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- グリップ交換ぐらい自分でできそうだけど… クラブの修理って素人とプロでどれぐらい差があるの?
クラブに不調が生じたりパーツを交換したいとき、一般的には用品店に行って「クラフトマン」と呼ばれる職人に修理してもらいます。では、自分で修理することもできるのでしょうか。
自分でもできるものと、絶対にお店に頼むべきものがある
クラブの不調やパーツ交換がしたいときは、基本的には「クラフトマン」と呼ばれる職人に頼む場合が多いです。
しかし、なかには「クラブにもっと愛着がわくように、自分で直してみたい」と考える人もいるかもしれません。
では、クラブは自分で修理することもできるのでしょうか。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「パーツによって、修理できなくはない部分と、絶対にお店の人に頼った方がいい部分に分かれます。まず、必ずお店の人に頼むべきなのはヘッド交換で、専門の知識や経験がないと、しっかりヘッドとシャフトをつなぎ合わせることは不可能です」
「ヘッドとシャフトは接着剤でつながれていますが、ヘッドを外す際は『ヒートガン』という非常に高い熱が出る機材で接続箇所をあぶり、接着剤を溶かしていきます。その際、周りの塗装も一緒に溶かして落としてしまう危険性があります。シャフトにも『カーボンシート』と呼ばれる繊維が芯に巻き付けて接着剤で止められているので、こちらも熱で溶かさないようにしなければなりません」
「要するに、ヘッドとシャフトをつないでいる接着剤だけを狙って溶かす必要があり、職人にしかできない技なので、個人でヘッド交換をやるのは絶対に避けるべきです」
さらに、素人がヘッド交換をすると接着不良が起こる確率が高まり、スイング時にヘッドが抜けると重大な事故につながる恐れもあります。そのため、自分でやろうとせず、お店に依頼するのを強くオススメします。
性能は保証できないが「グリップ交換」なら個人でもできる
では、個人で修理することもできる部分とは、一体どこなのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「グリップ交換に関しては、お店に頼まないで自分の手で交換する人もなかにはいます。インターネット上にも交換の仕方はいろいろ書かれていますが、基本的に両面テープや溶剤などがあれば費用もあまりかからないので、チャレンジしてみてもいいかもしれません」
「ただし、ひとつ懸念しておきたいのは、『交換した新しいグリップが真っすぐ入っているとは限らない』ということです」
「私も学生時代に自分でグリップを交換した経験がありますが、そのクラブを職人に見てもらったら、『自分でグリップ交換するからボールが曲がるんだよ』と一喝されました。必要な道具を使ってグリップを交換すること自体は誰でもできますが、グリップの入れ方や仕上がり具合は職人のほうが圧倒的に的確です。性能を重視したいのであれば、グリップ交換もお店にやってもらった方がいいと思います」
グリップとシャフトは両面テープでつながっていますが、職人の場合は「らせん巻き」と呼ばれる手法を使い、テープ同士の間に隙間ができないようにしています。素人の場合はテープを縦に貼っただけの「縦巻き」をしている人が非常に多いそうです。
縦巻きはらせん巻きと比べて難易度は低いものの、テープが重なっているところと隙間が空いているところができることで表面が“でこぼこ”しやすくなるのが難点とされているようです。
一方で、「性能面はともかく、『自分でクラブを直すことによって所有欲を満たしたい』と考えている人は、挑戦してみるのもいいのではないか」と関氏は話します。
そば打ちや家具作りを自分でやっている人がいるように、「クラブも自分で修理してみたい」と考えるゴルファーもいるかもしれません。しかし、グリップ交換は比較的手軽に行えるものの、クラブの性能やスコアを重視する場合は、職人に依頼したほうがいいといえそうです。
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