- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 「わざわざクラブ持って行くの面倒なんだよね…」→“貸しクラブ”での練習ってアリ? 上達は見込めるの??
腕前を磨こうと日々多くのゴルファーが訪れているゴルフ練習場。また、あらゆる目的で気軽にゴルフを楽しめるのも魅力の一つですが、時にはマイクラブを持って行くことがどうしてもできなかったり、持参が面倒に感じることも。練習場の貸しクラブは当然、マイクラブとスペックや感覚が異なりますが、スイングやショットに影響は出るのでしょうか。
感覚を養う意味でもマイクラブの持参がベスト
レッスンやラウンド前の調整はもちろん、空き時間にサクッと寄ったりと、あらゆる目的で気軽にゴルフを楽しめるのが練習場の大きな魅力です。
しかし、休日は自宅からマイクラブを持って行くことができるのに対し、仕事終わりや買い物帰りではそう簡単にクラブの持参はできないでしょう。また、「今日はクラブをわざわざ持って行く気にならない」と、持参すること自体を面倒に思うケースもあるかもしれません。

では、マイクラブを持って行くのが難しい時は、練習場の貸しクラブを使用しても実のある練習ができるのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「市販されているクラブのほとんどは大きな工場で大量生産されていますが、たとえメーカーやブランドが同じであったとしても重さや長さ、バランスやロフト角などの面で気がつかない程度のごく小さな誤差が生じます。そのため、マイクラブを持っているのであれば可能な限り持参したほうが『感覚を身につける』という意味ではベストだと思います」
「一方で、貸しクラブでの練習はいつもと同じ打球が出ない点を把握しておくべきです。そのうえで『スキルを向上させるため』ではなく、『その場を楽しむため』を目的にしてボールを打つことを意識するのがいいでしょう」
ゴルフを始めて間もないビギナーは特に「いつもと違うクラブを使っても問題ないのでは?」と、深く考えずに貸しクラブで練習をすることもあるかもしれません。
しかし、マイクラブとの微妙な違いに悩まされるだけでなく、今度はマイクラブを打った時に前回の貸しクラブの感覚が残っていて、思った通りのボールを打てなくなる可能性があるのです。
三浦氏はレッスン中に、デモンストレーションとして生徒のクラブを借りてスイングすることがあるものの、その際は必ずクラブの特徴がどんなものなのかを理解してから振るようにしていると言います。このことからも、クラブの違いがスイングに及ぼす影響は少なくなく、決して軽く考えずに細心の注意を払うべきことであると言えそうです。
貸しクラブは選択肢も少なくなりがち
では、どうしても貸しクラブを使わざるを得ないシチュエーションの場合、どういった点に注意すべきなのでしょうか。
「大体の練習場には貸しクラブの用意がありますが、ビギナー向けのレッスンでもクラブを自前で用意することを推奨している以上、貸しクラブのバリエーションに力を入れているところは多くないでしょう。そのため、製造から時間が経った中古クラブしかなかったり、全ての番手がそろっていないことも珍しくありません」
「例えば『ピッチングウェッジ、7番アイアン、ユーティリティーを練習したい』となっても、それぞれメーカーやブランドが異なればバランスからシャフトのフレックスまで何もかもが違っていて、せっかくマイクラブで積み上げてきた感覚が一気に狂ってしまいます。また、貸しクラブの数には限りがある以上、希望の番手を別の人が使っていたりして、思い通りの練習ができない可能性がある点も認識しなければなりません」
隙間時間を有効に使って「上達に結びつけたい!」と考える意識は非常に大切ですが、クラブの違いはスイングやショットに少なからず影響を与えるものです。
スキルアップを目指すうえでマイクラブでの練習は必要不可欠であるものの、やむを得ず貸しクラブを使う際は、スペックの違いも考慮しつつ「軽く運動する」程度の心持ちでいるのがベターなのかもしれません。
最新の記事
pick up
ranking