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- よく見る「素人が素人に教える地獄絵図」はやっぱりNG!? スコアアップに貢献するスタート前の練習法とは?
プレー前にゴルフ場の練習場に行くと、「ビギナーがビギナーに教えているような風景」を見かけることがあります。ラウンド直前の練習はどのように行うのが正解なのでしょうか、ティーチングプロに聞きました。
スタート前練習でのアドバイスはほどほどがいい
先日のラウンドでスタート前に練習場でボールを打っていたら、目の前の打席にビギナーとおぼしき若い男性が入り、その向かい側に経験者とおぼしき男性が立ち、レッスンが始まりました。
ビギナーが1球打つたびに「今のはこうなっていた」「もっとこうしたほうがいい」とアドバイスしています。教えている人はティーチングプロやインストラクターには見えません。素人が素人に教えている状況です。「スタート前の練習でそんなこといわれてもできるのかな」と思わずにはいられませんでした。

これが知り合いだったら「あんまりごちゃごちゃいわないほうがいいよ」と止めに入るのですが、赤の他人なので口を出すわけにもいきません。ビギナー2人のラウンドがぐちゃぐちゃにならないことを祈るばかりでした。
筆者もスタート前の練習でまともに当たらないことがあり、「そういうときはどうしたらいいですか?」と知り合いのプロゴルファーやインストラクターに相談したことがあります。そんなとき専門家は「自分たちもそういう日がありますけど、その場ではスイングは直さないほうがいいです」
「狙ったところよりもボールが右に飛んだり左に飛んだりするときは、『今日はそういう球筋なんだ』と認識し、コースでもその球が出ることを想定して狙いどころを微調整します」と口をそろえます。
ビギナーの場合は左右のミスだけでなく、ダフリ・トップのタテのミスも出るので、専門家のアドバイスがそのまま当てはまるわけではありません。ですが、スタート前の練習でスイングをいじらないほうがいいというのは共通認識です。
スタート前の練習でいいショットが打てたからといって、それがコースでも打てるとは限りません。スタート前は絶好調でも、コースに出た途端に絶不調になる経験をしたことがあるゴルファーは数え切れません。
スイングを直す練習はラウンド後が適している
ツアープロはスタート前の練習ではなく、ラウンド後の練習でスイングの調整を行ないます。ティーチングプロやインストラクターも「スイングを直すならスタート前よりもラウンド後のほうがいいです。ラウンド後に練習する時間がなければ、翌日でもOKです」といいます。
そのアドバイスを実践してみようと思い、ラウンド後に練習場へ直行していた時期もありましたが、筆者の場合はラウンド中に出たミスがラウンド後の練習では出なくなります。ラウンド中は引っかけが止まらなかったのに、ラウンド後の練習ではイメージどおりのドローボールが打てるのです。
その悩みをインストラクターに相談したところ、次のようなアドバイスをもらいました。
「コースに行くと左右にOBがあったり、池やバンカーがあったり、傾斜があったりするじゃないですか。結局、そういうハザードが視覚的なプレッシャーになったり、普段のスイングができなくなったりする原因なのです」
「では、コースでも練習場と同じように打つためにはどうすればいいかというと、練習時からコースを想定するのです。同じクラブで真っすぐ打つ練習を繰り返すのではなく、本番同様に長いクラブから短いクラブに1球ずつ持ち替えたりすると効果的です」
「練習のつもりで本番をプレーできるようになれば、練習と本番のギャップが少しずつ埋まっていきます」
「ただ、プロでもコースに出ると練習場と同じショットは打てなくなるので、練習どおりのショットが本番でも打てるようになりたい、と思いすぎないほうがいいかもしれません」
昨今は練習場でボールを打った経験もほとんどなく、ぶっつけ本番でコースデビューという人もいますから、最低限のアドバイスは必要かもしれません。せっかくコースに来たのであれば、ゴロでもいいからボールが前に飛べばOKというスタンスで、芝生の上から打つ楽しさを思う存分に味わってもらいたいです。
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