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- 「海コース」「山コース」スコアが出やすいのはどっち!? それぞれの性格&攻略方法も解説
海沿いと山間部のコースは難しいといわれますが、どちらのほうがより難しいのでしょうか。3人のレッスンプロに、それぞれの見解を聞いてみました。
海沿いは「風」に翻弄される運命
ゴルフコースは、全体的になだらかで誰でもプレーしやすいものから、上級者向きの高難度のものまで、多種多様なコースが存在します。

特に海沿いと山間部は難しいコースというイメージがありますが、「どちらのほうがより攻略しづらいのだろう?」と気になったことがあるかもしれません。今回はどちらが難しいのか、3人のレッスンプロに聞いてみました。まず、三浦辰施氏は以下のように話します。
「海沿いのコースは風の向きや強さが短時間で目まぐるしく変化するだけでなく、湿度がボールの飛距離に大きな影響を与えることも珍しくありません。風、湿度とどう付き合うかが、海沿いのゴルフ場の難しいところではないかと思います」
「一方、山間部のコースは打ち上げや打ち下ろしの影響でボールの飛び方を考えなければなりませんし、標高が高くなると、予想以上に飛距離が出すぎてしまう場合も多いです」
「『丘陵コース』と呼ばれるような、山のふもと近くに点在するところであれば、飛距離に関してそこまで心配しなくても大丈夫です。しかし標高が500〜600メートルを超えるとかなり飛びやすくなるため、たとえば山梨県内でも富士五湖周辺とそれ以外の地域を比べると、かなりの差が感じられます」
「ただ、私としては気まぐれな風で飛距離や方向性がまったく読めず、思った通りのショットをさせてもらえない海沿いの方が難しいと思います」
ボールの飛距離は気温や湿度、気圧や標高といった気象的・地理的条件に非常に左右されやすいです。気温の場合、低いほど空気の密度が高くなって抵抗が増し、飛距離が落ちやすくなります。また、標高が高くなると反対に気圧は下がって空気抵抗が減るので、一般的に標高1000メートルでは、0メートルに対して10パーセントほど遠くへ飛ぶといわれています。
ビギナーにとっては飛距離が伸びた方が嬉しいかもしれませんが、池の手前に落とすつもりが飛び過ぎて「池ポチャ」してしまう可能性も考えられるのです。
湿度においては「ジメジメしているほうが飛びにくい」という印象があるかもしれませんが、実は空気中の酸素や窒素の分子より水の分子のほうが軽いため湿度が高い方が飛びやすく、湿度10パーセントと90パーセントを比較すると、後者は0.8ヤードほど飛距離が伸びるとされています。
ビギナーは山沿いでドライバーを使わない方がいい?
関浩太郎氏は海沿いと山間部それぞれの難しさについて、次のように話します。
「海沿いのコースは風が強い日が多くなりやすく、瞬時に風向きや強さを読み取る力が求められるでしょう。かなり強く吹いているのであれば、アドレスをとる際にボールをいつもより右足寄りにしたり、ハンドファーストで弾道を低くしたりと、さまざまな工夫が必要です」
「風ほどは考慮しなくてもいいですが、グリーンの芝目もところどころ強くなっている場合があります。海風の影響の違いで、1ホールごとに差が激しい点も知っておくといいでしょう」
「山間部のコースはアンジュレーションがきつく、左足下がりからツマ先下がりまで、いろいろな傾斜地でのショット練習を入念にしてからでないと大叩きしてしまうでしょう。ごく限られた土地を切り開いている関係でフェアウェイが狭くなっているゴルフ場も多いため、ドライバーに自信がない人はフェアウェイウッドやユーティリティーを使うのが、スコアを安定させるコツです」
「あくまでも個人の経験上の話でしかありませんが、自分はアップダウンが激しく傾斜の向きに応じてこまめに打ち方を変えなくてはならない、山間部のコースのほうが難しいと感じます」
海沿いは風のみならず芝も特殊…
山本昌夫氏もそれぞれ違った難しさがある点を踏まえ、以下のように話します。
「海沿いのコースはホールごとに風向きが変わるので、とあるホールではフォローでも、次のホールではアゲンストになっていたというケースもあります」
「1日の中でも時間帯で風の強さや向きが変化するのがややこしく、午前にフロントナインを終えてハーフターンで食事をし、午後にバックナインに行こうとしたら、先ほどとは打って変わって強風が吹きすさんでいた経験もあります」
「フェアウェイは一般的なコーライ芝ではなく、潮風への耐性を持った『バミューダ』や『ティフトン』などが使われています。これらは芝丈が長くボールが沈みやすいので、上級者でも苦戦する人が後を絶ちません」
「周囲を林や山々に囲まれている山間部は、遠近感が狂ったり圧迫感を感じやすく、目で距離を測ることが難しくなります。ただし、今は高低差も測れる距離計が増えていますし、芝の種類も通常のゴルフ場と同じものが使われているという点を考えると、まだ山間部コースのほうがマシではないかと思います」
3人のレッスンプロに聞いてみましたが、「海沿いの方が難しい」「山間部の方が難しい」と意見が割れました。とはいえ、3人の考えに共通するのは「海沿いと山間部は性格がまったく異なる」点であり、どちらも甲乙つけがたく、難易度は高いということです。
どちらのコースに行くにせよ、それぞれの特性をよく把握したうえでラウンドすることが、スコアメイクの上で重要なポイントになるでしょう。
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