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- トップ3率は驚異の71%! データが物語る佐久間朱莉スゴすぎる進化と海外メジャー活躍の根拠
メジャー第1戦「シェブロン選手権」に初めて臨む佐久間朱莉の進化をデータで検証。飛距離と正確性を両立した圧巻のスタッツから、その現在地に迫った。
ショット部門のスタッツが驚異的な佐久間朱莉
2026年女子メジャー第1戦の「シェブロン選手権」に昨年の国内女王・佐久間朱莉が初めて挑む。今年もメルセデス・ランキング1位を走る佐久間のデータを分析すると、昨年よりも大きな進化が見てとれる。メジャーの大舞台でも躍進が期待できそうだ。
先週の「KKT杯バンテリンレディス」、佐久間は初日74と崩れて64位タイと出遅れた。予選通過(50位タイまで)が危ぶまれる位置だったが、2日目は7バーディー、2ボギーの67と巻き返して10位タイに浮上する。
最終日は17番まで4バーディー、ノーボギーという会心のゴルフを続けると503ヤードの18番パー5では3番ウッドで2オンに成功。6メートルほどのイーグルパットを沈めて通算9アンダーでホールアウトした。終わってみれば3位タイ。初日の出遅れをものともしない貫録の巻き返しで渡米前最後の大会を終えた。
「KKT杯バンテリンレディス」の18番はやや右ドッグレッグでグリーン左手前には池が待ち受けている。2オンさせるには距離を出してなおかつフェアウェイに置くティーショットと、池のプレッシャーに打ち勝ってしっかりとグリーンに運ぶ2打目が必要。技術と飛距離、精神力の強さがそろわないと成功しない。最終日に2オンしたのは佐久間と渡邉彩香の2人だけ。イーグルは佐久間1人だった。この18番のプレーに、今の佐久間の充実ぶりが表れている。

ここまで7試合を終えた時点での佐久間の部門別データで目につくのはショット部門の驚異的な数字だ。
まず、ティーショット系の2つの部門ではドライビングディスタンスは245.35ヤードで13位、フェアウェイキープ率は79.2857%で2位につけている。
ドライバーショットの飛距離と正確性を両立させるのは非常に難しい。ドライビングディスタンス上位の選手はフェアウェイキープ率が低く、フェアウェイキープ率上位の選手はドライビングディスタンスでは下位であることが一般的である。ところが佐久間は両部門で上位に入っている。この両部門の順位を合算したトータルドライビングという部門があるのだが、佐久間のそれは15ポイント(13位と2位)で1位なのだ。
この15ポイントという数字がすごい。ドライビングディスタンスなどが計測され始めたのは2017年からでまだ歴史は浅いが、過去8シーズンのトータルドライビング1位の平均は40.3ポイントである。歴代1位は2020-21年西郷真央の33ポイント(ドライビングディスタンス10位、フェアウェイキープ率23位)だ。まだシーズン序盤とはいえ、佐久間の15ポイントは圧倒的なレベルの高さなのである。
FWキープ率が昨年から急速にアップ
この数字を生み出しているのはフェアウェイキープ率の急速な進化だ。昨年の佐久間は、ドライビングディスタンスは10位だったがフェアウェイキープ率は56位に過ぎなかった。それが今年は2位。正確性がグッと上がっている。
飛んでなおかつフェアウェイから打てる確率が高くなるとグリーンを捕えることも増える。昨年、13位だったパーオン率は現在堂々の1位だ。
このショット部門の進化が全体の成績にも表れている。ここまで7試合で1勝、2位3回、3位1回と3位以内が実に5回もある。トップ3率はなんと71%だ。シーズン2勝目一番乗りは高橋彩華に譲ったが、メルセデス・ランキングは800.58ポイントでしっかりと1位に立っている。
昨年同時期の佐久間は優勝数こそ1勝で同じだが、メルセデス・ランキングは428.74ポイントで3位だった。今年は同じ1勝で2倍近いポイントを稼いでいる。充実度は、はるかに高いといっていい。
いい状態で「シェブロン選手権」に臨む佐久間。メジャーは2024、25年の「AIG全英女子オープン」に続く3回目の参戦で、米国開催のメジャーは初めてとなる。
「AIG全英女子オープン」の成績は60位タイと予選落ち。メジャーの壁に跳ね返された形である。だが、国内女王の肩書を引っ提げて挑む今回は明らかにレベルが上がっている。近年大活躍の海外組に負けずメジャー舞台で存在感を示してくれるのではないだろうか。
文・宮井善一(みやい・ぜんいち)
1965年和歌山県生まれ。スポーツニッポン新聞社ゴルフ担当記者を経て2004年にフリーのゴルフライターに。ゴルフ雑誌などへの執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動し、現在は日本ゴルフ協会のゴルフ学芸員として日本ゴルフ殿堂、JGAゴルフミュージアムなどに携わっている。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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