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- 「スニーカー練習が上達を妨げる」は思い込み!? 「面倒で履き替えない」を「質の高い練習」に変える要点とは?
ゴルフ練習場へ向かう際、重いキャディーバッグに加えて専用のシューズまで用意するのは意外と手間がかかるので、スニーカーを履いたまま練習したいと考える人も少なくないかもしれません。果たして、スニーカーでの練習は“手抜き”なのでしょうか。
“滑らないマットの罠”スニーカー練習が理にかなっている理由
ゴルフ練習場へ向かう際、スパイクシューズの準備や履き替えの手間を「面倒だ」と考えて、スニーカーのままで練習したいと考える人も少なくありません。
実際に、SNSでも「仕事帰りにふらっと寄りたいけれど、シューズまで持ち歩くのは重くてしんどい」といった声や、「練習場での履き替えが面倒なので、スニーカーのままサクッと練習したい」という意見が見受けられました。
一方で、スニーカーはゴルフ専用シューズと機能性がかなり異なるため、上達を意識するゴルファーの間では慎重な見方も根強いようです。
SNSでは「ソールが柔らかいスニーカーだと足元が滑ってスイングが崩れそう」という不安や、「変な癖がつくのが怖くて、結局スパイクを履いてしまう」といった懸念を抱いている層が一定数存在することがうかがえます。
このように、利便性を優先したい本音やスイングへの悪影響を恐れる不安の声が見受けられますが、果たしてスニーカーでの練習は上達を妨げる“手抜き”なのでしょうか。

スニーカーでの練習について、レッスンプロの三浦辰施氏は次のように解説します。
「練習場でスパイクを履き替える手間をかけた方が上達につながりそうに思うかもしれませんが、私はスイングに向かないはずのスニーカーの方が、練習効果は高いと私は考えています。その理由は、スパイクシューズは“滑りづらすぎる”からです」
「たしかに、コースでは不安定な足場に対応できるスパイク付きのゴルフシューズの方が、スイングの安定度も大きく、スパイクシューズのメリットといえるでしょう。一方で、練習場の人工芝マットはコースの天然芝よりも滑りにくい構造になっています。そこでさらにスパイクを効かせてしまうと、実際のコースよりも遥かに足場が安定した簡単な条件で打っていることになります」
「完璧すぎる足場に慣れてしまうと、いざ起伏のあるコースの芝生に立ったときにスイングも安定せず、プレーがうまくいかなくなるのです」
さらに、三浦氏はインドアレッスンでもシューズに関して指導をしているといいます。
「インドアレッスンでは、お客さんがスパイクに履き替えようとしていたら『履き替えないでください』とお伝えしています。そのままの靴で打ってもらう方が、その人の本当のバランス能力が見えますからね」
「ただし、仕事帰りの革靴だけは例外で、フルスイングによって靴自体が壊れてしまうリスクがあるため、練習での使用は控えてもらっています。でも、スニーカーなら全く問題ありません。むしろ推奨したいくらいです」
“不安定を味方にする”サンダル練習から学ぶ究極の制御能力
また、三浦氏は足場の感覚を研ぎ澄ませたいとき、スニーカーのようなシューズだけでなく、ある変わった練習方法も試しているといいます。
「私は、足場の感覚を研ぎ澄ませたいとき、わざわざサンダルに履き替えて練習することもあります。あえて不安定なサンダルで地面をとらえる感覚を磨き、その中でいかに体を制御するかを体に覚え込ませるんです。これを『やりづらい』とネガティブにとらえるか、『バランス感覚を鍛える練習になるぞ』とポジティブにとらえるかで、上達スピードは大きく変わります」
「コースは平坦な芝生ばかりではありません。不安定な状況でいかに自分の体をコントロールできるか。これこそがスコアアップの鍵になるのです」
このように、練習場でのスニーカー着用は単なる「準備の手間を省くための手段」にとどまらず、上達につながる可能性も秘めているのです。
人工芝という恵まれた環境にあえて「滑りやすさ」という負荷をかけることで、コースの不安定な芝生にも動じない本物のバランス能力を養い、質の高いトレーニングへと昇華させることができるといえます。
「手軽さ」をそのまま「質の高い特訓」へと直結させるスニーカー練習は、限られた時間で着実にスコアを伸ばしたいゴルファーにとって合理的な練習方法となります。
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