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- ビギナーにはハードルが高すぎ!? 「ゴルフ場」というスポーツ施設の使い方は誰が教えるべき?
ゴルフ場には「プレーファスト」や「目土をしましょう」といったポスターは数多く貼られているますが、施設の使い方に関するものはほとんど見かけません。ゴルフ場に初めて来たビギナーは、どのようにゴルフ場というスポーツ施設を使うべきなのか分からない場面も多いといいます。
ゴルフ場の使い方はトイレよりもはるかに難しい
近年の訪日外国人増加にともない、駅や観光地のトイレで「トイレの使い方」という啓発ステッカーを見かける機会が多くなりました。
そのステッカーを見ると「トイレは座ってご利用ください」という文章の横に、洋式便座の上に足の裏をつけて座るのは間違いであり、便座にお尻と太モモをつけて座るのが正しいことがイラストで記載されています。
「トイレットペーパーはゴミ入れに捨てず流してください」という文章の横には、使用したトイレットペーパーをゴミ入れに捨てるのは間違いであり、トイレの水の中に入れるのが正しいことをイラストで伝えています。
水の流し方についても「レバーを押すと水が流れます」「手をかざすと水が流れます」「ボタンを押すと水が流れます」といった具合にイラスト入りで説明しています。
これほどまで詳細に記載する必要があるのかと思いますが、現実問題としてトイレの座り方が間違っていたり、ゴミの捨て方が間違っていたりすることで、トイレ清掃のスタッフが頭を抱えるようなトラブルが発生しているということなのでしょう。
このステッカーを見るたびに、ゴルフ場の使い方ももっと詳しくゴルファーに伝えたほうがいいのではないかと感じます。なぜならトイレの使い方よりもゴルフ場の使い方のほうがはるかに難しいからです。
「ゴルフ場の使い方」啓発ステッカーを作成しようとすると、「トイレの使い方」のようにA4サイズ1枚にまとめるのは不可能です。
「チェックイン編」「ロッカー編」「練習場・練習グリーン編」「乗用カート編」「ティーイングエリア編」「バンカー編」「ペナルティエリア編」「グリーン編」「レストラン編」「浴室編」などに分けなければ説明しきれません。
それなのにゴルフ場に掲示されているポスターといえば「Play fast(速やかにプレーしましょう)」という抽象的な概念を伝えるものと、具体的な内容を伝えるものはピッチマーク(ボールマーク)の修復方法くらいです。
それも「グリーンフォークの先端を持ち上げるのは誤りです!」「芝の根が切れてしまいます!」と脅すような文言が併記されているため、正しい修復方法を知らないゴルファーは「間違ったやり方で迷惑をかけるのはイヤなので知っている人にまかせよう」という雰囲気になっています。
その結果、グリーンフォークを持ち歩いているゴルファーがピッチマークをせっせと直しても追いつきません。そういったことが積み重なり、全国各地のゴルフ場でベテランとビギナーの間にあつれきが生じています。
「ゴルフ場の使い方」をビギナーに教える必要がある
ゴルフ場の使い方ははっきりいって難しいです。筆者は25歳のときゴルフ雑誌の編集部に配属になったことをきっかけにゴルフを始めたので、一般ゴルファーよりもかなり厳しくゴルフのマナーとルールを教え込まれました。
1回のラウンドだけではとても覚えきれず、2~3回とラウンドを重ねていくにつれて徐々にできることが増え、自分でひととおりのことができるようになったのは半年後くらいだったと記憶しています。
それも当時はキャディーつきプレーが主流でしたから、キャディーさんが「こういうときはこうしたほうがいいですよ」と手取り足取り教えてくれました。
でも今はセルフプレーが主流ですから、教えてくれる人は同伴者しかいません。同伴者がベテランゴルファーであれば教えてもらうことができるでしょうが、ゴルフ歴が自分と大して変わらなければ、教えてくれる人が誰もいません。
このような現状を改善するには、ゴルフ場が初心者を対象にゴルフ場の使い方と遊び方をセットにしたプランを販売するのが効果的ではないかと考えています。
前半9ホールはキャディーつきプレーで、乗用カートの動かし方やティーイングエリアでの立ち振る舞い、バンカーのならし方、ペナルティエリアの処置、グリーン上での注意点などをひととおり教えます。それを後半9ホールのセルフプレーで実践してもらいます。
そんなプランを格安で販売すれば、ビギナーがゴルフを長く続けるのに貢献してくれるのではないでしょうか。
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