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- 選手をパスさせるだけなのに「ふざけるな!」と激怒する人が毎年必ずいる… ゴルフ場に聞いた「クラブ選手権」での苦労話とは?
メンバーシップコースでの最大のイベントといえば「クラブ選手権」が挙げられます。そのゴルフ場におけるナンバー1を決める試合で、優勝者はボードに名前が刻まれ歴史に名を残すことができます。しかし、そんな「クラブ選手権」もコーススタッフには苦労が多いといいます。
メンバーシップコース最大のイベントが「クラブ選手権」
ゴルフ場に行くと、クラブハウスの目立つ場所にクラブ選手権の歴代優勝者の名前を記したチャンピオンボードが飾ってあるのを見かけたことがあるのではないでしょうか。
日本には現在、約2100カ所のゴルフ場があるといわれていますが、その約8割はメンバーシップコースです。会員の同伴または紹介がないとプレーできないというのが基本コンセプトであり、そのコンセプトを今でも厳格に守っているゴルフ場が300~400カ所くらいあります。それ以外のメンバーシップコースはビジターだけも予約が取れますが、建前としては会員優先の運営を行なっていることになっています。
メンバーシップコースにとって、1年の中で最も大事なイベントの一つがクラブ選手権です。クラブ選手権とは、そのクラブで最も強いゴルファーを決める年間王者決定戦です。クラブ選手権の開催方法は、クラブによって多少の違いはありますが、まず参加者全員でストロークプレー方式の予選を実施し、上位16名が決勝ラウンドに進みます。

決勝ラウンドはマッチプレー方式のトーナメント戦で行ないます。16名が8ブロックに分かれて対戦し、最終的に決勝戦に進出する2名を決めます。
決勝戦は36ホールのマッチプレー(18ホールを1日で2周する)で勝敗を決めるクラブが多いようです。優勝者はその年のクラブチャンピオンとしてメンバーから一目置かれ、専用のロッカーや駐車場が用意されているクラブもあります。
クラブ選手権は大事なイベントだけど苦労もある
クラブの一大イベントで決勝ラウンドだけで4週にわたって開催するわけですが、一般営業を行ないながらクラブ選手権を開催するので、普段とは違った苦労があるようです。ゴルフ場関係者にクラブ選手権に関する苦労話を聞いてみました。
「うちのゴルフ場は8月の最終日曜日にクラブ選手権の予選を行ない、9月第1週から第4週の日曜日に決勝トーナメントを開催しました」
「クラブ選手権は予選も決勝も日曜日に開催します。なぜかといいますと、会員制のゴルフ場はそもそも、土日に優先的に予約を取りたい人、メンバー料金でプレーしたい人たちの集まりです。クラブ競技は日曜日に開催するのが慣例になっています」
「日曜日は会員同伴プレーのみだった時代は、毎週日曜日にクラブ選手権を開催しても、何の問題もありませんでした。しかし昨今は、日曜日もビジターを集客しないと経営が成り立ちません。そうすると、ビジターさんは日曜日にそれなりの料金を支払っているのに、選手たちが来たらパスさせなければなりません」
「最も多くのクレームをいただくのは決勝トーナメント1回戦です。16名が8ブロックに分かれ、アウトインともにトップでスタートしますから、前半ハーフはスムーズに進行するのですが、ゴタゴタが起こるのは後半ハーフです」
「トップスタートが7時30分だとしますと、7時30分から7時50分くらいまでの間に2サムが4組ずつスタートします。2サムだとハーフ2時間もかかりませんから、9時くらいには前半ハーフを終えて後半ハーフに入ります」
「クラブ選手権には競技委員が立ち会いますから、選手たちの前を競技委員が先導し、『間もなく選手たちが来ますから進行にご協力ください』と声をかけます。その様子を見ながら『頑張れよ』と応援してくださったり、『上手だな』と感心してくださったりする方もいますが、通過するまで20分くらいかかりますから『早くプレーさせろよ』と怒り出す方が必ずいます」
「お待ちいただく方にはペットボトルのドリンクをお配りし、気持ちをなだめてもらえるよう配慮していますが、進行状況によってコンペの2組目と3組目の間に選手たちが通過することもあります。そうすると幹事さんから『ふざけるな!』とお叱りをいただきます」
「毎年同じトラブルが発生しますから、ゴルフ場としましては『日曜日以外に開催することはできませんか』と提案するのですが、クラブ選手権に出場するのは経営者の方が多いですから、4~5週続けて平日に休むわけにはいかないんですよ。クラブ選手権の季節になると『今年はスムーズに終わってほしい』と願うばかりです」
クラブ選手権のチャンピオンボードにネームプレートが1枚増えるには、ゴルフ場関係者の人知れぬ苦労があるそうです。
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