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- ゴルフ仲間に上級者がいない… ビギナーだけでラウンドするのはアリ? 最低限覚えておきたいマナー&推奨ルール
最近では、ビギナーでもゴルフ場に気軽に行けるようになりましたが「周りに上級者がいない」などの理由で、4人全員がビギナーだったとしてもラウンドすることはできるのでしょうか。
ゴルファーとしてのルールやマナーは必須
友人と一緒にゴルフを始め、ユーチューブなどで研究して練習を積み、ボールにも当たるようになってきたし、真っすぐ飛ぶようにもなってきた。さあ、いよいよコースデビューだ。ところが、ゴルフ仲間は一緒にゴルフを始めたビギナーの友人だけ…。
では、ゴルフ場はビギナーだけのグループでもラウンドすることは可能なのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「かつては、4人1組当たりの合計ハンディキャップが『100』を超える場合は予約を断られるなど、プレーヤーに一定のスキルや経験値が求められました。しかし、現在はビジターにも気軽に来てもらえるように、そのような制度を設けていないのが一般的ですので、多くのゴルフ場でビギナーだけで回ることは可能でしょう」
「ただし、ビギナーといえば飛距離を稼ぐのに苦戦したり、ミスショットを連発したりしやすく、どうしても上級者と同じスピードでプレーを進めるのが困難な点は否めません。そのため、例えば『各ホールの規定打数(パー)の2倍の数字を叩いたら、そのホールは諦め、ボールをピックアップして次のホールに向かう』といった独自のルールを決めてみると良いでしょう」
「そうすれば、スロープレーの防止になって後続組に迷惑をかける心配も少なくなりますし、自分たちも『ホールアウトするまで続けなきゃ』という焦燥感に駆られる必要もないので、最後まで楽しくゴルフができるはずです」
各ホールのプレーを中断する行為は、似たようなものに「コンシード」と呼ばれるものがあります。「コンシード」とは1対1のマッチプレーにおいて、各ホールで相手よりも打数が多くなることが確定したときに負けを認めるものです。
一方で、日本において一般的なストロークプレー方式の場合、以前はスコアの上限を設けることに対する規則は特に定められていませんでした。しかし、2019年のルール改正以降は「ローカルルールの決め方の目安」として「規則21.2」において最大スコアの定義や、取り入れた際のスコアカードの記入方法などが公式で明記されるようになりました。
「カップインした時の爽快感」にあこがれるビギナーは、ギブアップすることを残念に感じるかもしれません。しかし、ゴルフ場は多くのゴルファーたちが共有するものですので、周りのペースを乱さないことを最優先にするべきです。
ディボット跡やボールマークは必ず修繕する
では、ビギナーだけでラウンドする際は、ほかにどのようなポイントに注意したほうが良いのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「ゴルフ場では、ビギナーも上級者も関係なくルールやマナーを守ることが重視されますが、プレーファストを心がけることや、ドレスコードに沿った服装をすることだけでなく、コースがきれいな状態を保てるようにするための行為も同じくらい大切です。例えば、セカンドショットなどでターフを削り取ってディボット跡を作った時には、目土をしてむき出しになった土を乾燥から守り、新しい芝の生育を助けなければなりません」
「ほかにも、ボールがグリーンに着弾した際の衝撃でボールマークができた場合は、グリーンフォークを使って跡を直し、もしも近くに別のボールマークがあったらついでに修復してあげるのが良いゴルファーの証とされています。さらに、グリーンを足を引きずって歩くのもよくありません」
「グリーンの芝は特にデリケートなのですぐに傷がついたり病気が蔓延したりしてしまいます。できる限り、ビギナーやビジターもコースの保全に協力するのが良いと思います」
ゴルフ場の中では、全てのゴルファーは平等に扱われます。ビギナーだけで回ること自体は多くのゴルフ場で禁止されていませんが、最低限のルールやマナーは理解してから訪問する方が無難かもしれません。
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