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- もはや別モノ!? セットのウェッジと単品ウェッジの“決定的違い”って何? ビギナーやアベレージゴルファーも単品を買うべき??
一般的にピッチング、アプローチ、サンドの3種類に分けられるウェッジですが、ピッチングウェッジはアイアンセットの中に含まれていることが多いです。それ以外のアプローチウェッジとサンドウェッジは、アイアンセットに連なるモデルから選ぶか、単品モデルから選ぶことになりますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
セットのウェッジはビギナー向けのものが多い
アイアンの下には、グリーン周りの短距離のショットやバンカーショットで主に使用するウェッジがあり、一般的にはピッチングウェッジ(PW)、アプローチウェッジ(AW)、サンドウェッジ(SW)の3種類が存在します。

その内、ピッチングウェッジはアイアンセットの中に含まれていることも少なくないですが、それ以外の2本はアイアンセットに連なるモデルを買うか、もしくは単品で売られている別モデルを買うかの2択となります。
「どちらを選べば良いか分からない」という人もいるかもしれませんが、セットのウェッジと単品のウェッジには、どのような違いがあるのでしょうか。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「セットのウェッジと単品ウェッジの最大の違いは、『重心の位置』にあります。ドライバーからアイアンにも同じことがいえますが、クラブはヘッドの重心が低いほど打ち出し角が高くなって、ボールにかかるスピン量は少なくなります。一方で、重心が高い位置にあると打ち出し角は低くなってスピン量は多くなります」
「セット販売のウェッジの場合は、ネックの長さがアイアンと同じだったり、ソールの方にウエートを集中させているので、重心の位置が低いものが多いです。重心が低いということは、芯がフェースの真ん中より下に位置することを意味しているため、特にダウンブローで打つのが苦手なビギナーは、セット販売のウェッジを使った方が、芯の上にボールが当たって高い弾道を出せるようになります」
「対して、中・上級者ならダウンブローでフェースの上部にボールを当てられますから、ネックがアイアンより長く、ウエートと芯が高い位置にある単品のウェッジを使うのが一般的です。また、スピンコントロールがしやすいため、さまざまなバリエーションのショットを打ち分けられるようになります」
単品ウェッジは、フェースに刻まれた溝である“スコアライン”にもスピンが強くかかるような加工がされたものが多く、規制の範囲内ながらセット物より深さがあって、角が立っているのが特徴的とされています。
さらに、メッキ加工がされていない(ノーメッキ)モデルが多かったり、フェースの表面に特殊な加工が施されているなど、とにかく強いバックスピンをかけることに特化した単品ウェッジもたくさん出ています。
それぞれのメリット・デメリットとは
では、セットのウェッジと単品のウェッジには、それぞれどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「セットウェッジの方は既にロフト角やバンス角が決まっているので、ビギナーでも深く悩まずに購入することができます。また、ネックの長さなどの設計がアイアンとかなり似ているため、“アイアンの延長線”という感覚で扱える点もメリットです」
「ビギナーの頃は、バンカーショットや池越えの際にボールが高く上がった方が安心かもしれません。しかし弾道は高くなるほど思い通りの地点に落とすのが難しくなるという特徴があり、落としどころを計算する“キャリーコントロール”がしにくいのがデメリットといえます」
「単品ウェッジは、ロフト角やバンス角など自分のスキルや好みに合わせてあらゆる種類から選ぶことができるほか、操作性も優れているので、より理想のショットを叶えやすい点が最大のメリットです。ただ、販売されているモデルの多くはシャフトがスチールになっているので、多少重みがあってそれなりの経験者でないと扱いきれない点は覚えておくといいでしょう」
なお、単品ウェッジの種類が一気に増えたのはここ数十年の間で、アイアンの“ストロングロフト化”が進んだことが背景にあるとされています。
「ウェッジは自分で選ばなければならない」と考えるビギナーもいるかもしれませんが、まず最初はセットのウェッジを選んだ方が無難かもしれません。
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