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- 7番ばっかり打つのは正しいの? アイアンの練習は“番手固定”と“万遍なく” どっちが上達するか
ゴルフ練習場では7番アイアンや6番アイアンを重点的に練習する人も多いでしょう。しかし、コースで使う他の番手も打っておかないと実戦でうまく打てないのでは?という疑問も湧いてきます。練習場では番手固定とまんべんなく打つのとどっちが上達するのでしょうか。
全番手の“真ん中”である7番や6番でスイングのコアを作る
練習場で最初に取り出すのは7番アイアン。クラブを持ってストレッチを行い、入念に素振りをしてそのまま7番でボールを打ち始める。そこそこ当たってきたらUT、フェアウェイウッド、ドライバーへとクラブを上げていく……このようなオーソドックスな練習をしているゴルファーは多いと思います。
しかし、あらためて考えるとアイアンの練習は7番ばかり。そこまで番手を固定しても良いのでしょうか? 7番だけでなく9、8、6、5などバッグに入れているアイアンを一通りすべて練習した方が良いのでしょうか?
ティーチングプロとして35年の実績と経験をもつ永井延宏氏は、「自分のなかにバランスのいいアドレスや重心を感じながらクラブを振るといった“コア”を作ることを優先している人は、7番や6番に固定して練習する方がいいでしょう」と言います。さっそくその理由を聞いてみました。

「なぜ7番や6番がいいかというと、ほとんどの人のクラブセッティングの真ん中あたりに位置するクラブだからです。クラブは1本ごとにスペックが異なります。特に長さは同じアイアンセットでも1本ずつ異なりますし、ドライバーとサンドウェッジとでは10インチ(約25センチ)前後もの差があるため、長さに伴って構えたときの体の前傾角度も変わっていきます。前傾角度が最も浅いドライバーと前傾角度が最も深くなるサンドウェッジとでは、スイングプレーンの角度はもちろん、スイングスピードや振り心地、体の動かし方も異なります」
「7番や6番はすべての中間くらいのクラブなので、このあたりでコアとなる感覚やスイング動作を身につければ、両極(ドライバーとサンドウェッジ)に移行した際の段差が少なくてすみます。ですから、スイングの基礎を固めたり自分なりのスイングのコアを作ったりすることを課題とした練習では、7番や6番を使うのが最適だと思います」
「過去の経験を踏まえてのことですが、私がツアープロコーチをする際には『シーズン中にアイアンセットを替えてはいけない』と決めていました。どんなに精度よくアイアンセットを組み立てても、実際には1本ずつ振り心地の違いやボールのつかまり方のクセのようなものが生じます。それに慣れるには、それなりのラウンド数と練習量と時間が必要なため、シーズン中のアイアンセット変更は大失敗をする可能性があるからです」
「ただ、アマチュアゴルファーはそこまでシビアに考える必要はなく、まずは自分なりの基礎を固めてスイングのコアを作ることが先決です。スイングのコアとは、バランス、軸、動きの連動性、クラブの重心を感じてフェース面やシャフトのしなりをコントロールすることなどで、一朝一夕には作れません。プロゴルファーもフルスイングの練習だけでなく、地味なドリルや基礎動作の確認に時間をかけるのが主流となりました」
「アマチュアゴルファーの場合、ボールをガンガン打った方が安心感があるかもしれませんが、時間をかけてでもスイングのコアが自分の中にできれば、そのあと上達の伸びしろが大きくなります。しっかりしたいい土台が築かれている建物が頑丈なのと同じで、少々のことでは崩れにくく、技術の要素を高く積むこともできるはずです」
「例えば、コースに出たらショットがまともに当たらず絶不調の日は、コアのクラブを使ってスリークォーターくらいのショットを続けると調子がいいときのフィーリングを取り戻せると思います。ですから、ある程度スイングのコアができるまでは、アイアンの練習は7番とか6番に番手を固定した方がいいのです」
各番手間の微妙な違いを知って微調整する感覚を養う
7番アイアンを中心に打ってクラブを上げていくオーソドックスな練習方法は、正しいやり方といえそうです。では、各番手を一通り打つアイアン練習はしなくていいのでしょうか。
「スイングのコアができてきたら、万遍なく打ってもいいと思います。先ほどご説明したように、同じアイアンセットであってもクラブは番手ごとに1本ずつ長さや前傾角度や振り心地が違うわけですが、アイアンの番手を一通り打つということは、そうした各番手間の微妙な違いを知って微調整する感覚を養うのが目的です。クラブの長さや前傾角度など、そのクラブを手にして構えたとき体に入ってくる情報を大切にして、クラブを振ったときの速さ、強さ、振り心地、タイミングなどを確認するといいでしょう」
「ちなみに、こうした確認事項はアイアンからフェアウェイウッド、ドライバーへと練習するクラブを変えていくときも同じです。大きいクラブを持つと、どうしても飛距離と真っすぐ飛ぶかどうかで調子やスイングの良し悪しを判断しがちです。しかし、飛距離が出たり真っすぐ飛んだりすれば満足するのではなく、全てのクラブで自分のコアとなるスイングのポイントやバランス、タイミングなどを感じとれるように練習してほしいと思います」。こう永井氏はアドバイスします。
上級者がやっている流行りの練習方法をいくつか試したけれど全然うまくならないという方は、7番アイアンや6番アイアンににクラブを固定して、自分の中でコアを作るところから再出発してみてはいかがでしょうか。
【解説】永井延宏
ゴルフコーチ歴30年、ゴルフ歴45年。2006年、ゴルフ専門誌によるレッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞。知識と経験を生かした分かりやすいレッスンが好評を博している。東京、埼玉、奈良、大阪、兵庫で定期レッスンを開講中。
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