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- 営業を終了するゴルフ場が跡を絶たない理由 プレーフィーの値上がりは需要が増えた結果じゃないの!?
2025年に入っても依然として営業を終了するゴルフ場が跡を絶ちません。プレーフィーが値上がりに転じるなど、需要が増加しているように思われるゴルフ業界ですが、どうして廃業するゴルフ場が出てくるのでしょうか。
レインボーヒルズCC(千葉県)が1月5日に営業を終了
ゴルフはコロナ禍で三密を避けて楽しめるスポーツと注目を集め、多くの人が新規参入しました。その流れは今でもとどまっていないと個人的には感じるのですが、ゴルフ場業界は追い風にもかかわらず営業終了が相次いでいます。
2025年1月5日にゴルフ場と併設ホテルの営業を終了したのはレインボーヒルズカントリークラブ(千葉県)。1974年に銚子カントリー倶楽部として開場しましたが、1995年にユニマット傘下に入り、現在の名称に変更して再スタート。2015年にユニマットグループから離脱し、単独経営で再建を目指していましたが、営業終了を決断しました。

2025年3月31日には新潟サンライズゴルフコース(新潟県)が営業を終了することも発表されています。石油元売り大手のENEOS(エネオス)グループが運営を受託していましたが、敷地の一部を活用して大型バイオマス発電所を建設することが決まっています。
こちらは営業終了ではありませんが、棚倉田舎倶楽部(福島県)は27ホールのうちの9ホール(西コース)をメガソーラー発電所に転用する計画があり、ゴルフ場としての存続を望む町民が反対運動を起こす事態に発展しています。2025年度中に計画を着工するわけではないようですが、かつては「日米大学対抗ゴルフ選手権」の会場だったコースを閉鎖するのはもったいないという声が上がっています。
プレー需要の増加以上に供給過多が続いている
2020年以降はゴルフを始める人が増え、プレーの需要は間違いなく高まっているのに、どうしてゴルフ場の閉鎖や部分転用計画が後を絶たないのでしょうか。それはバブル景気の時代にゴルフ場を造りすぎてしまったからです。
日本に最初のゴルフ場ができたのは1903年(明治36年)ですが、本格的な普及が始まったのは1957年(昭和32年)です。この年にカナダカップという国別対抗戦が日本で初開催され、世界30カ国60名が参加した中で日本が団体優勝(中村寅吉&小野光一ペア)と個人優勝(中村寅吉)を同時に達成しました。この快挙をきっかけに第一次ゴルフブームが起こりました。
そこから全国各地でゴルフ場が建設されるようになりましたが、9年後の1966年(昭和41年)にカナダカップが再び日本で開催され、アーノルド・パーマー(米国)、ジャック・ニクラス(米国)、ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)が世界トップクラスのプレーを披露し、第二次ゴルフブームが起こりました。その後、日本でも青木功、尾崎将司、中嶋常幸が活躍を始め、ビッグ3を形成して男子ツアーの人気を高めていきました。
しかしながら、ゴルフ場という施設はそんなに簡単に造れるものではありません。用地を取得し、ゴルフ場設計家にコース設計を依頼し、設計図どおりにティーイングエリアとグリーンとバンカーと池を造るのには時間がかかります。クラブハウスも豪華な建物を建築していましたからお金もかかります。
第一次ゴルフブームが始まった1957年から1990年ごろまで、日本のゴルフ界はプレーの需要にゴルフ場の供給が追いついていませんでした。1980年代に日本の景気がさらに上向いたことで、ゴルフ場建設ラッシュが加速しました。
ところが1990年代に入るとバブルが崩壊し、プレーの需要が一気に縮小しました。一方で、ゴルフ場の建設計画はいったんスタートすると後戻りはできません。慌ててブレーキをかけた施設もありましたが、アクセスを踏み続けて完成にこぎ着けた施設もありました。
その結果、最も多い時期で2400以上のゴルフ場がオープンしましたが、プレーの需要はなかなか回復せず、2000年代に600コース以上が法的整理を受けて経営再建を目指すことになりました。
ゴルフ場という施設は地中に排水設備が埋設されていますから、いったん造成すると野山に戻すというわけにはいきません。これといった転用方法がなかったのですが、2011年の東日本大震災をきっかけに電力不足が発生し、再生可能エネルギーの普及を進めようという機運が高まりました。
再生可能エネルギーで発電した電気を高い価格で買い取る固定価格買取り制度がスタートしたことで、ゴルフ場を廃業して太陽光発電所に転用する動きが一気に進みました。その結果、2011~20年の10年間で約200コースが廃業し、現在は約2200コースになりました。
それでもまだゴルフ場の数が多すぎるといわれています。約2400コースのうち600コース以上が法的整理を受けたということは、適正なゴルフ場数は1800コースくらいなのかもしれません。そんなわけでゴルフ場の閉鎖や部分転用は今後もしばらく続きそうです。
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