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- ゴルフ未経験者に「1カ月後に取引先とラウンドするから練習しといて」これ、パワハラ?
練習場にすら行ったことが無い“ゴルフ素人”をラウンドに誘うのは、接待などであっても避けるべきなのでしょうか。
極端な短期間でのコースデビューは無理がある
取引先との親睦を深めたり商談をスムーズに進めたりするための“接待ゴルフ”。その風習は現在でも残っています。最近では“パワハラ”に該当する可能性があるため、少なくなってきていますが、なかには「1カ月後に取引先とラウンドに行くことになったから、一緒に来てほしい」と、ゴルフ未経験にも関わらず急遽ゴルフに誘われた経験があるという人もいるようです。
では、練習場にすら行ったことが無い“ゴルフ素人”がラウンドをするのは、接待などであっても避けるべきなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。

「ゴルフ場のルールでは、練習を1回もしたことがない人がラウンドするのは禁止事項ではありませんが、さまざまな弊害が考えられるのでオススメできません。
かつては、ゴルフ場側でも全体の進行をスムーズにするため、4人1組でのハンディキャップの合計を“100”までと定めていたところも多くありました。要するに、クラブやその他の組織が制定したハンディキャップを持っており、なおかつそれなりにスキルを積み重ねているゴルファーしかラウンドすることは認められていなかったのです。
最近ではそういった風潮も変わりつつあるとともに、集客アップの目的も兼ねて、ビジターに対して開放的なポリシーを打ち出しているコースが多いです。とはいえ『ものには限度がある』というのも事実で、今までゴルフクラブを握った経験が一度もない人が極端に短い期間でコースデビューするのは、さすがに無理があります。
コースデビューしたばかりのビギナーの平均スコアは130前後といわれていますが、たとえラウンドまでに1カ月の猶予があったとしても、何のサポートも無しにそのスコアを達成するのは、余程のセンスがない限り不可能といっても良いでしょう」
何より、今までさほど興味を持ってこなかったゴルフを“無理やり”プレーして、その人が「楽しい」と感じられないことは想像に難くありません。やはり、接待ゴルフであってもラウンドまでには十分な準備期間を設けてあげるのが、最も望ましい形といえます。
それでも、もし急きょ参加することになってしまったら
ゴルフ未経験の人が非常に短期間でコースデビューすることになった場合、何を心がけるべきなのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「スイングやショットを習得するのにも限界がありますから、他の場面で補えば上司だけでなく取引先の人からも良く見てもらえるでしょう。
もしもラウンドが1カ月後だとしたら、プレー中に守るべき最低限のルールやマナーは勉強できると思います。例えば、『グリーンの上は足を引きずって歩いたり飛び跳ねたりしない』や『ディボットの跡は目土をかける』、『同伴者がショットをしようとしている時は視界に入らない場所で待機する』など、気を付ければこなせるものは色々と挙げられます。
プレーに自信がないのならこうした座学的な面を把握し、“一生懸命さ”をアピールできれば同伴者からは好印象に見えるはずなので、接待ゴルフとしては成功といって良いのではと思います。
また、接待ゴルフを主催した人も未経験者がいることを考慮して、プレースタイルを工夫するのがベターです。単に親睦を深めるだけなのであれば、律儀にスコアを付ける必要もないでしょうから、時間がかかり過ぎて前の組と間隔があいているようなら“ギブアップ”をしてボールを拾い上げ、次のホールに向かうといったスタイルを取り入れれば、全員が楽しめるようなゴルフになるでしょう」
ゴルフ場側が寛容になってきているとはいえ、ゴルフを全くしたことがない人をラウンドに誘うのは注意が必要です。そして、接待ゴルフを楽しいものにするためには、誘われた人と誘った人とがウィン・ウィンになるような配慮をしておくと良いかもしれません。
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