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- 「ナイスショ…、ってOB?」完璧な打球音なのにボールは右への大スライス… “打球音と方向性のギャップ”はなぜ起こる?
同伴者の素晴らしい打球音を聞いて「ナイスショット」と言いかけるが、ボールがどんどんスライスしてOBに……、なんて経験をしたことがある人はいるはずです。どうしてミスショットなのに打球音だけ素晴らしいことがあるのでしょうか。
打球音がよくても方向性がいいとは限らない
先日一緒にラウンドした人は、ドライバーがボールに当たった瞬間めちゃめちゃいい音がするので、ナイスショットかと思いきや、そこから急激にスライスし、右ラフに飛び込む球筋の持ち主でした。
打った本人はいつものことで慣れているらしく、「ボク、音はめちゃめちゃいいんですけど、方向性が悪いんですよ。一緒に回った人から『音はいいですね』と褒められます」と笑っていました。
いい音がするということは、フェースの芯に近い位置にボールが当たっている証拠です。ヘッドスピードも速いので、野球に例えると打った瞬間はバックスクリーンに飛び込むのではないかという勢いです。

ところがフェースが開いた状態で当たっているので、サイドスピンがかかってボールが曲がります。センター方向に飛び出したボールがライト方向に曲がる大飛球になります。
周りから見ると、ナイスショットと紙一重のように感じるのですが、そうではないことを本人は気づいています。
「当たった瞬間にフェースが開いているから、音はいいのにスライスすることは分かっているんですよ。だからフェースが開かないようにするにはどうしたらいいか試行錯誤しているのですが、真っすぐ当てようとするとヘッドが走らないんです」
「今のところヘッドが走ったときにボールが真っすぐ飛ぶ感覚がつかめないので、音はいいけど方向性は今イチという状態に甘んじています」
打球音と方向性が両方いいショットを打つのは難しい
このようなショットが出るのは、おそらくクラブの握り方が自己流だったり、アドレスの姿勢が乱れていたりするのが原因なのだと思います。レッスンに通えば直るかもしれませんが、お金も時間もかかりますし自己流で身につけたスイングを矯正すると、しばらくの間まったく当たらなくなります。
また、野球やサッカーなど他のスポーツでそれなりの実績を上げたことがある人は、レッスンに通わず自己流で何とかしようとする傾向があります。その人に「野球経験者ですか?」と尋ねると、「高校まで野球をやっていました。このショットは“野球部あるある”らしいですね」と苦笑いしていました。
元プロ野球選手とゴルフの話をすると、最初はスライスしか出なかったというエピソードが必ず出てきます。自分ではセンター返しをしているつもりでも、スライス回転がかかってしまうそうです。
野球のバットはグリップの延長線上でボールを打ちますが、ゴルフクラブはグリップの延長線上にフェースがないので、同じように打っているつもりでも道具の動き方が違うのでしょう。
逆にいうと、クラブの動かし方のコツがつかめると、打球音がよくて方向性もよいショットを打つことができるわけですが、それも難しいようです。
「野球はピッチャーが投げた球を打ちますから打ち損じがあるのは当然ですが、ゴルフは止まっている球を打つので打ち損じは完全に自分の責任じゃないですか。それなのに不思議とタイミングをズラされたように感じることがあるんです」
「その感覚をプロゴルファーに話したところ、プロでも同じような感覚があるといっていました。強い風が体の正面や背中に当たっていたりすると、風が吹いていないときと同じようにスイングするのが難しくなるというのです。風にバランスを崩されないようにすると、スイングのバランスが崩れるということがあるらしいです。プロでも止まっているボールを打ち損じるわけですから、素人が打ち損じるのはしょうがないですよね」
プロゴルファーだってドライバーショットを百発百中でフェアウェイに打てるわけではありません。男子ツアーで9季連続フェアウェイキープ率1位の稲森佑貴選手が80%前後、並の選手は50~60%です。アマチュアはドライバーショットでいい音が出るだけで十分とは思いませんが、打球音と方向性を両立するのは簡単ではありません。
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