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- 今より「2センチ小さいサイズ」を試すべき!? 新品ゴルフグローブを「ピッタリ」で選ぶべきではない理由とは?
20年以上、マンツーマンレッスン、そしてクラフトマン兼フィッターとして活躍してきた関浩太郎。1万人以上のお客さんにレッスンやゴルフクラブのアドバイスをしてきましたが、ゴルフクラブの前にゴルフグローブのサイズ選びを間違えている人が多かったそうです。今回は正しいゴルフグローブの選び方を教えてもらいました。
ゴルフグローブは「ピッタリ」じゃダメ
東京・目黒区にある「SEKI GOLF CLUB」はオープンから20年。ビギナーや女性から、競技ゴルファーまで幅広いゴルファーがレッスンに通ったり、クラブを調整してもらう人気スタジオです。
20年間、ゴルフスタジオをやっている中で関浩太郎がどうしてもゴルファーに伝えたかったことはゴルフグローブのサイズ選びです。

関浩太郎(以下、関) うちのスタジオに通ってくれるお客さんにレッスンやフィッティングをするなかで、ときどきゴルフグローブの話になりますが、実はほとんどのゴルファーが1センチから2センチくらい大きいグローブを選んでしまっています。みなさん、手に心地よくフィットするグローブや少し大きめのサイズを選んでいるのですがそれはNG! ゴルフの上達を妨げることになります。
――ちょうどいいサイズなのになぜNGなのでしょうか?
関 ゴルフのグローブは伸縮性を持たせているので、天然皮革でも合成皮革でも必ず伸びます。最初から心地よいサイズだと数回使ったときには伸びてしまってガバガバになってしまう。最新のグローブは素材も設計も進化しているので、グローブの表面は滑りにくくなっています。でも、間違ったサイズを選んでしまうとグローブの内側と手の接点がズレてしまう。そうなると、どんなに高性能なグローブも台無しです。
――では正しいサイズは?
関 購入時点ではかなりキツメに感じるのが理想のサイズ。グローブに手をいれた状態でグーにするのがキツイくらいの大きさを選んでください。簡単にグー、パー、グー、パーできるサイズは大きすぎます。実はプロゴルファーはそういうグローブを選んでいて、新品のグローブを思いっきり伸ばしながら、なんとか左手を入れている選手もいます。

――大きいグローブを選んでいると、どうなるのでしょうか?
関 グローブの中がガバガバになっているので無意識に左手に力が入ってしまう。そうすると手打ちになりやすいのでカット軌道になったり、ダフリの原因になってしまう。ヘッドスピードも出ません。ゴルフスイングで大切なことはダウンスイングでリリースする感覚。左手をギュッと強く握っているとリリースがスムーズにできないのでヘッドが走らなくなってしまいます。
――マジックテープもきつめにしたほうが良いのでしょうか?
関 いえ、マジックテープはピッタリの幅で留めてください。上面がはみ出しているのもシワができてしまうし、下面が余っているのもNGです。
グローブを洗わないと皮脂が溜まって滑る原因に
グローブを購入するときは「きつめ」を選ぶこと。しかし、大切なことはそれだけではありませんでした。
関 みなさん、練習やラウンドが終わった後にグローブをキャディバッグのなかに入れたままにしていませんか? 手の発汗量は足とほぼ同じです。1日使ったグローブをそのままキャディバッグに入れてまた1週間後に使うのは、1週間放置した靴下をもう1回履くのと同じです。不衛生ですし、表面には油脂油がついているので滑ってしまいます。
――グローブはどうやって洗えばいいのでしょうか?
関 簡単です。洗濯機にポンと入れて洗えばいい、靴下と同じです。しっかりと油脂をとりたいなら食器用洗剤で洗ってもいいと思いますが、洗濯機で洗って乾かすだけで十分です。

――ちなみにゴルフグローブの買い替え期間はどのくらいなのでしょうか?
関 ラウンド回数や練習回数にもよりますが、週に1回練習して、月に1回ラウンドするゴルファーでも半年に1回は買い替えた方がいいと思います。ちなみにツアープロは毎日新しいグローブを使っています、1日2~3枚使う選手もいます。グローブの性能がスイングやスコアに直結することを与えることをよく知っているからです。
「SEKI GOLF CLUB」はベストスコアを更新できるスタジオとして有名で人気がある。もちろん関浩太郎のレッスンやクラブ選びの助言も大きかったのでしょうが、それ以外のアドバイスの一つがゴルフグローブの選び方でした。
もし、キャディバッグの中に入れたままになっている黒いグローブを使っていたり、ちょっと大きめのグローブを選んでいた方はこの機会に選び直してみてはどうですか。
【検証】関浩太郎(せき・こうたろう)
1974年生まれ、茨城県出身。ゴルフ場の研修生を経て、米国にゴルフ留学。帰国後にクラフトマン技術を学び、2005年に「SEKI GOLF CLUB」をオープン。20年にわたり、1万人以上のゴルファーにレッスン、フィッティング活動を行ってきた。
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