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- スキーは1年ぶりでも滑れるのにゴルフは1日でリセットされる不思議… 「練習する意味あるの?」という疑問をプロにぶつけてみた
1日前どころか5分前にできていたことすら、急にできなくなるのがゴルフ。それがゴルフの難しさであり楽しさ、といえますが理由はあるのでしょうか
スキーは久しぶりでも滑れるのにゴルフは打てない
ゴルファーの中には、冬はゴルフをお休みしてスキーなどのウインタースポーツに専念する人がいます。そういうタイプの人はゴルフもスキーも達者で、どちらの競技も大会で上位に入賞する腕前だったりします。
2025年のゴルフシーズンを終え、2025-26スキーシーズンを迎えたベテランゴルファーに話をうかがうと、ゴルフとスキーを交互に続けてきた日々を次のように述懐しました。
「『ゴルフとスキーは共通点があるのか』とか、『スキーはゴルフに役立つのか』とよく聞かれるのですが、私の中で共通点は何もないんですね。ただ、冬はゴルフよりもスキーのほうが適した環境になるから、12月から2月はゴルフをお休みしてスキーを楽しみ、雪が溶けたらゴルフに戻るというだけの話です」
「ゴルフとスキーは共通点よりも、むしろ相違点のほうが多いかもしれません。ゴルフシーズンが終わってスキーシーズンが始まると、体が動きを覚えているので、1本目の滑走からスムーズに滑ることができます」

「ところがスキーシーズンが終わってゴルフシーズンが始まると、体が動きを覚えていないんですよ。クラブをどうやって振っていたか全然思い出せず、1球目はだいたいシャンクです(笑)」
「20~30球打つと、ようやくボールに当たるようになりますが、それでコースを回って70台が出るかというと、そんなことはありません。何日かボールを打ち続けているうちに、『そういえばこんな感じだったかな』と徐々に感覚が戻ってきて、4月くらいになると『今年も何とかやれそうだぞ』という状態になります」
「スキーは自転車と同じで、乗り方を一度覚えたら、ひさしぶりに乗っても転びません。でも、ゴルフは乗り方を覚えたつもりなのに、毎年忘れるから派手に転びます。あの感覚が面白いから、ゴルフは飽きないのかもしれませんね」
ゴルフは昨日できたことが今日できなくなる
この話を知り合いのプロゴルファーに投げかけたら、こんな答えが返ってきました。
「ゴルフは久しぶりだとまったく打てなくなるどころの話ではなく、昨日できるようになったことが今日できなくなります。プロゴルファーが初日68で回ったコースで、2日目に78を打つのは、昨日と同じことができなくなるからです」
「毎日練習している選手たちでもそういう感覚なのですから、1週間に1回しか練習しないアマチュアの方は毎回同じショットが打てるなんて思わないほうがいいです」
「ただ、それをいっちゃうと『練習しても意味がない』と感じてしまうので、『毎日少しずつでもいいからコツコツ練習しましょう』とお伝えします」
「実際、毎日コツコツと練習する人のほうが上達は早いです。ただ、一度覚えたことを忘れずに右肩上がりで上達していくかというと、そういうスポーツではありません。『三歩進んで二歩下がる』を繰り返しながら、ちょっとずつ上達する感じです」
「毎日練習を続けたからといって、調子がいいときの感覚がずっと維持できるわけではありません。むしろ練習しすぎて調子を崩すこともあります。こんなに難しいスポーツは、他にはないかもしれません」
「だからハマる人が多い反面、なかなか上達しないからやめてしまう人もいます。個人的には、なかなか上達しないからゴルフは面白いのではないかと思うのですが、そのように感じるかどうかは人それぞれですから、できるだけ多くの人にゴルフの魅力を伝えていきたいですね」
前出のプロがいうように、ゴルフは昨日できるようになったことが今日できなくなるという不思議なことが何度も起こります。昨日と今日だけでなく、前半と後半で別人になったり、前のホールと次のホールで別人になったりします。
最初のうちは「なんでさっきはできたのに急にできなくなるの!?」と頭をかきむしりたくなることもありますが、その現象に慣れてくると、ゴルフの魅力に取りつかれていきます。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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