ダイヤル式とひもタイプ、ゴルフシューズはどっちがいいの？

　最近ゴルフを始め、ゴルフシューズの購入を検討している友人から「ダイヤル式ゴルフシューズとひもタイプのゴルフシューズはどっちがいいの？」と聞かれることがあります。

　これは完全に好みが分かれます。個人的な好みで言えば、ゴルフを始めたばかりのころはダイヤル式が存在しなかったのでひもタイプを履いていましたが、2000年代後半にダイヤル式が登場してからはダイヤル式しか履いていません。その理由は単純明快で、「着脱がラクだから」ということに尽きます。

　ひもタイプを履いていたときは、何かの拍子に靴ひもがほどけると結び直すのが面倒くさく、ほどけないようにきつく結ぶと、今度は脱ぐときに面倒くさいという悪循環でした。

　ダイヤル式に履き替えてからは、靴ひもがほどけるストレスがなくなり、脱ぐときもワンタッチでラクなので本当に助かっています。

　同様の印象を抱いたゴルファーが多かったようで、ゴルフシューズ市場は一気にダイヤル式が席巻し、今ではシェア率7割以上と言われています。

　一方で、ひもタイプを今も愛用しているゴルファーが一定数存在します。そういう人に出会うと必ず「どうしてひもタイプのゴルフシューズを履いているのですか？」と質問しています。すると、返ってくる答えは大きく分けて3パターンです。

・ワイヤーが足の甲に食い込んで痛い

　ダイヤル式を好まない人の理由で一番多いのがコレだと思います。「ワイヤーが食い込んで痛い」「足の甲にストレスを感じる」など、ワイヤーの締めつけに対して不快感を覚えるゴルファーがいます。これはもしかしたら、足の形や足の幅などが関係しているのかもしれません。

・ダイヤルが引っかかって外れることがあるから

　これはダイヤル式が出始めたころに多かった理由です。ダイヤルをカチカチと回してワイヤーを締めても、乗用カートに乗り込む際にダイヤルがどこかにぶつかると、その拍子にワイヤーが緩んでしまうことが昔はよくありました。

　最近の機種はそういった不具合は改善されている気がしますが、最初に買ったダイヤル式でそういう目に遭った人はひもタイプに回帰したようです。

・ひもタイプのほうが自分に合ったフィット感になる

　競技ゴルファーなどスコアを真剣に競う人たちは、フィット感が優れているという理由でひもタイプを選んでいます。このタイプの人は、シューズだけでなくインソールやひも自体の素材にもこだわったりしており、「どんなライからのショットでもシューズの中で足が動かないこと」を重視しています。

　プロゴルファーはアマチュアゴルファーに比べてひもタイプ愛用者が圧倒的に多いです。選手に話を聞くと、シューズを作製する際に足型を取るところから始めたりするようですから、そのシューズにしっかりフィットさせるにはひもタイプに優位性があるということなのでしょう。

　アマチュアゴルファーはフラットなライでショットを打っても、ボールが右にも左にも飛んでいきますから、シューズの中で足が動いているからミスショットになるのか、それとも自分の体が動いているからミスショットになるのか、原因がよく分かりません。

　スイングを固めるために足元を固めるというのも考え方の一つですが、月に1回程度しかラウンドに行く機会がなく、スイングの精度もそれほど高くないアマチュアゴルファーがゴルフシューズにそこまでこだわる必要性は感じません。

　ダイヤル式でもメーカーによっていろんなタイプの商品がありますし、ひもタイプもインソールやアウトソールの素材はさまざまです。両方のタイプを試着してみて、自分の好みに合ったシューズを探すのがよいでしょう。