- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフライフ
- スポンサー支援を受けられるのは一部だけ!? ジュニアゴルファーの親にのしかかる厳しい現実
2022年のルール改正でジュニアゴルファーもスポンサー支援が可能になったが、その恩恵を受けられるのはごく一部です。多額の遠征費や家族の負担など、競技の裏側にある現実と課題を聞きました。
2022年からジュニアもスポンサー支援を受けられるようになった
プロゴルフトーナメントに出場しているジュニアゴルファーのウエアやキャディーバッグを見ると、企業ロゴのワッペンが貼られていることがあります。
2022年1月のルール改正によって、アマチュアゴルファーも企業からスポンサー支援を受けられるようになりました。クラブやボール、ウエアなどの物品提供だけでなく、遠征費や宿泊費、食費、プレー代といった金銭的な支援も認められています。制度上は、アマチュアでもプロに近い環境で競技活動に取り組める時代になりました。
ただ、すべてのジュニアゴルファーがそうした支援を受けられるわけではありません。スポンサー企業にとって、ジュニア選手への支援は将来を見据えた投資でもあります。全国大会や世界大会での活躍が期待できる選手でなければ、スポンサー契約に結びつくことは簡単ではありません。多くの選手は、スポンサーがつく段階に到達するまで、自費で競技活動を続けています。
ジュニアゴルフに関わる関係者は、まずゴルフという競技そのものにかかる基本的な費用を挙げます。

「ゴルフをするには、クラブ、ウエア、キャディーバッグ、シューズ、グローブ、ボール、ティーなど道具一式の費用がかかります。それに加え、練習場の利用代、レッスン代、コースでのプレー代が必要になります」
ここまでは大人のゴルファーでも同じですが、ジュニアゴルファーの場合は、さらに費用がかかります。上達するにつれて大会に出場する機会が増え、予選を通過すれば決勝大会、さらに全国大会へと進むことになります。そこで大きな負担になるのが遠征費です。
「ジュニアの場合は遠征費が2人分かかるんです。親の引率が必要だからです」
飛行機代やホテル代などは、基本的に親子2人分になります。レンタカー代やプレー代などは必ずしも倍になるわけではありませんが、交通費や宿泊費の負担は大きくなります。うまくなればなるほど大会の数も増えるため、遠征費も自然と増えていきます。
ジュニアゴルフの大会は年間を通じて数多く開催されています。高ゴ連(日本高等学校・中学校ゴルフ連盟)の試合、JGA(日本ゴルフ協会)の試合などを合わせると、かなりの数になります。
「春から夏の間だけでも20試合くらいあります。仮に4カ月で20試合だとすれば、月に5試合の計算になります。1試合10万円かかったとして、月5試合なら50万円。4カ月で200万円くらいになります」
支援を受けられるまでにかなりの費用がかかる
もちろん、すべての費用が家庭負担になるわけではありません。学校によっては全国大会の遠征費を補助するケースもありますし、特待生として入学すれば学費面での支援を受けられることもあります。しかしながら、その内容は学校によってさまざまで、競技費用のすべてがカバーされるわけではないようです。
また、遠征にはもう一つの負担があります。親が同行する場合、その期間は仕事ができないこともあります。単純に交通費や宿泊費だけでなく、時間や労力も含めて家庭の支援が必要になるのです。
それでも多くの家庭がジュニアゴルファーを支えているのは、子どもの可能性を信じているからでしょう。一方で、費用をかければ結果が出るとは限らないというシビアな現実もあります。
「それだけ費用をかけても、成績が出るかどうかは分かりません」
スポンサー支援が無制限に受けられるようになったことで、将来有望な選手たちは以前よりも恵まれた環境で競技に取り組めるようになりました。ただし、その恩恵を受けられるのはほんの一部の選手です。そこにたどり着くまでには、家庭の時間や費用を含めて、想像以上の負担がかかっています。
子どもの習い事にお金がかかるのは、ゴルフに限ったことではありませんが、その金額が大きくなればなるほど、子どもに対する期待値も大きくなります。すべての選手が期待に見合った活躍ができれば理想的ですが、スポーツの世界で身を立てることができるのは才能と努力がかみ合った一握りの選手だけです。そのことを念頭に置きながら、アマチュア選手たちの頑張る姿を温かい目で見守りたいです。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
-
「上達志向ゴルファーに最適解!」 “飛んで止まる”テーラーメイドのNew「ツアーレスポンス ストライプ」登場<PR>
-
“自分で操りたい派”に刺さる? テーラーメイドの新「SYSTM2(システムツー)」パター登場! 世界的ヒット作「スパイダー」との違いは?<PR>
-
今後ゼクシオはどこへ向かうのか? 家田社長が語る「25年」の継承と「XXIO 14」の挑戦<PR>
-
これが最新電気自動車の現実だ! 往復600キロのゴルフ旅を日産 新型「リーフ」で行ってわかった“BEVの安心感と実用性”<PR>
-
中田翔 VS. 河本力 の飛距離対決! キャロウェイの新作「QUANTUM」ドライバーで驚きの300ヤード超え連発<PR>
ranking











