- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 競技では使えないが傾斜読みの強い味方!「グリーンリーダー」って何? 使っても白い目で見られない?
パッティングは正確さと繊細さの両方が求められ、特にグリーンの傾斜読みは自身の平衡感覚を研ぎ澄まさなければならず、難しく感じる人も多いかもしれません。そのような人にオススメなのが「グリーンリーダー」と呼ばれるものなのですが、どう使うのでしょうか。
競技では使えないが傾斜読みの参考にはなる
パッティングは、そのホールのスコアが決まる非常に重要なショットであり、ゴルファーには正確さと繊細さの両方が求められます。
特に考慮すべきなのが、芝が生えている方向である「芝目」とボールが転がる方向も左右される「傾斜」ですが、前者は光の当たり方などで比較的分かりやすいのに対し、後者は自身の平衡感覚を研ぎ澄まさなければならず、難しいと感じる人もいるかもしれません。
そのような人にオススメなのが「グリーンリーダー」と呼ばれるものなのですが、どうやって使うのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。

「グリーンリーダーというのは、パッティングをする前に芝の上に置いて、ラインがどの方向に傾いているかをおおまかに知るためのアイテムです。大きさは、ボールと同じか少し大きいくらいで中に少量の液体が入っており、気泡が中心に来ている時は水平を指しています。それを基準に、気泡がどの位置へ移動するかによって傾斜の向きが分かります」
「また、中心に十字が引かれているとともに等間隔で同心円の目印が付けられていて、斜度についても把握ができるようになっています。特に、ビギナーはグリーンの傾斜を読み違えて惜しいパットをよくしてしまいがちなので、最後の数打がなかなか決まらない人にはオススメです」
「しかし、建築などで使われる水平器が硬いものの上で使われていることからも分かるように、芝の上に置くと自重で少し沈んでその場所の傾斜を正確に測れない場合があります」
「さらに同じ距離、同じ角度に同じ分だけ傾いていたとしてもタッチの強さで、ボールの曲がりやすさはすぐに変わってしまいます。どのくらいの強さで打てば良いのかは教えてくれないので、そこは自分のスキルでカバーするしかありません」
「そして、そもそも競技において水平器を使用することはルール違反とされていますから、あくまでもエンジョイゴルフで、なおかつ『参考程度』でも傾斜の度合いを知りたいのであれば、グリーンリーダーはラウンドをスムーズに進めるうえで良いアイテムとなるでしょう」
ほかにも、グリーンの傾斜はほんの少しの距離でも傾斜が局所的に変化することも、決して珍しくありません。ライン上に置くこともルール的に望ましくないため、グリーンリーダーが示した傾斜の向きや傾き具合を鵜呑みにしてはいけないことも覚えておくようにしましょう。
一方で、公式ルールでは「規則4.3a(1)/1」より気泡水準器および、水準器として機能するように容器に入ったドリンクをグリーン上に置くこと、おもりを糸に付けて吊り下げる行為は禁止されています。
いつかはグリーンリーダーを卒業…… 自力でグリーンの傾斜を読むには?
グリーンリーダーは、まだパッティングの正確性が乏しいビギナーの頃ならスロープレーにならない範囲で使っても良いでしょうが、やはり将来のスキルアップのことも考えると自力で読めるようになった方が良いかもしれません。
では、自分でグリーンの傾斜の向きを測る際はどうすれば良いのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「初級者や中級者の人は、グリーンを読む時に自分が転がそうとするラインの左右それぞれ20~30センチの範囲までしかチェックしないことが多いですが、緩やかな傾斜の場合その部分だけを見ても、どの方向にどれだけ傾いているかはかなり把握するのが難しいです」
「一度ラインからは離れて、左右それぞれ数メートルずつの範囲を見渡すと、同じ傾斜でも高低差はより大きく見えるはずです。そのため、視野を広くしてグリーン全体を確認することが読みを外さないコツです」
また、立ってラインを読もうとすると正確な傾斜が分かりにくくなるので、しゃがんでボールにできるだけ近い高さから見るのも適切なグリーンの読み方です。
ちなみに、競技などにおいて水平器や糸を付けたおもりを使うことはルールで禁止されていますが、自分のクラブを地面と垂直になるように吊り下げて持つことは認められています。ただし、こちらはどちらかというと上級者向きの読み方といえるでしょう。
グリーンリーダーは、ルール上でも使用環境でも万能とは言い切れませんが、少なくともプライベートのラウンドにおいては傾斜の読みを補助してくれる便利なものです。ビギナーや傾斜の読みに苦手意識を持っている人は、キャディーバッグに一つ入れてみるのも良いかもしれません。
最新の記事
pick up
ranking