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- 朝イチの不安をなくしたいから「練習はドライバーで締める」は正解? ラウンド前1カゴの有効な使い方とは
ラウンド直前のドライビングレンジで打つ最後の1球は、「最初に使うドライバーで締める」という人も少なくないですが、ほぼ毎回70台で回るレッスンプロの場合は、どのように調整しているのでしょうか。
急いで打つぐらいなら、入念なストレッチだけの方が良い
持てるパフォーマンスを発揮するためには、ラウンド当日は遅くてもスタート時間の1時間~1時間半前には到着して、パッティンググリーンやドライビングレンジで最終調整することが望ましいと言われています。

ドライビングレンジがあるゴルフ場の場合、ラウンド直前に1カゴ25球程度を打つことが多いと思われますが、その際にはどういった意識で調整すると、よりスムーズにラウンドに入っていけるのでしょうか。レッスンプロの小松拓夢氏に話を聞いてみました。
「ラウンド直前の練習は打てる球数が少ないので、できることは限られています。まず重要なことは、ボールを打つ前にストレッチなどでしっかりと身体をほぐすことです。早朝は身体が目覚め切っていないので、その状態でいきなり打とうとしてもクラブをうまく振れないし、寒い日にはケガのリスクも高まってしまいます」
「まずは身体がスムーズに動く状態にした上で、重めのスイングバットあるいはクラブを2本持って素振りすることをオススメします。その際には、身体のコアを感じながら、クラブに“振られる感覚”を取り戻していくと良いでしょう」
筆者は小松プロと何度かラウンドしたことがありますが、ラウンド直前はボールを打つことよりも、ストレッチに重きを置いている姿が印象に残りました。時間がそれほどない時には、ドライビングレンジには向かわず、入念なストレッチとパッティング練習を優先しています。
アマチュアゴルファーの一部には、時間がないからと大急ぎでボールを打つ人もいますが、逆にスイングのリズムが速くなったり、心のペースを乱してしまったりしがちです。「ボールを打って安心感を得たい」という気持ちも理解できますが、それよりも心身を“整える”ことを優先した方が、より落ち着いた状態でティーイングエリアへ向かえるはずです。
短い番手から身体を慣らし、最後の数球でシミュレーション
では、1カゴ25球程度を打つ場合には、どういった意識で調整するのがオススメなのでしょうか。小松プロは次のように話します。
「ドライビングレンジに持っていくクラブは、人によって微妙に異なると思いますが、アプローチで使うエース的なウェッジ/ショートアイアン/ミドルアイアン(6番もしくは7番)/ユーティリティーもしくはロングアイアン/ドライバーの5本程度がオススメです」
「打つ順番は短い番手から身体を慣らしていき、ハーフショットやスリークオーターショットでスイングやインパクトの感触を確かめつつ、フルショットへと移行します。その際には、フォームを気にしたり、良い球を打とうとしたりするのではなく、“一定のリズム”で打つことを重視します。再現性はリズムに直結します。一定のリズムで打ちながら、その日のスイングや出球の傾向を把握することを優先してほしいです」
「そもそも直前の練習でスイングを修正することは難しく、ここで修正しようとすると、無駄な力みや迷いしか生まれません。また、修正しようとして同じ番手で打ち続けると、クラブ毎の確認作業が偏ってしまいます」
「最後の数球は、実際のラウンドをシミュレーションした調整がオススメです。たとえば、ティーショットを想定したドライバーで1球、次にショートアイアンもしくはミドルアイアンに持ち替えて1球、最後にアプローチを想定したウェッジで1球といった感じで締めくくります」
「ちなみに私の場合は、ロングアイアンのフルショットを数球打っておきたいので、ドライバーを打つ前のルーティンとして組み込んでいます」
ドライビングレンジで打つ“最後の1球”は、「最初に打つドライバーで締める」という人も少なくないですが、その結果が悪ければ不安を呼ぶし、良ければ良いで「同じように打てるだろうか」という妙なプレッシャーがかかることもあります。その点、最後の1球がウェッジであれば、そういった心配はほとんどなくなります。
また、異なる番手に持ち替えて1球ずつ打つことで、練習モードから実戦モードへと頭をスムーズに切り替えることもできるのです。さまざまな調整方法を試しながら、ベストなルーティンを確立していきましょう。
文/のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「7.7」。
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