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- あんまり意識したことないかも… 「利き目」が左右どちらかで“ボール位置”は変えた方がいいの?
「利き手」や「利き足」があるように、目にも右利き・左利きがあります。日本人の場合はおよそ90パーセントが右手を利き手としていることから利き目も右が多いそうですが、ゴルフでアドレスを取る際、利き目がどちらかでボールの位置も決まるのでしょうか。
日本人のおよそ90パーセントの利き目は「右」
手足に「利き手」「利き足」があるように、目にも右利き・左利きがあり、「利き目」で主にものを見ながら、もう一方の目で利き目での見え方を補っています。利き目は専門用語では「優位眼」と呼ばれ、脳はどちらか片方の目から入ってくる情報を優先的に処理するため、このような現象が起こるとされます。
通常は利き手と同じ方の目が利き目になるといわれており、日本人の場合はおよそ90パーセントが右手を利き手としていることから、利き目も右が多い傾向にあります。また、利き手は左でも利き目は右という人も一定数いるようです。
では、ゴルフでアドレスを取るときに利き目がどちらかで、ボールの位置は変わってくるのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「利き目によって視野が若干異なり、ゴルファーの中で大多数を占める右打ちの場合は、左が利き目である方が目標としている方向が見やすいです。反対に右が利き目の人は、真っすぐボールを見ている限り、ターゲットの方を向きづらいことがあると思います」
「利き目が右の場合は頭を少し右に傾けがちですが、そうなると右足を軸としたスイングになるため、同時にボールの位置もやや右寄りか両足の中央にした方がいいでしょう。インサイドアウトの軌道でスイングすると、ドローボールが打ちやすくなって飛距離やランを伸ばせるようになるはずです」
「利き目が左の人はボールを左寄りに置くとクラブがより上から入ってくる形になるので、左足を軸に身体を回転させるとストレートかフェードに近いボールが出ます」
「利き目が右だとハンドファーストになったり左肩が上がったりして、スライスやダフりが出やすいという意見もあり、確かにそれは一理あると思います」
「しかし、日本人は右が利き目なのが一般的なこと、多くのビギナーやアベレージゴルファーは飛距離を稼ぎたいと考えていることを加味すると、利き目を左に変えるほどではないでしょう」
なお、自分の利き目がどちらかを確かめる方法は至って簡単です。まず両手の親指と人差し指で三角を作り、腕をまっすぐ伸ばして三角の中の一点を見つめます。そして片方ずつ交互に目をつむり、両目で見たときと見え方がほとんど変わらない方が、その人の利き目になります。
ボールの位置を左右するのは「利き目」だけではない
しかし三浦氏は「利き目がどちらか以外にも、ボールの位置を決める指標がある」と話します。
「レッスンの教本に書かれていることに従う場合、基本的に利き目が左であろうと右であろうとボールの位置は変わらず、どちらもドライバーなら左足の付け根付近で、番手が下がるごとに少しずつ両足の中央に入ってくるのがセオリーとなっています」
「しかし、個々のゴルファーがスイング軌道の中でストレートなボールを打つためには、インパクトゾーンは『左足の付け根付近が基準』ということにこだわる必要はないと考えています」
「実際に体重移動が大きめな人は右足重心でボールをとらえている場合が多く、上半身の回転に重きを置いてスイングする人より、ほんの少し右にボールがあった方が打ちやすいのです」
「ただ、ここで重要となってくるのは『利き目がどちらか』ではなく、『ツマ先体重か、カカト体重か』でボールの位置が決まるということです。瞬発的な力を出す際にカカトでバランスを取る人は体重を右足に寄せがちなため、そういった人はやや右にボールを置いた方がいいのです」
「反対に、ツマ先で蹴るように瞬発的な力を出す人はクラブがより鋭角に入ってきやすいので、左寄りにボールを置かないとつかまらなくなってしまうでしょう」
利き手に比べれば意識する機会は少ないですが、自分の利き目がどちらなのかを考慮してみると、スイングやスコアが改善する可能性もあるかもしれません。
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