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- スムーズだったのに突然コース内渋滞が発生! 現場が語る進行遅れの構造とは?
ラウンド中、特定のホールだけ渋滞することがあります。距離と設計、そしてプレーヤーの選択が生む“遅れの構造”をゴルフ場関係者に聞きました。
白ティーから180ヤード以上あるパー3は遅れやすい
ラウンドがスムーズに進んでいたのに、あるホールに差しかかった途端、急に待ち時間が発生することがあります。そんな場面に出くわすと、「なぜここだけ渋滞しているのだろう」と理由が気になります。
ゴルフ場の進行の遅れは、大きく分けると二つのパターンに整理できます。一つは、各組の遅れが積み重なって発生する「自然渋滞」。もう一つは、特定の組がトラブルに見舞われることで発生する「事故渋滞」です。
ただし、この二つは原因がまったく異なるようでいて、根本的には同じ構造を持っています。それは、ゴルフ場が想定しているプレー時間よりも、実際のプレー時間が長くなっているという点です。
一般的に、ゴルフ場は1ホールあたりの所要時間を、パー3で12分、パー4で15分、パー5で18分程度と想定しています。これを合計すると、ハーフで2時間15分。進行が遅れるということは、どこかのホールでこの基準を超える時間がかかっていることになります。

では、「時間がかかりやすいホール」とは、どのようなホールなのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「やっぱり距離の長いホールですね。パー3はそれが顕著です。距離が長いと、流れが一気に悪くなります」
具体的にどのくらい距離があると「距離が長いホール」という認識になるのでしょうか。
「白ティーだと180ヤード以上、赤ティーだと150ヤード以上ですかね。女性は150ヤード以上になると、ドライバーじゃないと届かないんですよ。そういう距離になると、なかなかグリーンに乗りません」
距離が長くなると、単純にショットの難易度が上がります。4人がティーショットを打って、全員がグリーンを外す。すると、その後のアプローチやパッティングで時間がかかり、1ホールあたりの所要時間が大きく伸びます。
後ろのティーから回りたがる人も進行の遅れの原因になる
また、「距離が長いパー3」以外にも、「コース内にOBがあるホール」は進行が遅れやすいという指摘がありました。
「OBは一般的にコースの外周だけですが、日本のゴルフ場はコース内にもOBゾーンを作ったりしています」
「コース外周のOBであれば、前進4打の特設ティーを作って、進行を早めることができますが、コース内のOBは完全に打ち直しになりますから、何回も打ち込むと遅れが生じます」
つまり、進行が遅れるホールには共通点があります。それは、「ミスが増えやすい構造になっている」ということです。距離が長い。OBが多い。そうした要素が重なると、プレー時間は簡単に想定を超えてしまいます。
一方で、対策がまったく取られていないわけではありません。関係者によると、「ティーイングエリアを増設して、距離を短くする取り組みを進めているところもあります」とのこと。
実際、近年はティーイングエリアの数を増やし、プレーヤーのレベルに応じたティーを選べるゴルフ場が多くなっています。距離が原因で進行が遅れるのであれば、その距離を調整するのは合理的な対応といえます。
ただし、ここで別の問題も浮かび上がります。「飛ばないのに後ろのティーから回りたがる人が多いんですよ」という現場の声です。
後ろのティーからプレーすることを「上級者の証」と捉える文化は根強く残っています。その結果、実力に対して距離が長すぎるセッティングでプレーすることになり、進行の遅れにつながるケースも少なくありません。
進行が遅れる原因は、単純に「距離が長いから」と言い切れるものではありません。コースの設計、難易度、そしてプレーヤーの選択。そのすべてが重なり合った結果として、渋滞は発生しています。
距離が長いホールが詰まりやすいという傾向は確かに存在します。ただ、その距離をどう扱うかは、ゴルフ場だけでなく、プレーヤー側の選択にも委ねられているのかもしれません。
文・保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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