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- パッティングの“距離感をつかむ”のに効果大!? 「7・5・3の法則」って知ってますか?
パッティングでは方向性とともに距離感も正確さが求められますが、「何か基準となるものが欲しい」と考える人もいるかもしれません。距離感をつかむむ方法のひとつとして“7・5・3の法則”といわれるものがあるのですが、どのような法則なのでしょうか。
一部のゴルファーに知られる「一つの基準」
パッティングは、各ホールのスコアが決定する非常に重要なストロークであるため、アプローチ以上に方向性はもちろん、距離感に関しても正確性が求められます。
ただ、単純に“距離感”といわれてもパットでどう体現すればいいか分かりにくく、「何か基準となるものが欲しい」と考える人もいるかもしれません。
そこで、距離感をつかむ方法のひとつとして“7・5・3の法則”といわれるものがあるのですが、どのようなものなのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「パターの7・5・3の法則は、一般的には80ビートのテンポで10センチ引いて10センチ押し出すというストロークをすると、ボールが下り傾斜なら7ヤード、水平なら5ヤード、そして上り傾斜なら3ヤード転がるとされる考え方です。距離感をつかむ際の一つの基準として、一部のゴルファーに知られています」
「しかし、芝目や傾斜の具合などによって、同じ振り幅でストロークしてもボールの転がる距離はまちまちなので、個人的には全ての状況において“7・5・3”の法則が当てはまるかといわれれば『そうとは限らない』と考えています」
「パッティングにおいて距離感をフォローでつかもうとすると、クラブヘッドが上方向にいきながら勢いをつけることになり、ボールがどこへ転がっていくか分からなくなってしまうので、この方法をとる人はまずいないでしょう」
「もし距離感をつかむとしたらほぼ100パーセント、バックスイングかインパクトのどちらかしかないですが、人によって合う・合わないが分かれます。まずは自分にちょうど良い距離感の合わせ方を、バックスイングとインパクトから選ぶところから始めましょう」
「次に、これから打つボールの軌道とどこに止めたいかを頭の中でイメージし、それを手の振り幅に反映させてストロークの強弱を決めるといいと思います」
また三浦氏は、「プロゴルファーでも距離感の合わせ方は人それぞれなので、この方法はあくまでも一例にしかすぎない点は理解してほしい」とも話します。
距離感を合わせるために歩測は必要?
距離感をつかむには、「歩測(自分の歩幅をものさしとして距離をはかること)」をするといいという考え方を聞いたことがある人もいるでしょう。実際に歩測は距離感を合わせるのに効果的なのでしょうか。三浦氏は以下のように話します。
「プロゴルファーでも歩測をする人としない人に分かれますが、私は自分自身の感覚と実際にボールが転がった距離との差から距離感を徐々に合わせていくので、歩測をすることがあります」
「たとえば、ゴルフ場では毎日その日のグリーンスピードが掲示されますが、なかには『このスピードだったらこのくらい転がるだろうな』と、自分の中で対照表を持っている人もいるでしょう」
「しかし、ゴルフ場で掲示される値は常に正確とは限らず、スピードに合わせて打っても思っていたよりオーバーしたり、反対にショートしたりする場合もあると思います」
「そこで、いつもの感覚で打ったときとボールの転がった距離に大きな差がある場合、歩測をしてその差を求め『今日はいつもより大きめ(小さめ)に振った方がいいのか』といったことを考えると、少なくとも次のホールからはしっかり距離感を詰められるようになるはずです」
また、パターと一口にいってもヘッドの形状や素材はさまざまで、それぞれインパクトの感触で「硬い・軟らかい」に大きく影響します。もしもインパクトの際の感触が軟らかすぎたり、反対に硬すぎたりすると、自分の中で持っている距離感が狂ってしまう可能性があります。
最近のパターヘッドは、フェースに本体とは異なる種類の金属や樹脂を埋め込む“インサート”と呼ばれる加工を施しているものが多いですが、インサート無しはかための金属とボールが直接当たって弾くように打てるのに対し、有りの方はエネルギーを吸収して軟らかめのタッチになります。
さらに、ヘッド形状については最もシンプルな形の“ピンタイプ”は重量が小さいので、ヘッドの重みに頼ることなく自分の感覚で自由に距離感を決められるのが特徴です。
一方で、“マレットタイプ”はピンタイプよりヘッドが重くなり、軽く打ち出すだけでもボールがかなり転がるため、パターそのものの重量を使って距離感を作りたい人にオススメです。
ショートしたりオーバーしたりと距離感に不安がある人は、“7・5・3の法則”も参考にしつつ、さまざまな視点から改善を図っていくといいかもしれません。
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