覚えやすいから売れているのではないかと感じることがあります。ただし、4人中3人が「D1」だったりすると、それこそ印をつけないと区別がつかなくなります。印をつけるマーカーも持っていない人のほうが多いので、筆者はキャディーバッグに常備しています。
プロゴルフトーナメントとアマチュアのエンジョイラウンドはまったく別物ではありますが、自分が打ったボールの種類と番号を覚えていないと、隣のホールから飛んできたボールやロストボールを間違えて打ってしまう可能性があります。せめてティーショットを打つ前はボールの種類と番号を確認する習慣をつけたほうがいいでしょう。
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