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- 福岡は500円なのに東京では3500円… ツアープロが実感したジュニアゴルファーのリアルな練習環境“格差”
昨年、女子のステップアップツアーでは2人の高校生が優勝を飾り、ジュニアゴルファーのレベルが相変わらず高いことを証明した。男子でも松山茉生選手など将来が楽しみな選手が出くるなど、昔と比べて全体的にレベルが上がった理由はどこにあるのだろうか。
ジュニアにやさしくなった地方の練習場とゴルフ場
いつの時代にもスーパージュニアと呼ばれる選手は何人かいたが、近年はジュニアの全体的なレベルが上がったこともあり、プロの試合でも上位に顔を出す選手の数が圧倒的に増えている。ジュニアのレベルが上がった理由を手嶋多一プロに聞いてみた。
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自分も中学生で九州オープン、高1で日本オープンとミズノオープンに出場しましたが、それでも今のジュニアのほうがレベルは高いと思います。
まず、スイングがいいですよね。ボクらの時代はドライバーヘッドがパーシモンでシャフトはスチール。今よりも50グラムぐらい重いクラブで、飛ばない糸巻きボールを打つわけですから、オーバースイングでのけ反ったようなフィニッシュになっていました。“逆Cフィニッシュ”なんて呼ばれていましたが、決してカッコいいスイングではなかったと思います。

今はドライバーも軽量化されたうえに性能も上がっているので、そこまで振らなくても飛距離を稼げます。逆Cフィニッシュになっているジュニアを探すほうが難しいでしょう。スイングがよくなれば、当然のように球筋も安定しますし、スコアメイクも楽になるというわけです。
また、ジュニアに対する周囲の理解度も大きくなっています。自分らの時代は子どもがゴルフをすること自体、100年早いという風潮でしたからね。
ゴルフ場にも練習場にもジュニア割といった制度はなく、どちらも敷居が高い存在でした。自分も含めて、川岸良兼さんや鈴木亨さんといった当時トップジュニアだった選手は、実家が練習場だったことでボールをたくさん打てたんだと思います。ゴルフ場にしても、親が会員権を購入してくれなければ、ラウンドする回数は相当減ったでしょう。
地方では徐々にジュニアゴルファーに対する理解も深まり、無料もしくは格安料金で練習をさせてくれるゴルフ場や練習場も増えてきました。さらに、プロゴルファーと接する機会も多くなったと思います。
昔はジュニアレッスン会など存在すら知りませんでしたが、最近はよく行なわれていると聞きます。どのスポーツでもそうですが、プロを身近に感じることで、より興味を持つことにもつながりますからね。
シニアツアーでも、トーナメントが開催される地域の小学校に数人のプロが出向き、スナッグゴルフを一緒に楽しんだりしています。ボクも昨年は2回ほどいきましたが、そういうイベントを通してゴルフの裾野が広がってくれるといいですよね。
都内ではあまり見かけないジュニア割
最近はSNSなどでプロのスイングを見ることができますし、ジュニア教室の数も増えているぶん、正しいスイングを身につけることも難しくありません。昔のようにボールをたくさん打つことが上達への唯一の近道ではなく、効率よく練習できる環境にあるのも大きいでしょう。
ただ、一つ驚いたことがあります。実は昨年から東京に拠点を移したんですが、都内の練習場が高いんです。自分の知る限りではジュニア割もありません。高校生の息子と出かけると、毎回2万円のカードを購入しなければいけない状態です。
平日ならば打ち放題もありますが、90分で3500円と低価格ではありません。福岡では同じ時間で500円だけに、どうしても割高さを感じてしまいます。
都内は土地の値段も高いので練習場が割高になるのも仕方がないと思いますが、ジュニアゴルファーが今以上に気軽に練習できる環境が整うといいですね。
手嶋多一(てしま・たいち)
1968年10月16日生まれ、福岡県出身。15歳で日本オープンの予選を通過するなど、ジュニア時代から活躍し、“九州の怪童”と呼ばれる。米国留学を経て93年に国内男子ツアーでプロデビュー。日本オープン、日本プロなどツアー8勝を飾る。07年には欧州ツアーにフル参戦している。現在はシニアツアーを主戦場にしながら、男子ツアーにも数試合出場している。2025年は国内シニアツアー最終戦「いぶすき白露シニア」で4年ぶり3勝目を挙げる。ミズノ所属。
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