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- 「東の井上誠一、西の上田治」 年間200ラウンドの会員権業者に聞いた“何度でも挑みたい”上田治設計コース3選
「東の井上誠一、西の上田治」と並び称される日本のゴルフコース設計の巨匠、上田治。今回は、年間プレー数が200回を超えるゴルフ会員権業者の前田信吾さんが、独自の目線で上田治設計の“何度でも挑みたいコース3選”を紹介します。
唯一無二のチャレンジングなバンカーに心躍る「古賀ゴルフ・クラブ」
「東の井上誠一、西の上田治」と称される、日本のゴルフコース設計家を代表する二大巨匠。記憶に残る名コースを数多く手掛けた二人ですが、僕が上田治設計のコースで特に好きなのは、福岡県の古賀ゴルフ・クラブです。
以前、このコラムで井上誠一設計のコースの魅力についてお話ししたことがありますが、二大巨匠の手によるコースは、どれもその魅力を一言で語ることなどできません。

でも敢えて古賀G・Cの魅力について話をすれば、英国や豪州の名門コースのデザインを彷彿とさせる、砲台グリーンをガードしているバンカー群の巧みさと美しさで、それがこのコースの最大の魅力だと思っています。
昨今、戦略性を高める方策として距離を長く改修するゴルフ場が増えていますが、ここ古賀G・Cの全長は、ベント(バックティー)で6814ヤードと、それほど長くはありません。ですが本当に難しい。
ちなみに古賀G・Cでは「ベント」と「バミューダ」という2種類のグリーンが用意されていますが、僕のオススメは断然「ベント」。
「ベント」も「バミューダ」も各々戦略性が高く素晴らしいのですが、上田治ならではの小さめの砲台グリーン、そしてその周りに配されたアゴの高いバンカーによる心地よい緊張感を味わうなら、やっぱり「ベント」がオススメですね。
コースは全体的にフェアウェイが狭く、松林の上を吹き抜ける玄界灘からの海風もかなりの曲者。グリーンを外したら、バンカーからまたバンカー……、なんていうこともしょっちゅうあるリンクスコースです。
余談ですが、雨の日のゴルフって、できることなら誰でも避けたいですよね? 憧れのコースならなおさらでしょう。でもね、古賀G・Cは雨でもぜひコースに出てください。土砂降りの雨でフェアウェイは水没状態でも、グリーンは水はけがものすごくよくて水が浮くことが全くないのです。古賀G・Cだからこそできる貴重な体験だと思います。
<コースデータ>
古賀ゴルフ・クラブ
ベント(Black):18H 6814ヤード パー72
バミューダ(Black):18H 6366ヤード パー72
福岡県古賀市鹿部1310-1
紺青の海に威厳ある松林… 日本を代表するリンクス「下関ゴルフ倶楽部」
ここ10年、僕は国内海外問わず年間200回以上ゴルフプレーを楽しんでいますが、下関GCはそんな僕にとって、いつ訪れても、何度プレーしても本当に特別な場所です。
今さら僕が語るまでもありませんが、下関GCは過去に日本オープンが2回行われている日本屈指の名門ゴルフ倶楽部です。

日本のゴルフ場では珍しく海際にクラブハウスを構えるシーサイドリンクスで、目の前には下関の響灘(ひびきなだ)を臨み、周囲は重厚感のある松林で囲まれています。
響灘の波の音、潮風をカラダに感じながらラウンドしていると、時折トンビが飛んできます。その光景は実に雄大で、ほかのコースではなかなか味わえない特別な気分に浸れます。
コースは約7000ヤードと比較的距離もあり、上田治設計ならではのアゴの高いバンカーがグリーン周りにしっかりと配されています。うっかりバンカーに入れてしまうと砂は海砂なので難しく、出すのに一苦労します。
そんなに起伏はありませんがバンカーが巧みで、何よりバミューダグリーンが引き締まっていてとにかく硬い、ボールが止まりません。毎回キャディーさんが「手前から攻めてください」とアドバイスするのも納得ですね。スコアをまとめるのが本当に難しいコースです。
これも余談ですが、下関GCといえば“クラブハウス内の松”。旧クラブハウス(※2016年に新クラブハウス竣工)のころのロッカールームには、ニョキっと松の木が生えていました。こんな光景を僕はほかでは見たことがないのでとても印象に残っています。
<コースデータ>
下関ゴルフ倶楽部
18H 7002ヤード パー72
山口県下関市豊浦町黒井850
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