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- 意外と身近にある“シャフトぽっきり”の危険! クラブの破損が起きやすいシチュエーションとは?
プロの試合で、木の近くからボールを打とうとした結果、シャフトが木にぶつかって折れてしまう場面を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
キャディーバッグの置き場所には注意
クラブを振り抜いた後にシャフトが木に激突して折れ曲がってしまうことがまれにあります。実際に2021年の「ANAオープン」では石川遼が木の根元に落ちたボールを打とうとした際に、思わずクラブが幹にぶつかって折れた事案もありました。
他にクラブはどのようなシチュエーションで折れてしまうのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は以下のように話します。
「まず、シャフトはインパクトの瞬間に溜まったエネルギーを開放する必要があるので、しなるのを前提につくられています。普通にスイングをして、シャフトのしなりでクラブが折れるのはよっぽどのことがない限り考えにくいです。しかし、クラブのどこか1点に集中して力が加わると案外簡単に折れてしまうことがあります」
「例えば、立てかけてあったキャディーバッグが硬い突起の上などに倒れた際に、当たり所が悪くて衝撃がほぼ直接伝わってしまったりすると、破損してしまう場合もあります。他にも、キャディーバッグからクラブを出す時に、中で引っかかっているのを無理やり力ずくで引き抜こうとすると、シャフトに大きなストレスがかかり、あっけなく折れてしまうケースもしばしば見受けられます」
ほかにも、思いっきりダフってしまったり、ミスショットからイライラしてクラブを叩きつけてしまったりなど、クラブに想定外の衝撃が加わると品質的には問題がなくても折れてしまうケースはあるようです。
ゴルフ保険に入っていれば費用は軽減される
では、万が一クラブが折れてしまったらどのように対応するべきなのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「私が経営している工房でも、月に1回程度の割合でシャフトの折損によるクラブの修理依頼が来ます。ゴルフ保険に加入していれば費用は抑えられますが、入っていなかった場合は破損具合にもよりますが数万円はかかってしまうと考えて良いでしょう」
「カーボン製のシャフトは柔軟性と軽さに優れていることから、最近では多くの人から高い評価を受けていますが、実は振動や衝撃に対しては非常にデリケートであるというデメリットがあります。想定外の力が伝わると、カーボン繊維同士が結合しようとする働きが弱まって折れやすくなると言われています。カーボンシャフトは軽量化のために内部の肉厚が薄くなっており、長いクラブほどその傾向は強くなります」
ゴルフ保険で折れたクラブの保証をしてもらうには、ゴルフ場に証明書の発行を依頼するとともに保険会社への連絡、折損した部分の写真を撮ることが必要です。ケガの恐れがあるので、折れたクラブの取り扱いには十分注意が必要です。
ラウンド中にクラブが折れた場合、自分だけでなく同伴者にも危険が及ぶ可能性があります。シャフトの劣化を防ぐためにも「クラブが雨でぬれたら水分を拭き取る」といった手入れは欠かさないようにしましょう。
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