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- 「コースへ出た途端にボロボロ… 練習場ではうまく打てるのに…」 普段の実力が発揮できないのには理由があるの?
ゴルファーの中には練習場でできていたことがコースへ出た途端にできなくなってしまう人も。普段の実力を発揮できる人とそうでない人の違いはどこにあるのでしょうか。
練習場とコースでは“シチュエーション”が異なる
練習場では上手に打てるのに、コースに出るとダメダメ……。ゴルファーなら誰しもが経験するこのような現象はなぜ起きるのでしょうか。
その理由は大きく分けて、練習場とコースのシチュエーションの違いと、それに伴うプレーヤー自身のメンタルの2つが考えられます。そして、コースでダメになってしまう人には同じような特徴も。順を追って解き明かしていきましょう。
まずは練習場とコースのシチュエーションの違いから。打席がフラットな練習場に対して、コースには大小さまざまな起伏や傾斜があり、ボールとアドレスの両方がフラットになることはほぼ皆無。コースでは常に微妙なアジャストを求められるのです。
目標に対して「真っすぐ構える」という基本も、コースでは景色や目の錯覚などが邪魔して難しくなる点にも要警戒。また、多少のダフりを吸収する練習場のマットが“見せかけのナイスショット”を生み出している点にも注意したいところです。
そして、同じ番手を連続で打つことが多い練習場に対し、コースでは一打一打異なるクラブを握ることがほとんどでしょう。同じ番手を連続して打っていると次第にタイミングが合ってきますが、これを「調子がいい」や「うまくなった」とストレートに受け取るのは危険です。
例えば5球打った時に、3球連続でナイスショットが出たとしても、残り2球がはっきりとしたミスではゴルフの状態としてはよくありません。5球すべてが“そこそこ以上”のショットであることが重要なのです。また、コースをシミュレーションしながら、一打一打クラブを変えるのも効果的な練習と言えるでしょう。
メンタル面が大きく影響していることも
シチュエーションの違い以上にやっかいなのが、いわゆるメンタルの問題です。大前提として、何度でも打ち直せる練習場に対し、コースでは基本的にやり直しができません。どんなショットでも1打は1打。これがゴルフの難しさでもあり面白さでもあります。
その大前提が「ダメ」の遠因となっているのが、緊張しすぎてしまうタイプでしょう。コースでは“人の目”が常につきまとい、特にティーイングエリアでは同伴メンバーだけでなく時に後続組の視線も集まります。どんな状況でも普段通りにスイングすることが重要ですが、ラウンド経験が浅い人はガチガチになっていることがあります。
次にスイングのことを考えすぎるタイプ。テークバックは真っすぐ上げて、体重を右足に乗せて、切り返しはゆっくり、頭は残して……。構えてからアレコレ考えていると体が固まってしまい、スムーズなスイングができなくなる原因に。そして、スイングの大敵である“リキみ”にもつながります。
上記2つのタイプに当てはまる人は、打つまでのスムーズなルーティンを確立することと、チェックポイントを絞ることが最優先。やることが明確かつシンプルになれば、人の視線も気にならず体が固まることもないでしょう。
いわゆるシングルプレーヤーは例外なく、常に体のどこかを動かしながらアドレスを決めてスムーズに始動しています。ゴルフトーナメントのテレビ中継などでは、プロゴルファーが実践しているそれぞれのルーティンに注目してみると、新しい発見があるかもしれません。
また、コースへ出た途端にダメになってしまう人の中には、研究熱心な中級者も少なくありません。ふとした時に「昨晩YouTubeで見たアレをやってみよう」「(練習ではあまりやってないけど)ライン出しで打ってみよう」などと魔が差すのです。そしてそれらは大抵の場合、いい結果につながらず終わります。
コースでは普段やっていないことはできません。できたとしても、それは残念ながらマグレ。練習場でいろいろと試行錯誤するのはいいことですが、コースでは考えすぎたり試したりせず、できることをしっかりやり切ることに集中すべきなのです。
メンタルスポーツとも呼ばれるゴルフですが、アマチュアゴルファーは肩の力を抜いて気楽にプレーを楽しんだ方が、普段の実力を発揮しやすいようにも。力まず、急がず、焦らずに。プレーできる喜びを感じながら、目の前の一打に集中してラウンドに臨みましょう。
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