- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 絶対練習したいのに…「ドライビングレンジ」が併設されていないゴルフ場があるのはなぜ? 昔のほうが「練習しない派」が多かった!?
ショットに不安を抱えているビギナーの場合、ラウンド直前には「必ず練習したい」と考える人も多いでしょう。しかし、ドライビングレンジがなかったり、あったとしても狭かったりするゴルフ場も珍しくありません。
バブル期は練習なしでスタートする人も少なくなかった
打ちっ放しの練習場に通ったり、レッスンを熱心に受けたりしても、コースに慣れていないビギナーはスタートの直前に緊張してしまいがちです。

「ラウンド前は絶対に練習しておきたい」と考える人も多いと思いますが、実際はドライビングレンジの設備が貧弱なゴルフ場も少なくありません。
では、ドライビングレンジが併設されていない、もしくはスペースが狭いゴルフ場があるのは、どうしてなのでしょうか。
一部のゴルフ場において練習設備が併設されない背景は、大きく分けて「コース優先の設計がされている」「費用対効果の低さ」、そして「クラブの性能向上」の3つが背景にあるとされています。
まず、ドライビングレンジがなかったり、あっても狭かったりするゴルフ場の多くは、バブル時代のコース建設ラッシュのタイミングで造られた傾向にあります。当時は豪華なクラブハウスやコース整備が最優先され、ドライビングレンジはあくまでも“おまけ”程度で造られる風潮が強かったのです。
また、バブル期は人々のお酒に対する意識は今よりルーズでした。朝にゴルフ場に到着したら早々に仲間とお酒を飲み、そのままティーオフするゴルファーも少なくなかったといわれています。
その他にもゴルフ場のドライビングレンジは一般的に、みっちり時間をかけて練習するというより「ラウンド前の確認」としての性格が強いため、運営上の費用対効果が悪いという側面もあったようです。
ドライビングレンジで1人が打つ球数は20〜30球程度、滞在時間も15〜20分と短めです。全く事前練習をしない人もいることを加味すると、打席を整備したりボールを洗う設備を導入しても、1カゴ300円程度では採算が合わないとして、最初からドライビングレンジを設けないゴルフ場もあったようです。
また、近隣住宅との関係性などから奥行きが150ヤード以下と、都市部の大型練習場より狭いドライビングレンジがある一方で、ここ30〜40年の間でクラブの性能は飛躍的に向上し、平均飛距離も伸びていきました。
本来であれば、全体を防球ネットで囲むといった対処を施し、狭いスペースでもドライバーを打てるようにすることが理想的です。とはいえ、費用対効果の観点からなかなか設置が難しく、やむなくドライバーやウッド系クラブの使用を禁止しているゴルフ場もあります。
最近はドライビングレンジを見直したゴルフ場も増えている
ただ、最近は人々のお酒への向き合い方が変わったのも相まって、かつては「大人のたしなみ」といわれていたゴルフも「スポーツの1つ」という認識や性格が強くなりました。それに伴い、ラウンド前の最終調整も抜かりなくやっておきたい、と考えるゴルファーが次第に増えています。
また、以前は「クラブハウスで朝食を食べ、軽くパター練習を行う」というのが定番の流れでしたが、レストランメニューの価格が上がり「朝食に1000円以上払うのなら、その時間を使って練習した方が確実に自分のためになるだろう」と考える人が多数派になったのも、ドライビングレンジのニーズが高まった背景にあるとされています。
ゴルフ場も、いわゆる“競技志向”のニーズに応えられるよう、“鳥かご”と呼ばれる小規模のネット付き打席を増設したり、クラブの再建に合わせてドライビングレンジも一緒にリニューアルしたところもありました。
最近では周辺に打ちっ放しがあまりない地域のゴルフ場を中心に、ドライビングレンジのみの利用を歓迎しているコースもあります。むしろバンカーやアプローチ専用の練習場も完備されていて、より実践的なトレーニングができると評価も高いようです。
ビギナーの中には、直前に緊張して練習してきたことを忘れてしまいそうになる人も多いかもしれません。スタート前のほんの少しの時間でもリハーサルをしておきたいのなら、ドライビングレンジが充実しているゴルフ場を選ぶのがベターでしょう。
最新の記事
pick up
-
ナイスショット連発で上重アナも仰天!? キャロウェイ「ELYTE」シリーズをラウンドで使用するとアマチュアにとって大きな恩恵が!<PR>
-
【連載コラム】なぜフォーティーンのクラブは人を魅了するのか? 美しいフォルムに宿る揺るぎない性能・その秘密を開発者に聞く<PR>
-
クラブと体の「接点」は重要! テーラーメイドのツアーボール「TP5」「TP5x」と「プレイヤーズ グローブ」は細部までこだわった逸品<PR>
-
もはやゴルフウエアに見えない!? 「& GOLF」が作り出した日常に溶け込める新定番ウエアスタイルでオシャレに街へ!<PR>
-
ゴルファーの9割は勘違いしている!? 超人気パターコーチが語った「モデル別アライメントボール」の正しい活用法
ranking