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- 「プレフォー」あるいは「マエヨン」は、絶対に使わないとダメなの? 使う場合のメリットや注意点とは
パー4やパー5の1打目がOBになった場合、多くのゴルフ場で前方の特設ティー(プレーイング4)から打つことを推奨されますが、その場で3打目を打ち直してはいけないのでしょうか。
ほとんどの「プレーイング4」に強制力はない
パー4やパー5の1打目がOBになった場合、多くのゴルフ場には前方の特設ティーから4打目を打てる、ローカルルールが設定されています。これは「プレーイング4(前進4打)」と言われる救済措置で、「プレフォー」あるいは「前進4打」を略して「マエヨン」と呼ばれることもあります。
本来のルールに従えば、ティーショットがOBになった場合は1罰打を受け、その場から3打目として打ち直します。けれども、その3打目もOBやチョロなどの大きなミスをしてしまうと、プレー時間が必要以上にかかり、後続組に迷惑をかけてしまいます。そう、「プレーイング4」は、スロープレーを未然に防ぐためのローカルルールなのです。
パー3も同様に、1打目がOBや池ポチャになった場合に前方のドロップエリアから3打目を打てる、「プレーイング3」が設置されていることが多いです。
コース内には、「ティーショットがOBの場合、前方の特設ティーよりプレーイング4にてショットしてください」といった看板が掲げられています。では、これらの看板がある場合、すべてのゴルファーはその指示に従わないといけないのでしょうか。
結論からいうと、ほとんどのコースで看板自体に強制力はなく、ゴルファーは特設ティーから4打目を打つか、その場で3打目として打ち直すかを自分の意志で選ぶことができます。
とはいえ、後続組が控えていることが多いスタートホールやパー3では、素直に“前進”しておいた方が、余計なトラブルを招かないで済むでしょう。後続組の視線がある中で打ち直すのは、よほど腕に覚えがあるゴルファー以外は控えた方が賢明です。
状況を受け入れながらポジティブに有効活用!
1打目がOBとなり、意気消沈している中で打つ「プレーイング4」ですが、状況を受け入れながらポジティブに有効活用していきましょう。
まず第一に、プレーイング4の特設ティーは、打ち直しの3打目がナイスショットだったと仮定したエリアに設置されています。しかも、そのエリアの多くはフェアウェイで、ビギナーが1打で届く距離ではないほど“前進”している場合も少なくありません。ビギナーであれば3打目を打ち直すよりも、素直に前方の特設ティーから4打目を打った方が、プレーの進行面だけでなく、スコアの面でもメリットを受けられる可能性があります。
また、特設ティーでは「ティーアップ」できるので、アイアンやフェアウェイウッドだけでなく、状況によってはドライバーを打つこともできます。ドライバーを再び握るのはオススメしませんが、アイアンを打つ場合でもほんの少しでもティーアップしておいた方が、より安心感を持ってスイングできるし、ナイスショットの可能性を高められるはずです。
一方、たとえばパー5の場合、特設ティーからドライバーを打って、4オン1パットのパーを狙う上級者もいるでしょう。とはいえ、1打目をミスした直後なので、それを挽回しようと欲張るのではなく、まずは“通常運転”に戻す方が無難かもしれません。
その他、特設ティーから打つ際に注視してほしいのが、“傾斜”です。フェアウェイにある特設ティーは、ティーイングエリアのようにフラットではありません。なるべくフラットな場所を探しつつ、フラットな場所が無い場合は、次の狙いどころにボールが行きやすい傾斜や、自分が得意な傾斜を見つけましょう。
そして、もっとも重要なのは、気持ちの切り替えです。1打目をOBすることは、プロゴルファーでもあります。1打目のミスは仕方がないと割り切って、これから打つ“未来のショット”に向けて最善を尽くしていきましょう。
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