置き忘れたことをマスター室に伝え、見つかることを祈るしかない
先日のラウンドで、同伴プレーヤーが前半ハーフ終了時のクラブ確認で9番アイアンがキャディバッグに入っていないことに気づき、ちょっとした騒動になりました。

そのプレーヤーはグリーン周りの転がしで9番アイアンを使うタイプのプレースタイルではありませんから、グリーン周辺に置き忘れた可能性はほぼゼロです。
そもそもグリーン周辺はクラブを置き忘れる可能性が高いエリアですから、筆者も含めて毎ホール目配りしています。
おそらくピンまで残り120ヤード前後の距離で9番アイアンとピッチングウェッジ、あるいは9番アイアンと8番アイアンを2本持っていき、使用しなかった9番アイアンをその場に置き忘れたと思われます。
このような場合、クラブを置き忘れたことをマスター室に伝え、あとは見つかることを祈るしかありません。
置き忘れた場所が特定できるのであれば、ゴルフ場のスタッフが現地まで確認に行ってくれることもあります。
そのときはレストランで食事を終えた後マスター室に確認すると、後続組の方が拾って届けてくださっていました。本当にありがたかったです。
セルフプレーの普及によって、コース内でのクラブの置き忘れが格段に増えました。最も置き忘れが多いクラブはサンドウェッジです。
グリーン周りのガードバンカーにボールを打ち込み、そこからスムーズに脱出できずにバタバタしていると、バンカー脇のラフに置き忘れてしまうようです。
せめてグリーンエッジにクラブを置くことができれば、同伴プレーヤーの誰かがホールアウト後に発見してくれるのですが、ラフの中だと見つけることができません。
そしてクラブを置き忘れたことに気づくのは、皮肉にも次のホールのグリーン周りのガードバンカーだったりします。再びバンカーに打ち込んでクラブを探しても見当たらず、そこで初めて前のホールに置き忘れたことを認識します。
ただ、バンカー脇のラフに置き忘れたクラブは後続組が発見してくれる可能性が高いです。早ければ次のホールのティーイングエリアで前の組のプレーを待っている間に後ろの組が追いつき、「サンドウェッジが落ちていましたけど、心当たりのある方はいらっしゃいますか?」と声をかけてくれます。
そういうときは感謝するしかありません。「ありがとうございます!」と恐縮しながら笑顔で受け取りましょう。
置き忘れないコツはカートに向かう動線にクラブを置くこと
ゴルフ場でクラブを置き忘れても見つかるケースが比較的多いですが、どうしても見つからないケースもあります。その場合、ゴルフ場に遺失物届を提出し、後日発見されるのを期待するしかありませんが、プレー当日に見つからないと発見される可能性は低いようです。

ひと昔はゴルフ場で、中古市場で高値取引されているクラブを狙って持ち去る事件が発生していた時期もあります。
今はゴルフ場もセキュリティーが厳しくなっていますが、コースに置き忘れたクラブであれば、そのまま持ち去ろうと考える不届き者もいるでしょう。
また、ゴルフ場には人間以外にもさまざまな動物が出入りすることがありますから、サルなどが持ち去ってしまうケースも考えられます。
クラブを置き忘れないコツは、ショットした場所からカートに向かう動線にクラブを置くことが一番の予防策です。フェアウェイでもラフでも、ショットを終えた後はクラブを取り替えるかどうか考えます。
クラブを取り替えるのであればカートに戻りますから、そのときに使用しなかったクラブが自然と目に入ります。
グリーン上でホールアウトした後もカートに向かいますから、その動線にクラブを置いておけば一連の流れの中でピックアップすることができます。
ゴルフ場でクラブを置き忘れると精神的なダメージが大きいですから、できるだけ置き忘れない仕組みを作り、それを常に実行して体に覚え込ませるしかありません。