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- 「ハコはあるのにスタッフがいない…」 ゴルフ場だけじゃないリアルなゴルフ業界の人手不足 特に足りない職種はなに?
人手不足はどんな業界でも深刻ですが、ゴルフ業界では具体的にどのような職種が不足しているのでしょうか。業界のリアルな現状をゴルフ業界専門求人サイト「クルーゴルフ」の山本大寿さんに聞きました。
インストラクターなどの専門職が足りていない
このところゴルフ業界の人たちと世間話をしていると、必ずといっていいほど話題になるのが人手不足の問題です。ゴルフ場で人手が足りていないのは、コース管理スタッフとキャディーです。ゴルフ練習場とインドア施設はインストラクターの確保に苦戦しており、ゴルフ量販店は用品知識がある販売スタッフが足りていません。
そんな状況を打破するため、ゴルフ業界に特化した求人サイトを立ち上げたプロゴルファーがいると聞き、詳しく話をうかがいました。
ゴルフ業界専門求人サイト「クルーゴルフ」(https://crew-golf.com/)を立ち上げたのは、日本プロゴルフ協会のティーチングプロ(2004年入会)で、株式会社CREW-GOLF代表取締役の山本大寿さんです。山本さんはインドアゴルフスクールの多店舗展開を手がける事業の本部長をしていた時代に、ゴルフに特化した求人サイトの必要性を痛感したそうです。
「ボクはあるインドアゴルフスクールで10年くらい働いていましたが、店舗数が増えていくにつれてスタッフの採用に苦労しました。当時は駅の近くにまだ物件がたくさんあり、スクールを出せばお客さんが集まる時代でした。オーナーさんが物件をすぐに見つけてくるのですが、ハコを確保してもスタッフが集まらないんですよ」

「ゴルフの知識がなくても働ける受付スタッフは、大手求人サイトでお金をかけてオープニングスタッフを募集すれば集まるのですが、ゴルフのインストラクターができる人材はなかなか集まりません」
「ボクはプロゴルファーのネットワークを使って何とか人材を確保していたのですが、ある程度の店舗数になってくると、たとえば『大学生が4人抜けるから、すぐに人員を補充しなければならない』というときに対応するのが難しくなります」
「それと大手求人サイトは広告掲載料もそれなりの金額です。『お金をかけて募集したのに面接に来たのは3人しかいませんでした』みたいなことも経験しました。ゴルフ業界の人間からすると、掲載料も高額に感じていましたから、『もっと安い料金で求人広告が掲載できるゴルフ業界専門の求人サイトを作りたい』という思いがありました」
若い世代の人たちにゴルフ業界の仕事の魅力を伝えたい
ゴルフ業界の人手不足は、コロナ禍を機に加速したと山本さんは指摘します。
「ゴルフ業界はコロナ禍以降、インドア施設が大幅に増えました。当初は立地条件だったり、利用料金だったり、どんな機材(弾道測定器)を使っているかが差別化のポイントでした」
「でも今は、インドアゴルフスクールだけでも900施設くらいありますし、24時間無人営業の練習施設も近年はレッスンに対するニーズが伸びています。したがってインストラクターにどういう人材を獲得できるかが、かなり大事な生命線になってくるとボクは考えています」
「ゴルフ業界の現状を見渡すと、ツアープロを目指してプロテストを受けたり、QT(予選会)に出場したり、アメリカに行ったりする若い子たちも増えていますが、プロになるのを諦める子も多いんですね」
「じゃあ次、何をしようとなったとき、ずっとゴルフをやってきた子たちなので、ゴルフの仕事を探します。そして今、ゴルフ業界で働いている人たちも、次の転職先を探すのはゴルフ業界です」
「ゴルフの仕事を探している人はいるのに、ゴルフ業界の人材不足が深刻化しているのは、既存の求人サイトでゴルフの専門職を探すハードルが高いからです。会員登録もログインも必要ないゴルフの求人サイトがあれば、もっとスムーズに仕事が探せるようになります」
「ですから、うちのサイトは今年中に求人の掲載数を2000件くらいまで増やし、閲覧数も伸ばします。まずは多くの方に認知していただいて、若い子たちがどんどん入ってくれば、ゴルフ業界が今よりもよくなるはずです」
ゴルフ業界の人手不足を解消するには、単に求人を増やすだけではなく、待遇の改善や若手の登用など、複合的な取り組みが求められます。ゴルフに魅力を感じる若い人たちが増えている間に、ゴルフの仕事も魅力的であることを積極的に広めたいところです。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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