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- ミスした同伴者の“バンカーならし”をボーっと眺めてない!? 進行も早くなりゴルフ仲間も増えるプレー中の気遣いとは?
アマチュアが「バンカーからバンカー」へのミスショットをするのは珍しくありません。そんなとき、同伴者のバンカーならしを手伝ってあげる人は残念ながらそれほど多くありません。
プロの試合で他の選手のキャディーがバンカーならしを手伝った
女子ツアー開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」の最終日を視聴していたところ、印象的なシーンを目にしました。首位と2打差の通算3アンダー3位タイで最終日を迎えた木村彩子選手が9番パー4の第2打をグリーン左手前のバンカーに打ち込み、第3打もミスしてグリーンをオーバー、グリーン奥のバンカーに入ってしまいました。
アマチュアのラウンドではバンカーショットをミスして真向かいのバンカーに入るのはよくあることですが、プロの試合ではあまり見ないので一瞬ドキッとしました。幸いなことに第4打のバンカーショットはグリーンに乗りましたが、第5打のボギーパットが決まらず、ダブルボギーになってしまいました。

そんなミスにもめげずにバックナインでスコアを3つ伸ばし、通算6アンダー2位タイに入ったのは見事でしたが、印象的だったのは木村選手のプレーではなく、同組のキャディーさんの動きでした。木村選手が第4打のバンカーショットを打ち終えた直後に、真向かいのバンカーをならしていたのが同組の堀琴音選手のキャディーさんだったのです。
木村選手のキャディーさんは第4打を打ち終えたバンカーをならさなければなりませんから、堀選手のキャディーさんが「こっちのバンカーは自分がならしておくから」と対応してくださったのでしょう。2つのバンカーを2人で同時にならせば時間の短縮になります。
プロトーナメントは出場している選手たちがプロフェッショナルであるのと同時に、選手たちに帯同しているツアーキャディーもプロフェッショナルであることをあらためて実感しました。
同伴者が苦戦しているときはバンカーならしを手伝ったほうがいい
堀選手のキャディーさんのような気遣いは、アマチュアにもぜひマネしてほしいことです。前述したようにバンカーショットが真向かいのバンカーに入るミスは“アマチュアあるある”です。
そんなとき同伴者が「こっちのバンカーは自分がならしておきますから」と声をかければ、バンカーショットをミスしたプレーヤーは真向かいのバンカーに速やかに移動することができますし、ミスして動揺した心を少し落ち着かせることができます。
これはバンカーからバンカーへのミスのときだけでなく、バンカーショットがグリーンに乗らずにグリーン手前のラフに止まったり、グリーン奥のラフに止まったりしたときも同じです。
パー3のティーイングエリアで前の組のプレーを見ていると、バンカーショットをミスしても同伴者が気遣いできず、ミスした本人がバンカーをならし(慌てているのでバンカーならしが雑になる)、急いで真向かいのバンカーに行き、最悪のケースは次のバンカーショットもグリーンをオーバーして最初のバンカーに飛び込んだりするシーンを目撃することがあります。そんな様子を目の当たりにすると「誰かバンカーならしを手伝ってあげなよ」といいたくなります。
セルフプレーであれば、バンカーをならすのは基本的に自分がやるべきことです。でも、複数のバンカーを渡り歩くような展開になってしまったときは同伴者がバンカーならしを手伝ってあげたほうがいいです。
これはガードバンカーだけでなくフェアウェイバンカーでも当てはまります。フェアウェイバンカーからのショットが出すだけになってしまい、次のショットを打つのもそのプレーヤーの順番というときも、同伴者が「バンカーならしは自分がやっておくから、次のショットに向かっていいよ」と声をかけると進行がスムーズになります。
自分のプレーに精いっぱいで同伴者のプレーを気遣う余裕なんてない人もいるでしょうが、そういう気遣いができるようになると、ゴルフ仲間がどんどん増えていきます。
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