早朝・薄暮プレーはどうして安い!? 通常時間帯のプレーフィーも同様に価格を抑えることは可能なの?

夏本番に向け、早朝・薄暮プレーの需要が高まってくる季節です。そこで、ゴルフ場関係者に早朝・薄暮プレーの料金設定の仕組みなど、話を聞きました。

通常の時間帯に比べて人件費がかかっていないから

 ゴルフ場予約サイトのプレープランに早朝・薄暮セルフプレーというフレーズを見かける機会が多くなりました。

 春から夏にかけて日の出が早くなり、日の入りが遅くなりますから、4時30分~5時ごろスタートすることも可能ですし、13時30分~14時ごろスタートしても日没前にホールアウトすることができます。

 かつての早朝・薄暮セルフプレーは、通常の時間帯がキャディーつきプレーであるのに対して早朝・薄暮はキャディーがつかないという意味合いでセルフと名づけられていました。

夏にかけて需要が高まる早朝・薄暮プレー 写真:PIXTA
夏にかけて需要が高まる早朝・薄暮プレー 写真:PIXTA

 ところが昨今は通常の時間帯もセルフプレーが主流になり、プレースタイル自体は違いがなくなりました。それなのに早朝と薄暮は通常の時間帯よりもプレー料金が安く設定されているので人気が高まっています。

 しかも近年は、通常の時間帯にスタートすると最も気温が高い時間帯にプレーしなければならなくなるため、早朝と薄暮から先に予約が埋まっていくゴルフ場もあるようです。

 今は全組セルフプレーが主流になっているのに、早朝・薄暮セルフプレーはどうして料金が安いのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。

「うちのゴルフ場は今でこそ早朝プレーの受付係を1人出勤させていますが、かつては無人で営業していました。前日に乗用カートを用意して『○○様、○時○分スタート』という張り紙をしておき、翌朝お客様が自分で乗用カートにキャディーバッグを積み込んでスタートしていました」

「スタート時はホールアウトするころにはスタッフが出勤していますから、そこでプレー料金を精算するというシステムでした」

「早朝プレーも薄暮プレーも、コースが空いている時間に人件費をかけないで利益を生み出そうというコンセプトで営業を行なっていますから、通常の時間帯よりも安いプレー料金を設定することができます」

ロッカーや風呂を使用しないのも通常料金よりも安い要因

 人件費がかかっていないことに加え、ロッカーとレストランと風呂を利用しないことも料金が安い要因だと前出のゴルフ場関係者は語ります。

「早朝プレーも薄暮プレーも、基本的にコースを使用するだけです。ロッカーも使用しませんし、レストランで昼食を取ることもありませんし、お風呂にも入りません」

「ゴルフ場サイドから見れば、ロッカー清掃の人件費、レストラン運営の人件費、お風呂を沸かしたり洗ったりする人件費もかかっていないことになります。そのぶん料金を安くすることができます」

 一方で、早朝・薄暮プレーの人気が高まっていることはゴルフ場の運営スタイルを大きく見直すきっかけになるかもしれないと指摘します。

「コロナ禍でゴルフを始めた人は、最初に経験したラウンドがキャディーバッグの積み下ろしも自分たちで行ない、食事休憩なしで18ホールスループレーだったりします。コロナが落ち着いてきたことでゴルフ場としては通常営業に戻りましたが、料金が高いし時間がかかりすぎると思っているゴルファーもいるでしょう」

「ゴルフ場は7時30分ごろから10時30分ごろまでの時間帯をレギュラータイムに設定し、早朝・薄暮プレーはイレギュラータイムと位置づけていますが、今後は若い人たちを中心にレギュラータイムでも『ロッカーいりません』『食事いりません』『お風呂いりません』というニーズが増えてくるかもしれません」

「現時点ではゴルフ場の設備としてロッカーとレストランとお風呂がありますから、その設備を活用して営業を行なっている施設が大半ですが、設備を利用しなくていいからレギュラータイムも早朝プレーや薄暮プレーと同じ料金でプレーしたいという声が大きくなってきたら、今後はゴルフ場の運営スタイルがガラッと変わる可能性もありそうです」

 いずれにしても早朝・薄暮プレーはレギュラータイムよりも割安にプレーできるので、まだ経験したことない人はぜひお試しください。

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夏にかけて需要が高まる早朝・薄暮プレー 写真:PIXTA

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