同じ長さのティーしか持っていないと意外と苦労する
今年ゴルフを始めた友人とショートコースへ行ったとき、友人が初心者向けのスターターキットを持ってきました。
ゴルフメーカーが発売しているボール3個とティー3本とマグネットつきボールマーカーがセットになっているアイテムで、「最近はこんな便利なアイテムがあるのだな」と思っていました。

ところが、その日行ったショートコースはティーイングエリアが人工芝だったため、スターターキットのティー(おそらく55ミリ)は地面に深く差し込むことができませんでした。
ショートティー(42ミリ)を何本かおすそ分けしましたが、これが初心者同士のラウンドならショートティーを誰一人持っていない可能性もあります。もしそうだったら大変だろうと感じました。
スターターキットという言葉の響きから「これさえ買っておけば大丈夫」という印象を受けますが、ティーに関してはショートティーとロングティーの2種類を用意しておいたほうがいいとあらためて学びました。
ティーイングエリアが天然芝であれば、55ミリのティーを深く刺したり浅く刺すことで、ドライバーとアイアンで兼用することができます。
ところが、ショートコースに限らずゴルフ場でも芝生の修繕などの理由で人工芝を使用していることは多く、天然芝でも冬はティーイングエリアが凍っていて長いティーを地面に深く差し込めないケースもあります。
ティーを選ぶ際は練習場で打ちやすい高さを確認しておく
ただ一方で、スターターキットに頼りたくなる気持ちも分かります。なぜならば、ゴルフショップに行くとティーだけでもいろんな長さといろんな種類があり、何を選んだらいいか迷ってしまうからです。

ひと昔前はこんなにたくさんの種類はなかった気がしますが、ドライバーヘッドの大型化によって長いティーが増え、フェース面が広くなったことで耐久性を強化したティーも次々と登場しました。
ティー選びの迷いを払拭する一つの方法は、練習場に置いてあるティーを一通り試し、自分にとってどの高さのティーが打ちやすいかを把握しておくことです。
練習場に置いてあるティーは、施設によって違いはあるでしょうが、3~4種類の中から選べるところが多いのではないでしょうか。そのすべてをアイアンとドライバーで使ってみて、どの高さが打ちやすいか自分なりに検証します。
そしてティーの高さを定規で測ります。最近は携帯のアプリでも簡単に測定できるので、そういったものを利用するのもいいかもしれません。
そのティーと同じ高さをコースで完全に再現するのは難しいですが、段差がついているティーでちょうどいい高さのものがあれば、ティーを選ぶ一つの基準になります。
ティーの販売価格は高くても3本1000円以下で買える商品がほとんどですから、いろんな種類を試してみるのも面白いです。コースに行くと、ボールを打つときにティーがどこかに飛んでいき、なくなってしまうことがけっこう頻繁に起こります。それがストレスに感じる人は、飛んでいきにくいティーに移行していきます。
でも、飛んでいきにくいティーは何度も繰り返し使用するので、壊れやすい傾向があります。メーカーは壊れにくいように設計しているのですが、それでも壊れてしまうのはこちらの打ち方が悪いのだと思います。
そして、ティーが壊れると少なからずショックを受けますから、それがまたストレスになります。
いろんな種類のティーを使ってみて、シンプルなウッドティーに戻るというのが一般的な流れですが、飛距離アップに効果があるティーや、地面に置くだけでボールが乗せられるティーなどもあります。
最初のうちは自分に合った高さのティー、自分が打ちやすいと感じる見た目のティーを探すのもゴルフの楽しみの一つでしょう。