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- 今さら聞けない…「ルースインペディメント」って何? アマチュアも覚えておきたい“基本中の基本”ルール
ゴルフには「あるがまま」という原則があり、ボールは人為的に動かしてはならないとされています。しかし、円滑なプレーやゴルファーの安全確保などを目的とした救済措置も用意され、その中の1つに“ルースインペディメント”と呼ばれるものがあります。
適切な取り除き方は? 障害物に定義はあるの?
ゴルフの根底にある理念に、「ボールはあるがまま」というものがあります。また、ゴルフは自然の中でプレーするものであるため、できる限り人工物や人為的な要因によってボールは動かしてはならないとされています。
しかし、どうしても円滑なプレーに支障をきたしてしまうケースや、プレーヤーの安全を保障しきれない状況を考慮して、いくつかの救済措置も用意されています。そして、その中のひとつに「ルースインペディメント」と呼ばれるものがあります。
では、ルースインペディメントとはどのようなものを指すのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。

「“ルース(loose)”は『固定されていない』、“インペディメント(Impediment)”は『障害物・妨害物』という意味を持ち、総じて『分離された動かせる障害物』を“ルースインペディメント”と呼びます」
「代表的なものでは枯れ葉や小枝、小石などの自然物が挙げられ、ルールによってこれらはプレーの妨げになるものとして、ペナルティーなしで取り除くことが認められています。なぜなら、万が一クラブとボールの間に小枝や小石が挟まったまま打つと、予期せぬ方向に打球が飛ぶこともあり得るため、プレーヤーや周囲の安全にも支障をきたしてしまう可能性があるからです」
「取り除く方法は手だけでなく足やクラブ、そのほかの道具を使っても良いとされています。また、1人では除去することが難しいようであれば同伴者にサポートしてもらったり、全てを取り除くことが難しそうなら対象物の一部を折ったりすることも認められています」
「ただし、ルースインペディメントを取り除く際はくれぐれもボールを動かさないようにする必要があり、動かしてしまった場合には1打のペナルティーを課したうえで、ボールは正しい位置にリプレースしなければなりません。その一方、取り除いた障害物は元に戻さなくて大丈夫です」
なお、ルースインペディメントに該当するものには、動物のフンや生きている虫類、さらに虫類が土を掻き出して作った山も含まれます。ほかにも、露や霜以外の自然にできた氷や雪などは、「一時的な水」もしくはルースインペディメントとして処理することができます。
ちなみに、ルースインペディメントには大きさや長さの定義が特にないため、例えば台風によって大きな枝がボールの近くに落ちていた場合も、手で動かせる範囲内(人数に制限はなし)であれば除去が認められています。
実際に、2020年に開催された欧州ツアーの「アイリッシュ・オープン」にて、パドレイグ・ハリントン選手が自身のボールの近くにあった全長5m近い枯れ枝を、キャディーと2人がかりで移動させたことがちょっとした話題となりました。
内容が間違えやすかったり変わったりしたものは?
では、ルースインペディメントのルールに関して間違えやすかったり、内容が最近になって変更されたりしたものはあるのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「ルースインペディメントを取り除こうとした際にボールが動いたら『1罰打』と言いましたが、これが適用されるのはフェアウェイやラフなどのジェネラルエリアやペナルティーエリア、バンカーであり、ティーイングエリアやグリーン上で動いてしまった場合、ペナルティーなしでそのままリプレースしなければなりません」
「さらに、雨の日には芝のカスがボールに付着することもありますが、こちらも原則として取り除くと1打のペナルティーとなる一方、グリーン上でボールをマークした時やジェネラルエリアやバンカーなどでも救済を受ける時は拭き取っても良いという違いがあります」
「また、『砂やパラパラした土』は基本的にはルースインペディメントの対象外としつつも、グリーン上では例外的に取り除くことが認められています」
「ほかにも、以前はバンカー内の枯れ葉や小石に触れると2打のペナルティーが課せられていましたが、2019年のルール改正以降は罰打なしで取り除けるようになりました。今からおよそ6年も前の出来事ですが、まだ知らない人も少なくないはずなので仲間と適宜チェックしてみるのをオススメします」
なお、一見するとルースインペディメントと言えそうな、取れかかっている小枝や芝は、ほんの一部でも木の幹や地面とつながっていると「成長途中のもの」と見なされ、対象外となってしまう点にも注意が必要です。
ルースインペディメントは定義が非常に複雑であるため、なかには「覚えていられない」と感じる人も多いかもしれません。ルールのすべてを頭に入れておく必要はありませんが、ルールブックのアプリ等でいざという時に見られるようにしておくと良いでしょう。
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