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- 「2025年問題」の次は「2030年問題」!? ゴルフ場関係者が語る“意外な現実”と新たな課題
シニア世代が一斉にリタイヤして、ゴルフの競技人口が激減するといわれていた「ゴルフ場2025問題」。2026年を迎えて、実際はどうだったのかゴルフ場関係者に話を聞きました。
2025年問題は今のところ急激な形では起きていない
コロナ禍で若いゴルファーが増えたといわれていましたが、このところゴルフ場に行くと、若者の姿を見かける機会が減り、年上のゴルファーばかりが目につきます。
筆者はラウンドのほとんどが平日ですから、なおさらそう感じるのかもしれません。レストランで昼食を取っていると、筆者(51歳)が一番若く、周りは皆、団塊の世代なのではないかと感じることがあります。
日本のゴルフ人口は、長らく団塊の世代に支えられてきました。1970年代初頭、尾崎将司選手の活躍とともにゴルフ人気が一気に高まり、需要に対してゴルフ場の数がまったく足りない時代がありました。
プレー代は高額で、予約を取るのも一苦労。企業が法人会員となって枠を確保し、取引先を招く「接待ゴルフ」が当たり前の文化として根づきました。営業職に就いたらゴルフは必修科目、そんな時代を経験した世代が、団塊の世代です。

ところが1990年代に入り、バブル経済が崩壊します。会社の経費でゴルフをする文化は急速に衰え、法人需要は縮小しました。ゴルフ人口は緩やかに減少し、ゴルフ場の主な顧客は法人から個人へと移行していきます。
それでも団塊の世代は、仕事とは切り離してゴルフを続けました。ゴルフの面白さを知っている世代だからこそ、環境が変わってもプレーをやめなかったのです。
そんな中で最初にささやかれたのが「2015年問題」でした。団塊の世代が一斉に定年退職を迎え、ゴルフ人口が急減するのではないか、という懸念です。しかし結果的に、その問題は起きませんでした。仕事を辞めたことで時間に余裕ができ、むしろ来場回数が増えた人も少なくなかったからです。
では、団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)になる「2025年問題」はどうだったのでしょうか。ゴルフ場関係者に話を聞くと、その答えは意外にも冷静なものでした。
「2025年問題もいわれていたほど大きな変化は起きませんでした。ゴルフ場に行くと実感されると思いますが、75歳って、みなさんまだ元気にゴルフをされていますよね」
「うちのゴルフ場ですと、退会される方が増えてくるのは80歳前後です。70代で退会する方は、ほとんど聞かないです」
男女ともに80代でも元気に来場しているケースは珍しくなく、団塊の世代は後期高齢者になっても、なおゴルフを続けているのが実情です。その意味では、「2025年問題」は少なくとも急激な形では起きなかった、といえるでしょう。
土日に来場している若い世代の定着が今後の課題
ただし、関係者はこうも付け加えます。
「2025年は何も起こらなかったですけど、個人的な感覚としては、2030年ぐらいからじわじわ来るんじゃないかな、という気はします。うちのゴルフ場も、平日はやっぱり年配の方が多いですよ。若い人たちは仕事がありますから」
「でも、最近はありがたいことに、土日は若い方が多いんです。30代ぐらいの人たちですね。土曜日はプレー料金が比較的高いのですが、それでもたくさん入ってくれて、お客さんの層を見ていると『意外と若いな』と感じることが多いですね」
「今は自分で会社を起業し、ビジネスを軌道に乗せている30代が増えていますよね。そういう人たちは、昔よりもお金を持っている印象があります」
つまり、若いゴルファーがいないのではなく、「見えにくい」だけなのかもしれません。平日は時間に余裕のある高齢層、週末は仕事を持つ現役世代。ゴルフ場の年齢構成は、曜日によって大きく表情を変えています。
「2025年問題」は今のところ深刻な形では顕在化していませんが、団塊の世代が築いてきたゴルフ人口の厚みが、今後どう引き継がれていくのかという課題は残っています。2030年以降を見据えたとき、必要なのは「危機」を煽(あお)ることではなく、世代の橋渡しをどう行うかという視点なのかもしれません。
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