リモート勤務の人は要注意! ゴルフで首を痛める原因は「スマホ首」って本当?

野上雅子

2021年9月17日

ライフ

コロナ禍によるリモートワークでスマホやPCの画面に向き合う時間が大幅に増えたという人も多いかもしれません。そうすると無理な姿勢を続けることによる故障も出てきます。その代表格「スマホ首」がゴルフにも影響を与えるといいます。

あなたはスマホを見るとき胸より上? 下?

 まさに今、スマホでこの記事を読んでくださっている方も多いと思います。早速ですが、あなたはスマホをどのくらいの高さで持っていますか? 胸の高さより上ですか? それとも下ですか?

一流プロでもスマホを見るときはこの姿勢 写真:Getty Images

 もし胸の高さより下だとしたら、あなたは立派な「スマホ首」予備軍です。

 それなのに予備軍の人も進行してしまった人も、ほとんどがスマホ首を自覚していないといいます。代々木あおいカイロプラクティックの秋山誠司院長によると、最近ゴルファーがスマホ首が原因で首を痛めるケースが増えているといいます。

「ゴルフをしたら首が痛くなったといって治療院へくる患者さんの多くに『スマホ首』が見られます。ゴルフが原因で痛めたというより、もともとスマホ首だった人が急に何百球も打ち込み練習をしたり、何か別のきっかけがあったりして痛みを感じるケースが多いようです」

 意外なことに、患者さんはゴルフを始めたばかりの若い人も少なくないそうです。

 ゴルフスイングが悪いから首が痛くなるのではないという説明を聞いて安心する一方、スマホ首は気づかないうちに進行しているという指摘はスルーできません。

 スマホ首は、文字どおりスマホの見すぎが原因で、本来首の骨が描いているはずの緩やかなカーブが失われてしまった状態をいいます。首を前に倒して下を向く姿勢を長く重ねるうち、真っすぐになってしまうのです。ほかにもパソコン操作、ソファーに浅く座って背もたれに寄りかかる姿勢、電車の座席で首をカクッと前に折り居眠りする姿勢には要注意。テレワーク中も、PCで動画を見ている間も、通勤中も、スマホ首は進行してしまうのです。

 進行を防ぐにはそれらの姿勢を長く続けないことと少しの工夫がとても大切です。

「例えば、座っている太ももの上に荷物を置いて、その上にヒジを乗せて、できるだけスマホ画面を顔の高さに上げて見る工夫をしましょう。また自宅の食卓にノートパソコンを置いてリモートワークを行なっている人は、キーボードをワイヤレスなど外付けのものにし、本体を台に乗せて画面を20~30センチ高くするのもいいですね」(秋山院長)

 原因と対策が分かれば不安がなくなります。ただ、ここでもう一度、スマホ画面を見る姿を鏡や窓に映して横からチェックしてほしいのです。想像以上に首が折れて頭は前に出て、背中まで丸まった姿勢に「えっ、うそでしょ!?」と呟いてしまう人も多いと思います。

ゴルフの構えも「スマホ首」と同じ姿勢になりやすい

 ゴルフで構えたときもその姿勢に近くなります。これは、ボールをよく見ようとして、どうしても顔がボールに寄ってアゴの位置が下がってしまうからです。このような構えだと、体を回してクラブを振り上げようとしても、アゴの下に左肩が入るスペースがないため回転が妨げられてしまいます。

 特に初心者の方は、ボールの行方が気になって頭の位置が動いてしまうことをミスの原因として指摘されることが多いと思います。この「ヘッドアップ」をしないように頭を残す動作も実は首に負担がかかって痛めやすいので、あまり意識しすぎないように気をつけてください。

 そこでぜひ取り入れていただきたいプチアイデアは、スイングを始める直前の「ネックバック」です。初めて聞く言葉かもしれませんが、要はボールに向かって構えができたら、クラブを振り上げる直前に首を後方へ引き上げて頭を起こすのです。

「首が折れる角度が緩和されるので、これだけで首への負担はかなり少なくなります」(秋山院長)

 確かに、実際に行ってみると縮こまった背骨と首がスッと上に伸びる感じがします。構えたら最後の仕上げとしてこの動作を加えることで、クラブを振り上げるタイミングもつかみやすくなるのでオススメです。「スマホ首」は現代人にとってなかなか避けにくいものですが、進行を防ぎながら上手に付き合ってゴルフを楽しみましょう。

【秋山院長おすすめ「スマホ首」簡単チェック法】
 一度自分の「スマホ首」度をチェックしておきましょう。ポイントはたった一つ。上を向けるかどうか、です。椅子に座ったまま視線を水平にして背筋を伸ばし、顔をゆっくり上へ向けていきます(もし首に痛みを感じたら決して無理をせず、すぐに中断して下さい)。はじめ水平だった視線を90度上に向け、顔を真上へ向けることができればスマホ首の心配は今のところありません。一方、視線と顔を上に向けられる角度が45度以下の場合、スマホ首は進行していて、筋肉も硬くなっているといえます。日常生活の中でも、うがいをするときや目薬をさす時などに上を向きにくい人はこのレベルまで進行している可能性がありますので、注意が必要です。

最近は腕時計型のGPSなども普及し、プレー中に下を見る機会も増えた

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