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- キレイに見えるけど… グリーンに乗ったボールって“絶対”拭いた方がいいの? 拭くと拭かないでどれだけ違う!?
ゴルフでは、原則としてボールを拾い上げたり動かしたりすることは禁止されています。しかし、グリーン上ではボールをマークして拾い上げ、タオルなどで表面を拭くことが認められています。グリーンに乗ったボールは必ず拭いた方がいいのでしょうか?
キレイに見えてもボールには砂や泥などが付いている
ゴルフはよく「ボールがあるがままの状態でプレーしなければならない」といわれます。どんなにプレーヤーにとって不利な状況の場所にボールが落ちたとしても、救済が認められている場合を除いては、ボールを拾い上げたり動かすことは禁止されています。
しかし、グリーン上に関してはボールをマークして拾い上げ、タオルなどで表面を拭いてもいいとされています。プロのトーナメントで見た経験がある人もいるはずです。グリーンに乗ったボールは必ず拭いた方がいいものなのでしょうか? レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「グリーンに乗ったら、ボールを拭くことを強くオススメします。なぜかというと、パッティングは短く刈り込まれた芝の上で転がす以上、ボールを前へ押し出す強弱はもちろん、方向性の調整も非常に繊細に行わなければなりません」
「もしもボールに砂や泥、芝カスが付いており、インパクトの際にボールとフェースとの間に噛んだり、転がっている最中に付着物の上にボールが乗り上げてしまうと、それだけで距離感も方向も著しくズレてしまう可能性があります」
「ティーショットはティーで浮かせて打ちますが、それ以降のショットは地面に着弾したり転がったりします。よく見ると、思った以上に砂や泥、芝カスなどが付いていることもありますし、バンカーに入ったらもっと見えやすい形で砂粒が付着します」
「グリーン上ではエアレーション作業の一環で目土がかけられている場合も多く、ティーショット以外は常に砂が付きやすい環境下に置かれています。ましてや雨の日ともなると、水分でより一層こびりつきやすくなります」
「あまりゴシゴシ拭く必要はありませんが、グリーンオンした後、ワンパット目に入る前に軽くこすれば大抵の砂は簡単に落ちますから、ビギナーでも実践してみるといいでしょう」
実際にプロゴルファーのコーチを行っている人のSNSでは、汚れたままのボールを転がした場合、本来カップインできるようなパットも入らなくなってしまうことを注意喚起しています。
なお、エアレーション作業とはゴルフ場で定期的に行われているグリーン整備の一つで、表面に無数の穴を開けて地中の根に酸素を行き渡らせた後、その穴の中に肥料などを混ぜた目土を入れることによって芝の新陳代謝を促すものです。一般的にエアレーションは年に2回、春と秋に実施されることが多いそうです。グリーンに穴が開いていたら、いつも以上にボールの転がり具合には気を付けるといいでしょう。
ボール拭きに関して知っておきたいことは?
ボール拭きに関して他にも知っておいた方がいいポイントはあるのでしょうか? 砂や泥、芝の切れ端などがサッと拭いただけでは落ちない場合、どうしたらいいのでしょうか? 関氏に聞いてみました。
「大抵のカートにはボール拭き用のミニタオルが常備されていますが、基本的に1〜2枚しかないので、拭きたいタイミングで同伴者が使っているというケースも考えられます」
「そこでオススメしたいのが、マイクロファイバーを使用したボール拭きに特化したクロスです。ベルト通しにかけられるカラビナ付きであれば、いつでもすぐにボールが拭けますし、失くす心配もありません」
「また、ボールを拭く際にもう一つ覚えておくべきなのが、『拭くことが認められているシチュエーション』です」
「グリーンに乗ったボールは、マークをした上でなら拭いていいことは多くのゴルファーが基本として知っているかもしれませんが、それ以外でボールが拭けるタイミングがある点については、あまり知らない人もいるはずです」
「グリーン以外では、『落下の勢いでボールが地面に埋まってしまったとき』『ボールの表面に泥が多く付着し、自分のものか同伴者のものか判別ができないとき確認のために必要な程度だけ』、他にも『プリファードライとリフトアンドクリーンが認められているとき』があります」
プリファードライは、ぬかるみなどのショットが難しい場所にボールが落下した場合、例外的に良い状態の場所へボールの移動が認められるローカルルールです。
リフトアンドグリーンもプリファードライと同様、ボールを拭くことが可能なローカルルールですが、拭いた後は元々あった場所に戻さなければらない(リプレース)という違いがあります。
グリーンオンしたボールは、誰でもマークさえすれば拭くことができます。シンプルな作業かもしれませんがスコアメイクに直結するので、是非ともこのチャンスを逃さないようにしましょう。
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