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- 一部のゴルフ場が「大浴場利用停止」へ… ホルムズ海峡封鎖がゴルフ場に及ぼす影響
2月末から続くアメリカ・イスラエルとイランの間での軍事衝突、そしてそれに伴うホルムズ海峡の封鎖。一時的な停戦や米国・イランの交渉ニュースは流れるものの、日本へ運ばれる多くの原油が通るルートは閉ざされたままで、私たちの生活にも影響が出始めています。それはゴルフ場も例外ではありません。
ホルムズ海峡封鎖が続くとお湯が沸かせない
アメリカ・イスラエルがイランに対して行った軍事作戦を端緒にホルムズ海峡の封鎖され、原油の輸入が滞っているのはご存じのとおり。車で来場するゴルファーにとっては、暫定税率が廃止されたはずなのにガソリン価格が高止まっていて頭の痛い話となっています。

それはゴルフ場も同じこと。いや、それ以上に大きな影響を受けているといえそうです。
「初めは重油の値段が上がり、ついには供給されないという可能性も出てきています。このような状況が続けば、お風呂の提供を止めないといけないかもしれません」
このような話が、あちらこちらのゴルフ場から聞かれるようになっているのです。
多くのゴルフ場では、クラブハウスの膨大な給湯を支えるボイラーに重油を使用しています。ホルムズ海峡の封鎖により原油の輸入が滞り続ければ、お湯を沸かすことができなくなる可能性があります。ゴルフ場はイラン情勢のニュースから目が離せない状況が続いています。
ガソリンカートのゴルフ場でも影響が出る可能性
ゴルフ場で最もお湯を使うのは、いうまでもなくお風呂です。湯船にお湯をはるとなれば数トンの水を沸かす必要があり、かなりのコストがかかるそうです。ガスで沸かしているゴルフ場では当座の問題はないようですが、高騰する重油で沸かしているゴルフ場では頭を悩ませています。
「周りのゴルフ場から『お風呂はどうするの?』と聞かれるようになりました。近隣のゴルフ場の対応をお互い見ているような状況でもあります。お風呂を止めるとなれば、近隣の温泉施設と連携することも考えています」(Aゴルフ場)
重油が入ってこなかったり許容できない高値になった場合、一番の対策は「お風呂の提供中止」です。しかし、プレー後にお風呂に入ることが染みついている日本のゴルフ文化では集客リスクになります。
「今のところ影響はありませんが、今後はどうなるか分かりません。お風呂の他ほかにカートのガソリン代も影響しますし、バンカーの砂など物資の調達にも燃料代が上乗せされてきます。ゴルフ場は予約を取った段階で料金が決まるので、プレー日に燃料費が上がったので追加料金をいただけないのも今後のリスクといえます」(Bゴルフ場)
重油にガソリンと、ゴルフ場が使う燃料はさまざまあります。それらが高騰・不足すれば、最悪は営業できなくなります。ゴルフ場によっては、他のゴルフ場が契約しているルートを紹介してもらって一時的に仕入れ先を変えているところもあるそうです。イラン情勢が一定の決着をしない限り、対応に苦慮するゴルフ場は今後も増えそうです。
シャワーのみにするゴルフ場が増えるかもしれない
「湯船にお湯をはる場合は当然、組数が入っていようがいまいが同じ量を沸かします。コロナ禍でお風呂を中止した時期がありましたが、そのときにはコスト削減につながりました。今回のことを機に、今後はシャワーだけにするゴルフ場が増えるかもしれませんね」
というのは重油でお湯を沸かしているCゴルフ場の関係者。日本人のお風呂文化からすれば残念な部分もありますが、燃料費節約のために湯船にお湯ははらず、シャワーのみで乗り切るといった対応も今後あり得るといいます。
これから夏を迎えるのでシャワーは最低限必要です。逆に夏はシャワーだけでも十分というゴルファーもいます。一刻も早く海峡封鎖が解決して、何の心配もなしに湯船に入れる状況が続くことを願うばかりです。
エネルギーや人件費の高騰の中、ゴルフ場も利益を上げることが大変になっています。今や自動精算機が当たり前で、ポーターを置かないゴルフ場も増えてきました。「お風呂があって当たり前」という認識もアップデートするときが来るかもしれません。
もしも「シャワーのみ」となっても、ゴルファーはゴルフ場を存続させるための前向きな施策として受け入れたいものです。
【取材・文】福島睦久(ふくしま・ちかひさ)
1981年生まれ。ゴルフ場予約サービス及びゴルフ場と企業のビジネスマッチング事業を展開する企業の代表取締役。会社経営の傍らライターとして業界の情報を発信する活動を行っている。生涯の目標は全世界すべてのゴルフ場への訪問すること。
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