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- 「ダフってもいいからバンカーは簡単」なんてウソだ… アマチュアにとって「やっぱりバンカーが一番難しい」理由とは?
プロや上級者は「出すだけなら簡単」「ダフってもいいから思い切り振ればいい」など、バンカーショットを苦手としていません。しかし、多くのアマチュアは「言ってることは分かるけど……」状態で、大叩きする原因になったままです。バンカーショットに対する大きな認識のズレはどうして生じるのでしょうか。
バンカーショットはアマチュアにとって最も難易度が高い
プロゴルファーと話をしていると「バンカーショットなんて簡単です」という論調になることがあります。プロによると「バンカーショットはピンに寄せて1パットでホールアウトするのは難しいけど、1打で脱出して2パットでホールアウトするのはそれほど難しいことではない」そうです。
「バンカーショットはダフってもボールが飛ぶんだから、通常のショットよりも簡単ですよ。砂の上にあるボールを砂ごと打つイメージです」というのですが、そもそもアマチュアはプロと比べてバンカーショットの練習量が圧倒的に足りていません。

砂ごと打とうとするとクラブヘッドがボールのかなり手前から入り、砂の抵抗に負けて1打で脱出できないミスが発生します。そのミスを警戒して砂を薄く取ろうとすると、今度はボールに直接当たって飛びすぎる“ホームラン”のミスが発生します。
こちらはバンカーに入れた時点で「砂イチ」(バンカーから1打で脱出して1パットでホールアウトすること)なんて狙っておらず、1ショット2パットでホールアウトできればいいと思っています。
それなのにバンカーからグリーンを狙ったその先に別のバンカーが待ち構えていたりすると、思いきりよく振り抜くことができません。そうすると振り幅のコントロールに迷いが生じ、1打で脱出できなかったり、バンカーtoバンカーの往復ビンタを食らったりします。
先日のラウンドでもバンカーから1打で脱出できないミスをきっかけにバンカーショットの打ち方が分からなくなりました。そういうときに限ってボールが次々とバンカーに吸い込まれ、なんと後半9ホールでバンカーショットを9回も打つハメになりました。気づいたら今シーズンのワーストスコアを更新していました。
冬はバンカーの砂が固く締まっていますから、自分ではうまく打てたと思ったショットでもクラブヘッドが砂にはじかれて想定外のミスになります。次回のラウンドにも支障を来たすような大惨事だったので、家に帰ってからバンカー練習場がある近隣の施設をインターネットで検索しました。
その練習で何とか最悪の状態から脱出できた気がするのですが、ゴルフというスポーツは練習でできたことがコースでできなくなりますから、次回のラウンドでバンカーショットがうまく打てるかどうかはやってみないと分かりません。
バンカーショットできる環境があっても練習できない!?
筆者の場合はたまたま自宅の近くにバンカー練習ができる施設があったからよかったものの、そのような施設はそれほど多くありません。ですからゴルフ場にバンカー練習場があるときは、ぜひ活用したいところですが「ハードルが高い」という声もよく耳にします。
「ゴルフ場のバンカー練習場は、打つ先で他の人がアプローチ練習しているシチュエーションがけっこう多いんですよ。そうすると『トップしてボールをぶつけたらどうしよう』という気持ちになるので『それだったら練習しなくていいや』となります」
バンカーショットを打つ方向にネットが張ってあり、ミスしても誰にも危害を加えない環境があれば思う存分に練習したいのですが、そういう環境はなかなかありません。
仮にそういう環境があったとしても、練習球がなければ自分のボールを使うことになります。ボールを3球打って拾いに行き、戻ってバンカーをならしてからボールをまた3球打ち……を繰り返すので時間もかかります。3球×3セットか4セットくらいで手ごたえをつかめたら、その時点で満足してしまいます。
でも、冷静に考えてみれば1回10球程度の練習でバンカーショットのコツがつかめるわけがありません。バンカーショットはプロとアマチュアの技術と経験の差が最も顕著に現れるので、プロがいうほど簡単ではないことを肝に銘じておいたほうがいいと感じています。
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